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第2期Σリーグ観戦記・ファイナル第2節

こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに11/1(水)より対局がスタートした第2期Σリーグ。第2期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合、プレーオフ全5節10試合、ファイナル全5節10試合のチーム戦です。

本日は2/28(水)に行われたファイナル第2節の観戦記をお届け致します。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。

今回は第1試合第2試合をピックアップしました。


第1試合

起家はなんでも鳴けばいいというものではない、メカZ選手。ここを抑えれば独走態勢という要所でリーダーが自ら登板。南家はぽんてんLv47、夢見エルノ選手。既に並びを作った上でのトップが欲しい盤面で大仕事が成るか注目。西家にはPleiades、あやねさまだぅ選手。前節をプラスで終え、独走を図るななないの追撃一番手となったPleiadesの起爆剤となるか。北家は風林火にゃん、胡桃坂ひまり選手。強者に囲まれる厳しい卓でジャイアントキリングを狙う構図となった。

チームのリードは俺のリード。他家を麻痺させるジャイアンリーチ

開局、まずは親番のメカZ選手が主導権を握って役無しドラ待ちカンチャンを即リーチ。平時もメカZ選手は平気で曲げているであろう形ながら、この局面では更に他家への重圧が増す。全員が受ける中で堂々とこれをツモって2000オール。チーム状況の優勢も味方につけ、今節も好発進となった。

またも首位ななないに先手を取られてしまった各者だが、あやねさまだぅ選手がこれを追撃。迷いの無い配牌から3000-6000を引き上がると、持って来た親番で早々にテンパイ。これをピンフへの変化もイッツーへの変化も残すダマに構えると次巡即座にピンフへと変化する。

文句なしのリーチを打つと、一発でツモって6000オール。早々に大量リードを奪う展開となる。

あやねさまだぅ選手が4本場まで積み、東3局にして焦点が2着争いへと移った中で、再度攻勢に出たのはメカZ選手。

5巡目の6sツモ切りで待ちがぼやけるペン7sでのリーチに飛び込む結果となったのはあやねさまだぅ選手。こちらもメカZ選手からの直撃を取れれば値千金のトップラスが見える勝負手が入っており、致し方なしというところか。

全体が縦長の展開となったこともあり、南場は点数を持っている二人が隙無く流して一転大人しい展開に。着順の変動が起きないまま南3局まで進んでしまう。ここでようやく手が入ったのは夢見エルノ選手。3着確保率を考えたら喉から手が出るほど鳴きたいこの3sを我慢し、

門前聴牌まで自力で仕上げて2000-4000の会心の和了を決める。「ななないより上で」という意識が強く見えた一局だった。

完全後手の終局間際、海の底から放つ一等星の輝き

迎えた南4局、またも夢見エルノ選手が先制リーチ。高目ならどこから出ても文句無しの逆転手。ななないより上で終わる作戦最終章に取り掛かる。

しかしなかなか4mが姿を現さないまま最終盤へ。胡桃坂ひまり選手はラス親死守のために形式テンパイを確保。そしてメカZ選手も危険牌は押さずにうまく回ってテンパイを確保。あやねさまだぅ選手はエルノ選手への放銃だけは許容される場面ながら、親にテンパイを取らせてもう一回逆転チャンスをエルノ選手に取らせることも出来る、という難しい判断を迫られ続ける。そしてひまり選手のチーテンがほぼ間違いない、と断定出来た状況となった海底の手番、あやねさまだぅ選手はこの形から7mを撃ち抜いた。

あやねさまだぅ選手の視点から再度状況を見てみよう。まずは夢見エルノ選手のリーチ。ドラが發で自身で切っており、あやねさまだぅ選手の手の中には赤が2枚。全くメカZ選手に届かない、ということは無くとも、「あと1本足りない」リーチを打ってる可能性も考えられそうだ。それならば、という判断で海底番に驚異的な精度で差し込んだ7m。これは結果的には1本足りず、裏が乗る可能性も熟慮した結果エルノ選手は見逃すことになるのだが、息を飲むような見事な攻防、そしてメッセージの応酬だった。

オーラス1本場はメカZ選手が再三のエルノ選手の攻撃を今度は押し切り、しっかりと2着を確保して終局となった。

トップとなったのはあやねさまだぅ選手。東場の猛攻もさることながら、やはり光ったのはオーラスの差し込みチャレンジ。逆転条件が1300-2600~という点差だったこともあって、闇雲に危険牌を乱打することはせず、条件が満たせる可能性があるここ1牌、というタイミングでしっかりと当たり牌を選ぶ、素晴らしい内容だった。2着となったのはメカZ選手。ななない包囲網、と呼ぶに相応しい他家の猛追をものともせず、しっかり前に出るところを前に出て結果を出すメカZ選手らしい1戦だった。3着となったのは夢見エルノ選手。南3局のチーテン取らず、そしてオーラスの見逃しと、逆転の条件を最後の最後まで狙いながらの戦いは非常に印象的だった。4着となったのは胡桃坂ひまり選手。後手番で形を作って、放銃に回らずどうにかテンパイを、という局面が多く、丁寧に丁寧に手は作ってテンパイ料は稼いでいたものの、反撃に回れる先手番が最後まで来ず、和了ゼロで押し切られる苦しい展開となってしまった。

試合後インタビューコメント

2着・メカZ選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
集中して打てました。前節の若者二人が素晴らしい麻雀を打ってくれたので見劣りしない内容で打ちたいと思って挑んだのですが終始あやねさんに押されて降りてばかりになってしまいました。とは言え無駄な放銃をせずに2着が取れたのでよかったです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南4局1本場でエルノさんのリーチに押したところしょうか。0本場でトップ目のあやねさんが3着目のエルノさんに打ちに行ってるのが判明したので1本場もエルノさんのリーチに丁寧に受けたところであやねさんがエルノさんに打って3着になるだけなので真っ直ぐいきました。たまたまこちらの和了り牌が先にあってよかったです。

この対局の牌譜はこちら!

(記・銀貨先生)

第2試合

起家 風林火にゃん所属 ねこ武者選手
南家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 まちぐさ選手
西家 Pleiades所属 ジョコラー選手
北家 ぽんてんLv47所属 刃金しろがね選手

東1局

まちぐさ選手、36pと47sの一向聴からツモ3p。

打1pで立直。
3pをツモることを未来視していれば高目一通の36p待ちに出来たが、まちぐさ選手はそんなことを気にするような人ではないだろう。

実はまちぐさ選手よりも早く聴牌していた刃金しろがね選手のもとに、無筋の7sがやってきた。6sと7sはどちらも無筋(そして6sの方が放銃率は高い)なので、普通は聴牌を維持する場合は迷わず7sのツモ切りとなりそうだ。しかし6sを切れば中トイトイの5200(9sツモで1600-3200)と大幅に打点が上昇する。どちらが優位か難しく時間を使って考え込んだ。

選ばれたのはより和了れる確率が高い7sの方だった。しかしそれがまちぐさ選手の和了牌だ。嬉しすぎる裏1で満貫スタート。

放銃スタートとなった刃金しろがね選手にさらに試練が訪れる。東2局でねこ武者選手に3900、東3局では親のジョコラー選手に12000の放銃となってしまい、東3局1本場の時点で持ち点を100点にまで減らされてしまった。

東3局1本場

とにかく加点を重ねるしかない刃金しろがね選手の4巡目。良形ターツが揃っていて先制立直への期待が膨らむ。

2mをツモったところで打7sとした。ドラ4mキャッチ、一気通貫、234三色全てを狙う攻撃的な両面ターツ外しだ。

ツモ6p打6s。先述の打点上昇が全て拾える状態で向聴を進めた。

ツモ8p打2m立直。決断に牌が応えてくれた。

復活の2000-4000。
東4局0本場でも立直平和裏1の5800の加点に成功。戦線に戻った。

南3局1本場

序盤の展開を考えると接戦も接戦になった終盤。この重要な局面、最初に立直の声をあげたのはねこ武者選手。嵌7sに魂を賭ける。

刃金しろがね選手が追いついた。運命を左右しすぎるめくり合い。

先に山にあったのは6sだった。ねこ武者選手が掴み、8000の横移動。ラス回避どころか大逆転トップまであり得るところまで大復活。

オーラス

まちぐさ選手の5巡目。7pをツモ切り。既に9pを切っているのもあるが、5s、6s、8sあたりをツモって来たときには9sが輝くので、手に残している。

ツモ2mで聴牌。重大すぎる嵌3sと嵌8sの選択。

1枚少ないが、山に眠っていそうな8sに照準を合わせて打2sとした。

まちぐさ選手は間違えない。追い上げる3チームのメンバーが思わず顔をゆがめてしまうくらい、この日もまた静かに勝利を積み上げた。

試合後インタビューコメント

1着・まちぐさ選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
慎重に打ちました。ラスト1戦までに精進しときます。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1局1本場、平和のみ追いかけ立直。

2着・ジョコラー選手(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
バースデートップ取りたかった。最後36pツモりたかった
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4局ドラ発暗刻のときに2234sの2sを残さない選択があり、残さなければ跳満あがれてトップだったかもしれないのでまだまだだなぁと思いました

3着・刃金しろがね選手(ぽんてんLv47)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
3連続放銃で3着との差ですら28800という絶望的な状況になりましたが、なんとかラス回避できました。次回こそトップ取ります。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3局1本場の満貫ツモ。手役やドラ受けを残して67sの両面塔子を払ったのが功を奏しました。裏乗って欲しかったです。

この対局の牌譜はこちら!

(記・まさき)

第1試合の結果

第2試合の結果

本節の結果

本節は第1試合でPleiadesがトップを獲得しななないに詰め寄ったかと思えば、第2試合ではななないがトップを獲得して再び突き放す結果となりました。
トップを独占されたぽんてん風林火にゃんは痛すぎる節の消化となり、残りの三節では厳しい戦いが余儀なくされています。
ますます過熱するファイナル、優勝するのは果たしてどのチームとなるでしょうか。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。Σリーグ広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#Σリーグ"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、Σリーグは公式YouTubeチャンネルを開設しています。公式配信として対局の模様をお届けするほか、公式応援配信"熱闘!Σリーグ"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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