見出し画像

第2期Σリーグ観戦記・第18節

こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに11/1(水)より対局がスタートした第2期Σリーグ。第2期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合のチーム戦です。

本日は1/21(日)に行われた第18節の観戦記をお届け致します。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。

今回は第1試合C卓第2試合A卓をピックアップしました。


第1試合C卓

日菜むい成長日記 〜keitaさんver.〜

東家 ぽんてんLv.47所属 犬カルビ選手
南家 ANC PURPLE BATS所属 日菜むい選手
西家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 Christ選手
北家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 どら選手

Σ1期から制度化された「ファイナル直通」通称「天国行き」。レギュラーシーズン終了時点で2位のチームまでに与えられる権利で、厳しいプレーオフをスキップできアドバンテージを持ってファイナルに進出できる制度だ。当然2位と3位には大きな差があり、1位、2位、3位のチームが集った本卓はチーム内でもエース登板が予想できただろう。
そんな上位対決に割って入るは育成枠の注目選手の1人、日菜むい選手。率直な人柄と朗らかな声、麻雀以外にも幅広くゲームをプレイしてるとあればファンも多い。段位も執筆時点で聖2まで上がろうとしているではないか。育成枠の中でも打数もありなおかつ徐々に実力がついてきたと言えるだろう。

どら選手の2000点、犬カルビ選手のマンガンツモで迎えた東3局にぶつかる。
まずは首位ななないから若き新参者Christ選手が親番で軽快に白を仕掛ける。

この時点ではまだ普通の進行であるが。

そこに日菜選手が丁寧に進めてドラ2のリーチへ。

待ちは悪いがドラ2なのでヨシ!

同巡Christ選手がホンイツで聴牌。安全牌の南を切ってカン7m待ちに取る。

先ほどの手から上振れた結果だが、こういう上振れを逃さないのが上級者。

このめくり合いは日菜選手が7mを掴んでChrist選手に軍配。

双方ベストを尽くしたといえよう。

反撃したい日菜選手であったが、東4局のホンイツも実らず。

同1本場も2軒リーチに挟まれた日菜選手。
自身は聴牌だがチートイのみ、打ち出す7sはワンチャンスだが全員に通っておらず、4pはChrist選手に中筋で犬カルビ選手は6p早いワンチャンス。安全度は4pのほうがマシに見えるが…

おわかりいただけるだろうか。
守備の硬い親のどら選手がしれっと2軒に無筋の6sを押しているのが。
(もっと言えばChrist選手に1pも通ってない)

日菜選手の選択は打7sリーチ!

試合後自身のXで「4pが山にいてもおかしくない」と述懐する。

なんと安全そうに見えた4pはどら選手の当たり牌!

記者は4p切ってトリダマにしていると思うので7700放銃である。お見事。

さらにこれをツモ!

これツモれるのはオリジナル感がある。リーグ戦ならではの戦い方か。
あっぱれ!記者にはできません。

ここから許さないとばかりに南1局仕掛けて1000-2000を和了ると、

流局して迎えた南2局1本場では9m単騎から14sノベタンに変えてリーチへ。

リーのみだがリーチと言えた効果は大きい。

仕掛けて聴牌していた犬カルビ選手、1sを掴んで止まるも切る判断。

日菜選手に対して降り切れそうだが無筋がまだ4本残っており、愚形含め放銃率は20%程度か。
自身赤赤の3900両面聴牌。ギリギリのラインに見える。おそらくラストプッシュだろう。

これが茶柱効果?で僥倖の裏裏!

何と効率のいい裏裏

同2本場はどら選手の押し引きに注目。
7巡目に先制聴牌、5200のカン5m待ちをダマテンに取る。

記者も黙りそう。

8巡目にライバルのChrist選手のリーチを受けてどうするか。
自分の待ちのカン5mはリーチの中筋、点数状況的に和了の価値が高い、現物2枚で降りるには早いということで6sプッシュとなった。

押すにしても46m36sの選択があるが、記者も打6sが良いと感じる。

単騎にして待ち変えしても良いが、良い単騎が来るまで46m単騎で押さなければならず、
出ていく46mがかなり危ない。であれば瞬間の和了りやすさでカン5m待ちに分がある。

36sの比較は69sが薄く愚形の出現率から打6sに分があるとみる。

以降7s、ドラ中も押し通していく。

押されたChrist選手にとってはたまったものじゃないだろう。

そのドラ中を犬カルビ選手がポン、加槓までするもどら選手も一向に引く気配がない。最大の勝負所だと3者は感じていただろう。

このめくりあいの結末は…

Christ選手の勝利!
カンによりドラ5枚を従えることに。1000-2000が4倍になった。

これが決め手となりChrist選手がトップを獲得。

トップを獲得したのはChrist選手。ラス牌ツモ倍満という幸運を味方につけていつもの選択を淡々とこなしていた印象である。
2着はどら選手。南2局を勝負所と見て愚形聴牌にも関わらず素晴らしい猛プッシュだと思う。冷静沈着というイメージからは離れた熱い打牌を見せてくれるいい選手だ。好き。
日菜選手は東場に置いていかれるも中盤盛り返して辛うじてラス回避を決めた。東4局1本場の4pツモができる人はなかなかいないのではないか。
犬カルビ選手は最初の和了以降二の矢が出ず、日菜選手に打った裏裏の親満が手痛くそのまま耐える展開となった。

試合後インタビューコメント

1着・Christ選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
重要な一戦でトップ取れたので、良かったです。 内容良くなかったので反省して次出る機会があれば頑張ります。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
倍満ツモアガリです。

2着・どら選手(麻雀以外麻雀じゃないの)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
攻めたら和了できていた局もあったため、悔いの残る半荘でした。ドラ中押せたのは良かったです! 次もファイナル目指して頑張ります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4-1-11 イーシャンテンにつき打6pと安全寄りに打ったが、打3pとして強く出てもよかったかもしれない。

3着・日菜むい選手(ANC PURPLE BATS)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
3着というすごく悔しい結果でしたが、楽しかったです!もっと強くなってトップとれるようになりたいです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4局1本場で2件リーチに対して7sを切って七対子追っかけリーチをしたところです。6sワンチャンスの7sにかけて勝負して本当に良かったです!

4着・犬カルビ選手(ぽんてんLv.47)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
上位チームとのファイナル直通をかけた直対という重要な試合でラスになってしまったことが非常に悔しいです。
順位は落ちてしまいましたが、残り4戦全力で巻き返します!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南2局0本場で下家のむいさんにピンズを押していった場面です。
89pを払った場面も一旦7mで良かったと思いますし、その後1pを打ったのも状況が見えてなかったように思います。
6mが3枚見えで69mが弱くなっていたことと78mの縦引きが期待できそうに見えたのでタンヤオを見て1pを切ったのですが、そのルートの場合下家の親に対して1p2枚と更にもう1枚ピンズを下ろすことになるので相対的に自分の手牌価値が下がってしまうことを軽視し過ぎていました。 上位チームとの直対での親落ちした3着目で加点が欲しいあまり冷静さを欠いていたように思います。
また、終盤の聴牌時も落ち着いて考えれば7pはかなり押せる牌だったと思います。 7pが当たる場合は恐らく8pチーの時点でシャンテンの変わらない鳴きだったはずで、9pと何かのシャンポンを嫌って二度受けの47pをつくったことになります。 そして手牌構成上シャンポンの相方は字牌の可能性が高く、オタ風も全て場に見えていたため役牌とのシャンポンという打点上昇要素まで嫌っていることになるため相当7pは通りそうに思えます。
とにかくこの局は下手で自分のあまりの下手さに牌譜を見て吐き気がしましたが、この感情を胸に刻み付け次は負けないようにもっと勉強します!

この対局の牌譜はこちら!

(記・keitaさん)

第2試合A卓

東家 Pleiades所属 中神翔平プロ
南家 縁所属 霧島岬選手
西家 TEAM PANDAaaaZ所属 室生鏡花選手
北家 LogicArt所属 真優選手

東1局、わずか3巡で立直をかけたのは中神プロ。ドラ1ペン3sを室生選手から捉え3900の加点からスタートする。


1本場霧島岬選手の1-4-7p平和の立直をツモ和了。静かな立ち上がりとなった。

東2局、高目断么九のドラ含み一盃口平和ドラドラの6-9sでの超大物手で立直をかけた室生選手。
ここに追いついたのは霧島選手。こちらも高目ドラの1-4pで立直へ。しかし和了を得たのは中神プロ。一盃口赤の7sを霧島選手から捉え立直棒2本も回収する大きな和了だ。

親番、室生選手は8mの軽快な副露から断么九の聴牌、親番を維持することに成功する。

さらには中のポンからドラドラの聴牌。真優選手がドラ色混一色に向かうがカン7pをトップ目中神プロからの直撃に成功した。親番の維持の強さを見せてくれる。

流局を挟み南1局4本場、中神プロが南のポンから2-5s聴牌。立直棒の回収に向かうと真優選手の3-6p、高目一気通貫、安目でもドラという大物手の平和ドラの立直が襲いかかる!
立直棒も増え簡単には降りるわけにはいかない中神プロが掴んでしまったのは高目6p!

この半荘最初の大物手を手にしたのは真優選手。中神プロは手痛い放銃となった。

南2局、立直をかけたのは真優選手。東中のシャンポンの立直へ。
しかしこの立直は実らず!断么九赤ドラの8m6pのシャンポンにて聴牌していた室生選手が真優選手に一度もツモを渡すことなく4000オールを手にしてトップ目へと立つ。

3本場、ここはビハインドで苦しい中神プロは6-9m平和立直で浮上を目指す。
しかしまたしても室生選手が立直棒をかっさらう。断么九平和ドラドラの5-8mのヤミテンに構えていた室生選手が高目赤を引き入れ6000オール!
大きく素点を伸ばし大きなトップ目へと浮上した。

これまで苦しい展開が続いていた中神プロにドラドラ赤のチャンス手が入る。5pチーから発進をしながら赤赤ドラドラの高目跳満の聴牌へと漕ぎ着いた!
結果5sのツモ。満貫の和了だが霧島選手をかわし3着目となりオーラスへと向かう。

逃げ切りたい中神プロ。なんとか追いつきたい霧島選手。
中神プロが白をポンして一歩リード。
しかし霧島選手も中を暗刻にしてカン7mからチー。さらには2mもチーしてカン7pの聴牌。中神プロを追い越した。

しかし中神プロと霧島選手の点差は1000点。
Σリーグのルールでは同点は上家が上となり霧島選手はツモ、直撃条件となり決して楽な条件ではない。
なんとか逆転したいと願う霧島選手の想いは通じたのか、出所は唯一和了できる中神プロからの直撃で幕を閉じた。

室生選手、チームに大きな大きなトップを持ち帰ることに成功した。

試合後インタビューコメント

1着・室生鏡花選手(チーム名)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
トップ取れて嬉しかったです。あと2節チームメイトにバトンを繋ぐことができたと思います。
次も打てる機会を頂けるのでしたら、さらに勉強を深めて誇れる打牌を出来るよう頑張ります。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東1局での放銃は苦しかったのですが、しっかり守備意識でチャンスを待つことができたと思います。そのためなのかは分かりませんが南3局2本場3本場のチャンスが訪れたのかと思います。

3着・霧島岬選手(縁 ENISHI)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
悔しいです。
負けたくないですね。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
1試合目の東1局の4p打ちで放銃したところでしょうか。
夢で説教されました、自分自身に。

この対局の牌譜はこちら!

(記・Lusyaba)

第1試合の結果

試合後インタビューコメント

A卓
1着・ダイゴ選手(LogicArt)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
配牌が恵まれました(≧▽≦)ノ 残り2節!最後まで気を抜かずに頑張ります!!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東1局でハネマンあがれたことで、気持ちに余裕ができました♪

3着・笹子ジュン選手(TEAM PANDAaaaZ)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
避けられた放銃が着順に直結する、厳しい結果となりました。また同じ場面で同じミスをしないよう、しっかりと振り返っておきます。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南4局0本場の放銃は「甘い」の一言でした(>_<) 今日の1戦はそこしか頭に残ってないレベルです。

第2試合の結果

試合後インタビューコメント

B卓
4着・かちゃまんた選手(Luna de esperanza)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
思うような手が入らず、他家のスピード感を感じて受けに回らされる局が多く参加機会が刈り取られ苦しい対局でした。それでもある程度の余裕を持って残り2節を迎えられたので少しでも良い状況でのレギュラー通過を目指します!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラス2本場9巡目、2sと5sのくっつきの比較を間違えたところです。67sが共に3枚枯れで2sくっつきを選んだのですが、5sを残せていればうめちゃんの4枚目の7pに立直が間に合っていたかもしれないので違う未来があったかもしれません。

C卓
1着・犬童レイナ選手(麻雀以外麻雀じゃないの)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
第1節の初登板振りのトップメチャクチャ嬉しいです!やったぁ!!!
この日の犬童はとんでも打牌でみんなを笑かすのではなく、トップを持って帰るカッコイイ犬童になれた気がします。
大事な場面だったのにも関わらず、厳正なるルーレットによる登板決定で貴重な経験が積めました!!
次もガッチリ勝利を掴み取っていきたいです!!!!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3局、魂の3色決め打ち打6pと、南3局カン8p立直です。
途中までドラなしで価値の低い手だったものをしっかりと3色を見落とさずに捉えることができました。69mがかなり薄くなってた状態だったのでやりすぎてしまった!と対局中は思っていたのですが、控室に戻るとチームメイトにいっぱい褒めて貰えました。嬉しい。
南3局では、ライバル親のせどなりあんさんの先制を受けてからすぐに聴牌となったのですが、カン8pを絶対にモノにしたかった気持ちが強い一打でした。立直を掛けることは自分の中では決定事項だったのですが、どっちを切ったらいいか等ない頭を一生懸命捻ってました。ここで逆転出来たのがとても大きかったです…!!

2着・せどなりあん選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
あと一歩でトップだったので悔しいですが素点ありの2着で最低限の仕事は出来たかなと思います
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1局の6s切り。上手くあがれました

4着・みずきけい選手(ぽんてんLv47)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
前回出場した試合から続けて二回連続の4着となってしまいました……無念です!競ってるチームとの直対で大事な試合だったのもあり悔しいです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東四局でホンイツテンパイしたときに押し切れなかったです…!!親の犬童レイナさんからのリーチ受けてて、それだけだったら戦おう!って思ってたのだけど、せどなりあんさんも参戦してきたこともあって気持ちで負けちゃいました…メンタルも鍛えねば

本節の結果

本節はファイナル直通を争うぽんてんまいまいが入れ替わる結果となり、ここにきてまいまいが2位に踊り出ました。そして首位のななないもしっかりポイントを伸ばし、ファイナル直通の切符をほぼ手中に収めています。
プレーオフを争うボーダーはLogicArtパンダーZが順調にポイントを増やし、APBが減らす結果に。えんぺん社は非常に苦しくなっています。
次節次第では全く読めなくなるボーダー争い、最後に笑うのはどのチームとなるでしょうか。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。Σリーグ広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#Σリーグ"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、Σリーグは公式YouTubeチャンネルを開設しています。公式配信として対局の模様をお届けするほか、公式応援配信"熱闘!Σリーグ"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

また、広報部メンバーはYouTube配信やnoteの投稿等の活動を行っておりますのでXのフォロー・Youtubeのチャンネル登録をどうぞよろしくお願いします。

穹憧るか
X:@Kyudo_Ruka

西向く侍
X:@Thsawhfawe

銀貨先生
X:@ginka1108

Keitaさん
X:@syohaikitei

まさき/Masaki
X:@Masaki1989

ゆうれいいか
X:@yuureiika_jan

Lusyaba
X:@Lusyadia

りんぜ
X:@atelier_2a

最新情報はΣリーグ公式アカウントをチェック!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?