第3期Σリーグ観戦記･第1節
こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに5/19(日)より対局がスタートした第3期Σリーグ。第3期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合のチーム戦です。
本日は5/19(日)に行われた第1節の観戦記をお届け致します。
対戦組み合わせと出場選手はこちら。
今回は第1試合全卓と第2試合全卓をピックアップしました。
第1試合A卓
東家 Pleiades所属 もちゃお選手
南家 Luna de esperanza所属 銀貨先生選手
西家 ぽんてんLv47所属 小川光プロ
北家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 せどなりあん選手
本卓は優勝チームのななない以下全チームが第2期からの継続参加のチームの組み合わせとなった。前期のリベンジを果たすべくスタートダッシュを決めるのはどこのチームになるだろうか。各チームトップバッターにはエース級の選手を指名しての対戦となった。
実力者揃いの今卓、ひとつのプレイ・ミスが結果に直結してしまいかねない中で面白いプレーがあった。
東2局、3巡目に銀貨先生選手が軽快に中を鳴いたところ、せどなりあん選手からも高速のリーチが入った。一方のもちゃお選手は現物を並べていく間に、驚異的なツモで手が伸びて、10巡目に中打点のテンパイに行きつく。
1s単騎でテンパイした次巡、せどなりあん選手の5sを出来面子からカンチャンで鳴いて5s単騎に待ち替え。同卓者目線では2面子構成からの鳴きやチーをした筋の牌で待つことは考えうる範疇だろう。だがこの待ちはドラ表示牌かつ現物の地獄単騎。盲点を突くトリッキーな一打と言えそうだ。
数巡後に手が伸び悩んだ銀貨先生選手から5sを見事討ち取り3900点の和了。せどなりあん選手の勝負手を蹴り、さらにトップの銀貨先生選手に肉薄する和了となる。今試合のターニングポイントとして挙げても面白そうな局だった。
勝負はもつれてオーラスに。それぞれの選手が着順アップが現実的な中で先手を取ったのは銀貨先生選手だった。
全員の手がまとまってきた10巡目。場に薄い3-6-9pのうち最後の6pを引き入れた銀貨先生選手が3面張の先制リーチを打つ。
小川光プロも4m引きで打点を作り和了れば着順アップ確定の3-6p待ちのリーチをかける。が、この待ちはかなり厳しい。
次巡にはせどなりあん選手も3m引きからペン3pの待ちで追いかけるがこれはツモれないと頭ハネになってしまうので自力で和了るしかない。
この時点でリーチ棒2本が場に出たことにより銀貨先生選手はロン和了でも逆転トップだったが、見事7pをツモ和了り、大事な開幕戦を白星を飾った。
試合後インタビューコメント
1着・銀貨先生選手（Luna de esperanza）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
みんな打つのが尋常じゃない速さだったのでビビり散らかしながら打ってました(25分で対局終了)。オーラスはラスでもおかしくない枚数差のめくり合いになりましたが、先制テンパイを一旦外して好形に構え直したのが大きかったですね。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
ラス回避基準なら普段絶対曲げない南3局役無しドラ無し先制愚形リーチの1人テンパイ流局。ここでオーラスの逆転条件作れたのが大きかったです。
3着・小川光プロ（ぽんてんLv47）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
3着悔しいです！次こそはトップとりたいと思います！
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1局七対子北単騎つもれてよかったです
4着・せどなりあん選手（なんでも鳴けばいいというものではない）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
ラスでめちゃくちゃ悔しいです 次は勝つ
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラス上家から出た1sをスルーした所 チーの方が良かったと思います
（記･あさひなひなた）
第1試合B卓
東家 遊楽亭所属 高倉拓馬プロ
南家 牌のまにまに所属 もろみ〜選手
西家 縁所属 鴨神にゅう選手
北家 RIDECAT所属 てんぽいんと選手
開幕戦で最も注目された卓と言っても過言じゃないだろう。その立役者は世界最強AIとも名高く、配信も実力もピカイチの鴨神選手、そして天鳳十段で実力者からの評価も高いメタビートこと高倉拓馬プロだろうか。当然もろみ〜選手も四象戦優勝、てんぽいんと選手も天鳳九段とあればぶつかり合いは必至。チームに最初の勝ち星を持って帰れるエースは誰か。
南1局
勝負を決めた1局を紹介する。
場面は南1局、もろみ〜選手はピンズが多め。
浮いているのはドラ4sと赤5mだが…
ここはペンチャンを外す打9sを選択。
見た目のシャンテンにとらわれず、ドラくっつきか清一色に舵を切る。
ツモが噛み合い聴牌を果たすと、高倉プロのリーチをかわしてハネマンをツモ和了！結果的にトップを決める和了となった。
南4局
前局の和了で2着目に上がったラス親てんぽいんと選手。
2本場にも早そうな手をもらう。
すぐに自風東が鳴けて…
翻牌の選択もバッチリはまり
重なった発もすぐ鳴けて聴牌。
2mが鳴きやすい牌なだけに難しいところか。
指を咥えて見ていられないのがラス目の鴨神選手。
真っ直ぐに手を進めると、出和了5200からの筋待ちリーチをかける。
程なくしてめくり合いは決着。鴨神選手が5pを掴みてんぽいんと選手の和了に。
7700の和了で2着を盤石にし、トップを狙える大きな和了だ。
この試合は次局もろみ〜選手の和了で決着したが、強者同士とても良いゲームだった。
トップを獲得したのはもろみ〜選手。W東アンカンや清一色など大物手をモノにした快勝といえよう。ゆるふわチームを牽引する原動力となってくれそうだ。
2着はてんぽいんと選手。オーラスの猛連荘が目を引くが、個人的には東2局・東3局の和了が見事であり、多くの人がアガれてないと感じた。
3着を獲得したのは高倉プロ。南3局でてんぽいんと選手の大物手と鴨神選手の混一色ブラフの捨て牌に切り込んで和了をもぎ取れたのが大きかったが、最後にてんぽいんと選手の連荘を許し無念の着落ち。
鴨神選手は苦しいラススタートだが、できることが少ない中南3局の親番で役牌・混一色ブラフを仕掛けて他選手の進行を阻害したのは多くの中級者にとって勉強となるのではないか。
試合後インタビューコメント
1着・もろみ〜選手（牌のまにまに）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
リーグデビュー戦で錚々たるメンツの中でトップを取れて一安心しました。多少気が楽になったので次回も自分らしく打てるように頑張ります！
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4局10巡目4sチー打5p
断么九か西バックの選択が見事にハマりました
3着・高倉拓馬プロ（遊楽亭）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
自分の力を発揮できたと思っています。チームメンバーにミスをした部分を指摘してもらって、勉強になっています。また次の試合も頑張ります。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南場の親番でピンズ清一色のほぼテンパイ確定の仕掛けに対して、ピンズを放ってリーチを打ったところ。結果には繋がりませんでしたが、久々にチーム戦をやっていることを実感できた痺れる一打でした。
（記･keitaさん）
第1試合C卓
起家 Mkingdom所属 あやねさまだぅ選手
南家 Emperor Peng Inc. 所属 ゆうれいいか選手
西家 ホープフルA所属 かなた選手
北家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 Pacific Dainagon選手
ついに第3期Σリーグも開幕。
C卓の初戦にはリーグ初顔の姿はなく、なんと全員が選手経験ありという顔ぶれとなった。
経験値抜群な選手たち。初戦の緊張などなく、全員が遺憾なく実力を発揮してくれるだろう。
東1局
開幕から激しい主導権の奪い合いだ。北家のPacific Dainagon選手が役牌の白を仕掛けると、親のあやねさまだぅ選手も仕掛けからタンヤオを狙う。その後かなた選手も同じくタンヤオの仕掛け。ゆうれいいか選手は自風の南を仕掛け、四者が副露仕掛けのスピード感あふれる展開に。最終的に3人が聴牌に至ったが、一番待ちのよかったかなた選手がタンヤオ・ドラ・赤の3900点をあやねさまだぅ選手から直撃した。
東3局1本場
流局を挟んで東3局。トップ目で親を迎えたかなた選手の7巡目。両面から埋まっても十分に強い待ちになったが、字牌を重ねての両面待ちリーチ。ドラまたぎの待ちがやや不満だが、親の立直とあっては他家の3人もなかなか逆らえず、4巡後に悠々とツモ。2000は2100オールに積み棒1本を獲得で後続を離しにかかる。
東3局2本場
この局も親のかなた選手が先制聴牌。メンタンピン赤1、高目一盃口やツモ、裏が絡めば簡単に18000の手になりそうだ。この和了を許せばいよいよかなた選手の独走体制となりそうだが、追いついたのはあやねさまだぅ選手。待ちは同じく2-5mで追っかけリーチをかける。お互いに和了牌を引けない中で数巡後、ドラ3聴牌を入れたPacific Dainagon選手が赤5mで放銃してしまう。
しかしΣリーグは頭ハネルールを採用しており、ダブロンではなく上家取りであやねさまだぅ選手の和了となる。かなた選手は痛すぎる跳満手を逃した形となった。放銃したPacific Dainagon選手もまだマシ。と思うところか。
南1局
この局も先制聴牌はかなた選手。親の副露と巡目を見てスピード感を合わせたか、9pは役がないものの3-6-9p待ちで聴牌を入れる。次巡、ゆうれいいか選手も發のポンからドラ3内蔵の大物手を聴牌する。同巡、Pacific Dainagon選手もカン6mでリーチをかけて3者の戦いへ。
しかしここはPacific Dainagon選手があやねさまだぅ選手の6mを捉えて5200は5500の直撃での決着となった。
南2局
さきほどの和了でいくらか点数が回復したものの、依然ラスに位置するPacific Dainagon選手。8巡目、ドラはないものの平和の4-7m待ちで聴牌、リーチをかける。しかしすぐさま追いついたあやねさまだぅ選手もリーチで続き、この半荘で何度目かのめくり合いへ突入。これをあやねさまだぅ選手が制し、Pacific Dainagon選手から直撃、裏のおまけ付きで満貫の和了となる。
南3局
ここまで何度かチャンス手を作るも、なかなか和了につながらなかったゆうれいいか選手。6巡目にうれしいうれしい9pを引いて確定三色の4-7m待ち平和聴牌でリーチをかける。リーチを受けても、仕掛けから前に出てきたあやねさまだぅ選手だったが、聴牌時に出ていく余り牌がそのまま当たり牌。これをとらえたゆうれいいか選手が満貫の直撃。オーラスを前に十分逆転圏内の2着へと浮上する。
南4局
ラス目で最後の親番を迎えたPacific Dainagon選手。9巡目、上家から出た5mをポン。6pと西のシャボ待ち聴牌。ツモれば三暗刻もつく対々和だが、肝心の6pと西が合わせて3枚切れで待ちは残り1枚。混一色移行なども頭にあったかもしれないが、勝負をかけた勇気のいる仕掛けだ。
その後、あやねさまだぅ選手もドラ待ち三色で逆転を狙うリーチをかけるも、枚数差を跳ね返し、先にツモ和了ったのはPacific Dainagon選手。対々和・三暗刻で4000オール。ひとまずラスを抜け出し、まず一歩。逆転に向けて進みだす。
南4局1本場
一転してラス転落となったあやねさまだぅ選手。手牌に役牌・白の対子があったが仕掛けては逆転に届かない。ここは白を落としてタンヤオ三色を狙う。狙い通りに高目三色の平和ドラ1を作り上げて、迷うことなくリーチをかける。
終盤、ゆうれいいか選手から追っかけリーチがかかるもこのめくり合いも制して3pツモ。三色とはならなかったが、裏をのせての3000-6000は3100-6100。一撃でラスからトップに駆け抜けた。
大事な初戦、トップを飾ったのはあやねさまだぅ選手。リーチ同士のめくり合いでは3戦全勝。勝負強さを見せての堂々のトップ獲得となった。
2着となったのはかなた選手。東場では有利に進めたものの、南場の殴り合いに参加できず。とはいえしっかり連対を守り切りポイントを持ち帰った。
3着となったのはゆうれいいか選手。こちらは東場での勝負手が実らず。南場で和了を手にするも届かなかった。
ラスとなったのはPacific Dainagon選手。めくり合いでの放銃など厳しい場面が多く、痛恨のラス。しかしリーグは始まったばかり。百戦錬磨の経験で次戦への切り替えはしっかりとしてくるだろう。
試合後インタビューコメント
1着・あやねさまだぅ選手（Mkingdom）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
－感想－
まあ、当たり前、だったかな(爆笑爆笑)
とかいうコメントはなしで、だいぶ仕方ない放銃だとは自分でも思ってますが、ラス目まで落ちてしまってそっからトップ持ってけたので良かったです。人生に感謝。
－次の試合に向けて－
次も全員潰す。震えて眠れ。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラス！
2着・かなた選手（ホープフルA）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
第3期Σリーグ開幕初戦をトップで飾ることができず残念でした！オーラス跳満ツモで総捲りお見事でした。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3局2本場、痛恨の頭ハネで18000をあがれなかったことがあまりにも痛かったです。
3着・ゆうれいいか選手（Emperor Peng Inc. ）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
3着でしたうーむうーむうーむって感じです
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4局2sをポンして4pを切った場面
今回は上手くいったけど微妙です
（記･りんぜ）
第2試合A卓
起家はPleiades恋駆くれあ選手。1期以来二度目のΣリーグ参戦となる。今回は強者が集う初日の登板となり、その内容にも注目が集まる一戦。南家はぽんてんLv47まさき選手。過去に育成枠として参加して以来、4期連続でドラフト応募して遂にこの舞台への帰還となった。西家は今期初参加、Luna de esperanzaのあすにゃむ選手、北家は前期チャンピオンチームなんでも鳴けばいいというものではない、Christ選手という並び。
和了牌は誰の手に？三者の思惑が交錯した難解なドミノ
開局はChrist選手の700-1300、東2局はあすにゃむ選手の1300-2600といずれもツモ和了で局が回り迎えた東3局。あすにゃむ選手はこの形でテンパイを果たす。
3p切りの即リーか、はたまた三色を確定させて仮テンに受けるかという分岐もありながら、安目でも充分な加点になり得ること、そして高目が引ければ勝負を決め得る大物手という可能性も残していることからここは即リーを敢行した。
これに追いついたのはまさき選手。ドラ4を内蔵した勝負手が入っており、安牌となった6mを恋駆選手が合わせたところを鳴いてテンパイ。薄いとはいえ親リーチの現物待ち36pでのめくり合いとなる。
先に当たり牌を掴んだのはまさき選手。あすにゃむ選手の待ちである4pをキャッチするも、もう三段目に突入する終盤ということもあり、安牌の5pを切ってシャンポンに移行。安全にテンパイを維持しつつ、白が出たら跳満の大物手となる。
すると自巡に引いたのは先ほどまでの自身の和了牌6p。先にこちらが来ていれば、というめぐり合わせの悪さを感じずにはいられない牌ではあるが、当然ツモ切って和了を目指す。
するとこれに声をかけたのはChrist選手。リーチを受けて大回りしながらも終盤にテンパイを果たす。
しかしポンテンを取った直後に引かされたのはなんと生牌の白。いくらなんでもこれは切れない、ということでここでChrist選手が結果的にまさき選手のハネツモを喰いとる形でギブアップ。
最終的には残り1枚の4pをあすにゃむ選手がツモ和了。これに裏も乗り、2600オールで大きな加点に成功した。
ここからあすにゃむ選手は返す刀で6000オール、流局を挟んで7700を連続加点し、序盤で大量のリードを築くことに成功。焦点は競っている三者の2着争いとなった。
今できる最大限を。勇敢な王女の成長物語
長い長い東3局、あすにゃむ選手の親番が落ちた後は熾烈な2着争いに食い込もうとする恋駆選手が奮闘。持ち点は一時3100点まで削られるも、じわじわと回復し南2局に2000-4000のツモで2着を窺うポジションまで戻ったところでオーラスを迎える。
もらった配牌はこちら。打点条件はクリアしやすいためそこまで悪い形ではないが、親番のChrist選手にはかなり見劣りする格好だ。
しかしこれを焦らず確実に、序盤の字牌整理の微差も間違えることなく、恋駆選手は丁寧に組んでいった。發が槓子になってもワンドローと他家の打点上昇を冷静に価値比較してツモ切り。
くっつき比較では2sポンで機能低下した4sを切り、
ひとつもロスすることなく最速の58pの無条件テンパイに辿り着いて、当然のダマテン。すると和了牌は僅か1巡後に待っていた。
打ち慣れた選手であれば何事もないような手順ではあるが、実は僅かでもテンパイが遅れるとChrist選手の8pが今にもあすにゃむ選手に捕まってしまう、というギリギリの状況であり、強者として参加している他家と遜色ないクオリティをこの場で発揮出来たことは、育成枠としては充分過ぎる働きと言えるだろう。
トップとなったのはあすにゃむ選手。東場親番の猛攻で一気に勝負を決める火力もさることながら、リードを取った後も過剰に守備的に構えることもなく平面期待値をしっかり取りにいくデビュー戦とは思えない堂々とした立ち回り。後手の微差比較でも安易に字牌を並べずに極めて精確な打ち回しを披露し、神は細部に宿る、という麻雀の神髄のような選択を随所に見せた。2着となったのは恋駆くれあ選手。開幕節全24人の登板選手中唯一の育成枠ながら、先述した通りの安定した立ち回りで見事にプラスポイントを持ち帰ることに成功した。道中で壁を見落としながら、海底の手番で必死に全体を見て安牌を捻り出した諦めない精神力、大きなビハインドにも怯まない胆力はこれからの更なる成長に繋がるとも言えるだろう。3着となったのはまさき選手。強気の押しを随所に見せて、古巣ななないの控え室でも「変わった」と評される攻撃的な麻雀を繰り出すも、要所で和了牌が引けず、終盤の放銃が痛恨となる悔しさの残る半荘となった。4着となったのはChrist選手。常人であれば放銃してもおかしくないような局をどうにか耐えてやり過ごすという、持ち味の守備力は発揮出来る展開ではあったものの、なかなか和了り番が来ず、ツモだけで4桁まで点棒を削られるあまりにも厳しい試合となってしまった。
試合後インタビューコメント
2着・恋駆くれあ選手（Pleiades）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
今の力を100㌫出すことを目標に時間をたくさん使って打たせていただきました！
難しいなと思ったところをしっかり教えてもらって、次回以降の登板に向けて知識を増やしていきたいなと思います(๑•̀ㅂ•́)و
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南4で発4枚目をツモった時にメリットデメリットが頭の中を駆け巡りまして、教えてもらっていたことを活かせた選択だったかなと思います！
3着・まさき選手（ぽんてんLv47）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
オーラスの最後の瞬間までヒリヒリして最高に楽しかったです。こういう戦いがしたかった。幸せです。結果は3着でしたがまだ始まったばかりなのでシーズンを通してプラスに転じていけたらと思います。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南2局の親番継続が出来た局が良かったと思います。親番さえ続けられれば、6000オールを連発出来る事もあるので。Σリーグでは親番を大事にしたいと思います。
4着・Christ選手（なんでも鳴けばいいというものではない）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
とにかくずっとしんどい展開でした。運を磨きたいと思います。
（記･銀貨先生）
第2試合B卓
東家 RIDECAT所属 ラヴィット選手
南家 牌のまにまに所属 矢絣京選手
西家 縁所属 狂犬まさG選手
北家 遊楽亭所属 トリス10選手
今試合、9和了6放銃と全選手がベタ足インファイト、乱打戦となった。
東一局
ラヴィット選手の親番だが、トリス10選手が自風北ポンから仕掛けはじめる。ここから矢絣選手が發、中のポン。狂犬まさG選手の西のポンとエールの交換。
初和了は矢絣選手の發中ドラ3900点で今試合スタートを切った。
東三局
トリス10選手の白ポン、カン5sチーからドラドラの仕掛けを入れていく。
しかし親番狂犬まさG選手が8mの暗槓が入れると有効牌を引き入れ1-4sの立直へ。
しかし暗槓の入った親立直がなんのその。トリス10選手が赤5pをチー、さらにはラヴィット選手も2副露をいれ5-8mで追いついたが、聴牌打牌の1sは狂犬まさG選手の和了牌、4800と中打点の和了を決めた。
1本場
狂犬まさG選手が断么九赤345三色の6s8sシャンポンで聴牌を入れ更なる加点を目論む。しかしここに追いついたのはトリス10選手。平和の5-8s聴牌で立直へ。
これが僥倖の一発ツモ！
裏1も乗り満貫の和了、トリス10選手が一歩抜け出すことになった。
南1局1本場
ダブ南のポン発進をした矢絣選手に中のポンのトリス10選手。
ここでドラ7mを暗刻にし満貫のチャンス手となったトリス10選手が、聴牌後即座に矢絣選手から放たれた6pを捉え、4万点と抜け出したトップ目となった。
オーラスはラス目の矢絣選手が平和ドラドラの手をツモ和了し2着へと逆転、決着となった。
トリス10選手が初登板初勝利を飾った。
試合後インタビューコメント
1着・トリス10選手（遊楽亭）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
初戦トップで好発進ができて少しホッとしています。自分らしい麻雀で次も勝ちます！
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1局一本場トップ目の状況からサボらずに鳴いてドラを勝負して2000点を和了できた所。
2着・矢絣京選手（牌のまにまに）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
とりあえず開幕戦をプラスで終われたのでほっとしています
内容が微妙だったかなと思うので再調整して次回に備えたいと思います
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南１局１本場
ダブ南プラスホンイツまたはドラドラで満貫の向聴まできたところで
出ていく牌が隠れドラ暗刻の満貫に放銃
ここで膝に矢を受けてしまいましたが、折れずにオーラスまで戦えたのはよかったです
リーグ参加の経験値のおかげかなと思います
引き続き頑張りますので応援よろしくお願いします
3着・ラヴィット選手（RIDECAT）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
緊張せず、自分らしい麻雀を打つことはできたと思います。
次回は、ちゃんと調整してトップを取りに行きます！
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東2局で自身が両面3つで門前リーチ、一通も見える中で、中を鳴いて2000点にしてしまったことが反省です。
もし、鳴かずにリーチに全力で向かってればまた展開が違ったのかなと思います。
（記･Lusyaba）
第2試合C卓
東家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 犬カルビ選手
南家 Emperor Peng Inc.所属 ジョコラー選手
西家 ホープフルA所属 ヨーテル選手
北家 M kingdom所属 まろちょふプロ
突き通した意地、勝ち取ったトップへの道標。
東1局
親番から難解な手が入る。
ここは9pを選択。678、789どちらも見た一打だ。
その後縦に重なっていきた手をポンポンと仕掛け、断么九対々和の聴牌へと仕上げる。
ここにジョコラー選手から3-6p平和の立直が入って一発目に引いてきたのは生牌でありのドラの中。もちろん通る保証もなければ対面のヨーテル選手の筒子模様の仕掛けにも危ない。
時間を使って切り出した中はヨーテル選手に鳴かれてヨーテル選手もペン3pの中混一色ドラ3の聴牌をいれる。
犬カルビ選手は赤5s、4sと立直に対して厳しい牌を持ってくるが勝負をしていく。
その押しが実って3sのツモ和了。2600オールの先制に成功した。
南2局
犬カルビ選手は親番を失くしたもののトップ目。リードをさらに広げるために2副露していくも、ラス目親番ジョコラー選手から立直123三色のペン3sで立直がかかる。
立直の一発目、裏筋にあたる1sも勝負していく。
しかし6pを掴んで犬カルビ選手の手が止まる。
ジョコラー選手の宣言牌は7p。関連牌であれば放銃の可能性は全く否定できない。
5p6pであれば聴牌は維持できるが5p切りの4-7pはフリテン。
索子の3枚で降り切ることも出来そうだ。
しかしその選択は筋となっている3sが捕まる可能性もある。
天国か地獄か、時間をじっくり使い選んだ選択は打6p。
押す選択を選んだ。この選択がジョコラー選手からの南を捉え満貫の和了。
その後ヨーテル選手の立直ツモ赤裏4000オールで一度は逆転されるものの
片和了断么九で親番を落とし
オーラス。ジョコラー選手の3着逆転をかけた456三色の立直も平和の手で粉砕。
2期連続、開幕戦を任されトップを持ち帰る大仕事を成し遂げた。
試合後インタビューコメント
1着・犬カルビ選手（麻雀以外麻雀じゃないの）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
試合当日を楽しみにしていましたが、自身が思っていた以上に最高に楽しい試合でした！
なんとか勝つことができたので次の試合も勝てるようしっかり準備しておきます！
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南2局での押し引きです。
ラス目の親リーチを受けて自身は満貫の聴牌、既に無筋を2枚押したところで更に持ってきた両無筋の6p。
気持ち的にはオリたいという弱気な心も芽生えていましたが、残り巡目や残り筋、放銃したときツモられたとき自身が和了ったときそれぞれの点数推移、ベタオリ成功率などを考え直した結果押した方がまだ良いだろうと思い歯を食いしばって押しました。
結果は自身の満貫の和了になり、しかももし降りていたらどうやら6000オールをツモられていたらしいので、結果論的にはあれが押せなかったら大きく未来は変わっていたでしょう。
この半荘は相当押したのでかなり精神力を消耗しましたが、トップという結果で還って来てくれたので本当に良かったです。
これからも冷静に判断した上で強く押していこうと思います！
2着・ヨーテル選手（ホープフルA）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
2着でした！犬カルビさんの押しっぷりにやられました！
とはいえチームは2連2着と上々の滑り出しなので、ここから少しずつポイントを上乗せしていきます！
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東1局で一向聴からホンイツに移行するチーをしました。選択自体は後悔してませんが、鳴かなければ直後テンパっていたようで「鳴ける牌が出るタイミングうぅぅ」と悶えてました
3着・まろちょふプロ（Mkingdom）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
終始ほとんど受けてました、七対子やったり、安くて遠い喰いタン発進してすぐ降りたり。手牌価値が厳しい半荘だったのでリーチアガリ放銃全0の3着は及第点かなと。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラス ラス目ジョコラーさんのリーチ 早いリーチで現物も1枚でしたが、満貫直撃、跳満ツモで逆転という状況。躊躇なくベタオリの選択を取れたのは良かったなと思っています。
4着・ジョコラー選手（Emperor Peng Inc. Σbranch）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
悲しい結果でした。リーチがうまくいかなかったですが今後もリーチ打ち続けます！
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4局8pを先切ることで放銃回避しました。切った瞬間に58pリーチが来たので良いタイミングで切ることができました。
（記･Lusyaba）
第1試合の結果
第2試合の結果
本節の結果
第3期Σリーグ、全20節のレギュラーシーズンがいよいよ始まりました。
注目の開幕戦で先陣を切ったのはるなすぺ。デイリーダブルを達成し見事スタートダッシュを決めました。次点でははいまにが1着2着とまとめ上げ、好位置につけています。一方で縁と前期覇者のななないは苦しい立ち上がりとなりました。
全チームが開幕戦からいきなり熱い対局をみせています。今後の対局にも是非注目してください。
おわりに
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