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第2期Σリーグ観戦記・プレーオフ第3節

こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに11/1(水)より対局がスタートした第2期Σリーグ。第2期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合、プレーオフ全5節10試合のチーム戦です。

本日は2/11(日)に行われたプレーオフ第3節の観戦記をお届け致します。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。

今回は第1試合B卓第2試合A卓をピックアップしました。


第1試合B卓

東家 Luna de esperanza所属 奈落の王選手
南家 ANC PURPLE BATS所属 ひげくじら選手
西家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 どら選手
北家 Pleiades所属 比木丹いと選手

東一局、ダブ東から仕掛けた奈落の王選手が2mをチーして一向聴。どら選手もドラ北を切れば断么九345三色で聴牌だがここはドラを切らない選択、迂回していく。
ここにひげくじら選手が3-6-9sの平和赤で聴牌すると即座に立直、6sを一発でのツモ和了。満貫のスタートを切る。

東2局、比木丹いと選手が6s7sのツモ和了三暗刻で立直へ。ここにひげくじら選手が高目456三色の平和赤赤の超大物手で追いかけ立直へ。
しかしひげくじら選手が持ってきたのは7s。比木丹いと選手がひげくじら選手の大物手を粉砕する大きな1300を和了した。

東3局、1pポンから混一色へ向かうひげくじら選手、東を打ち出すとどら選手がこれを仕掛けてダブ東ドラの2-5mで聴牌、ここにひげくじら選手も白發混一色対々和の跳満で追いつくも5mでの放銃となる。どら選手が5800の和了で連荘となった。

東3局、平和ドラの3-6sで立直したのはどら選手。しかしドラ2mのポンで聴牌をいれた比木丹いと選手がどら選手から6mを捉え満貫の和了に成功、親番を迎える。

東4局、發のポンから混一色に向かう比木丹いと選手、ここに東ポンから4m9sの高目ドラ3で聴牌をいれたひげくじら選手。9sが今にも出そうな2名、奈落の王選手はドラ9sを切れば1p3pの聴牌だが9sを切らない選択で放銃回避に成功した。しかし混一色に向かう比木丹いと選手には不要牌、比木丹いと選手から9sを打ち取り満貫の和了となった。

南1局、ひげくじら選手がドラの中単騎立直へ。
しかしこれは流局、一人聴牌で親番を迎える。

どら単騎立直

南2局、どら選手は8sポンから断么九の仕掛けへ。ここにひげくじら選手も断么九の仕掛けを入れていく。しかしここで奈落の王選手が2-5mの平和ドラの立直をかけるとひげくじら選手もカン7p、どら選手も4-7mで追いつく。3人の対決は奈落の王選手が即座に2mをツモ和了、満貫でひげくじら選手に迫る。

南2局、ひげくじら選手が發のポンをすると、奈落の王選手はアシストを始める。4m2pの聴牌をいれさせると比木丹いと選手のペン3p立直が襲いかかる。
くるくると聴牌を変えていき、どら選手も聴牌を入れるがあまりにも厳しい4pをとめ苦渋のノーテンを受け入れる。二人聴牌でオーラスへ。

オーラス、ツモ裏条件のカン4m立直をかけたどら選手。

ここにひげくじら選手の3-6m、奈落の王選手の5-8mで各自和了トップの手が入るが5mを掴んでしまったひげくじら選手。打ち込んでもおかしくないがここはどら選手に任せる選択、降りで祈るが聴牌を入れていた比木丹いと選手から奈落の王選手が8mを捉えた。

わずか100点、されど100点。
見事な打ち回しで奈落の王選手がトップを飾った。

試合後インタビューコメント

1着・奈落の王選手(Luna de esperanza)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
東場が地蔵過ぎて「オートラス引かされるやつかー?」とか思っていましたが、腐らずにやることやっていたらトップでした。
あと2節、悔いの残らないよう楽しみたいですね。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局。
手牌にやる気が感じられなかった為、いとさんが切ったドラ白を合わせ打った所からこの局は受け進行をすると決めました。
その後に發をひげくじらさんに鳴かれたので全力アシストムーブを行いました。親番のどらさんをやりづらくさせ、オーラスで勝負する目論見でしたが、結果的にいとさんの立直も入り、上手く行ったようです。

2着・ひげくじら選手(ANC PURPLE BATS)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
100点差でトップ持っていかれて悔しいです
どうしてもトップが欲しいところで悪くはないバランスで打てていたと思いますが親番で和了に結びつかなかったのが痛かったです
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3局でメンホン七対子イーシャンテンから無理やりトイトイに行ったのが良くなかったかもしれません
結果的に跳満テンパイまでは進みましたが5800放銃に回ってしまい着順への影響大きかったです

この対局の牌譜はこちら!

(記・Lusyaba)

第2試合A卓

押すも胆力、引くも胆力 麻雀かくありき 

東家 LogicArt所属 ダイゴ選手
南家 てんぱねすくりゅ〜所属 シグマ選手
西家 風林火にゃん所属 ねこ武者選手
北家 TEAM PANDAaaaZ所属 まろちょふプロ

まず抜け出したのは前回のリベンジに燃えるシグマ選手。
東1局東2局と仕掛けて中打点をモノにする。

直前の3pをチー打7pとして2345p待ち高目満貫に取る手もあったが、
待ちの見た目枚数差が流石に許さないか。
直前の赤5mを残して打3mとして12000に取る手が一般的だろうが、
上家のドラポンをケアして和了率最大にとったか。

対抗馬に名乗りを上げたのはねこ武者選手。
こちらはリーチで攻め立て、東3局にまろちょふプロとのリーチ合戦を制すると、同1本場でラス牌をツモって4000オールを決めトップ目に立つ。

下家まろちょふプロはツモり四暗刻の1向聴まで手を育てていた。
出ていく7mが当たりだが、それまで5p2mと先押ししているのは見事である。

ねこ武者選手の怒涛の勢いを止めたのはシグマ選手。
同3本場でまろちょふプロの役役含みのホンイツ仕掛けに日和らず7sを押して3900点を和了りきる。

素晴らしい1pチーから7sを押し切った。良い。

小さい点数移動を挟んで南1局1本場にぶつかる。
先制はねこ武者選手。ドラのカン3s待ちとやや分が悪いが3巡目という速さを最大限に主張すべくリーチを敢行。

ここのリーチ判断はどちらもありそう。

2番手は親のダイゴ選手。トップを取るにはこの親番は落とせない。
タンヤオドラ、手替わりも多く無いので即リーチへ。

さらに参戦したのはシグマ選手。
ねこ武者選手の和了牌であるドラ3sをアンコにし、現物とはいえ25m良しと見てリーチをかけ勝負に出る。

2軒リーチに対し9mからまっすぐ押せたのが良かったと振り返る。
待ちの25mは2軒の現物だが、記者もリーチ推しだ。

勝ったのはシグマ選手。安目ながらダイゴ選手から和了し、ねこ武者選手への挑戦権を得た。

その勢いのままインスタント5800を決める。

流石にこれは事故の範囲内だろう。

シグマ選手の勢いを止めたのはねこ武者選手。
またしても先制リーチを決め、追いかけたシグマ選手・ダイゴ選手をものともせずツモ和了。

シグマ選手の超大物手を潰して親被りさせたのは大きい!

シグマ選手はお返しとばかりに三色確定の先制リーチを打つと、追っかけのダイゴ選手も含め完全安牌がないねこ武者選手から聴牌打牌で7sが打たれて直撃に成功。トップ目でオーラスを迎える。

この戦いに終止符が打たれた。そのように見えた。
…全てはオーラスの序章に過ぎなかった。

オーラス
状況を整理する。
ねこ武者選手は満貫ツモでトップ、ダイゴ選手は和了または他家のツモ和了でもラス回避(=なので放銃には注意したい)、まろちょふ選手は連荘、もしくは横移動やダイゴ選手との流局ノーテンで3着終了。シグマ選手はねこ武者選手に和了させないことが重要で、自分かダイゴ選手の和了がベスト。こう考えると各選手考えることがかなり多い。
記者ならねこ武者選手>シグマ選手>ダイゴ選手>>>>>まろちょふ選手の順に楽、だと感じてしまう。

ねこ武者選手の配牌は…なんと役役ホンイツがくっきり見える手!
当然白を仕掛けてマンズホンイツへ向かう。

当然の打4p

これに反応したのは上家に座るトップ目シグマ選手。
ねこ武者選手の仕掛けがマンズホンイツと見るや、自身の和了をギリギリまで見つつ場合によっては絞りも視野に入れた打7pを選択。

皆さんは何を切るだろうか。
下家の河はノーテンに見えるしそれなりに和了できそうなので中を切る人もいると思う。シグマ選手の思考としてはおそらく鳴かれることすら厳しく、かつ浮いている3mと中の両方をねこ武者選手に通すのは無理と判断し、聴牌で1枚勝負するか考えるという意図だろう。
その上で中を切らない場合、ここの打牌選択は難しい。一盃口よりも自風西ポンの方が和了できそうなので打5pより打7pに寄るのは理解できる。ただそれであれば結局2枚勝負になってしまうので、一盃口や七対子も視野に入れて全方向に危ない打23sを記者はオススメしておくが強者でも意見が分かれそう。

以降東ポン打2mとマンズがあまり、自分の手もあまり育たなかったので打3sとして完全に降りに回った。

降りるのは良い判断だと思う。
ただ降りるのであれば、親のまろちょふ選手に打てない牌を先に処理したかったがどうか。
3sは比較的全員に打ちやすい。
しかしダイゴ選手には(満貫までであれば)むしろ放銃したいので悩む。
記者は打8pとしてダイゴ選手やまろちょふ選手に対し牌種を増やす選択を取りそうだ。
一応ギリギリ聴牌まで残る。

一方こちらは微差3着目親番のまろちょふ選手。
両面両面のイーシャンテンで前巡生牌の中を抱えたところ、さらに3mを持ってきた。

ドラ1mが通ったので中は最もまずい牌と言える。
12000放銃はもちろん、ポンと言われてもまずい。
とはいえ見ているだけではほぼラス。どうするか。

まろちょふプロの選択は…打1s迂回!

難しい。ここでのシャンテン戻しはかなり痛手だが、それ以上に先行しているであろうねこ武者選手に打つのが罪だと判断。3mで12000点放銃はかなり稀だが、8000点かそれ以下であっても素点回復でロン宣言することも十分に考えられる。やはり切れないか。

ダイゴ選手の仕掛けも入ったところで、ここでダイゴ選手に対してもオリを選択し、ノーテンお祈りを決断。

とはいえこの選択は胆力がいる。なんせ記者の体感で90%以上ラスだ。

まろちょふプロの願いも虚しく、ラスヅモで4mを引き入れ聴牌したダイゴ選手が3着浮上に成功。

だがまろちょふプロにとっても悪い話ばかりではない。目下ターゲットの風林火にゃんのトップを阻止。下位チームにとっては嬉しい選択だろう。

トップを獲得したのはシグマ選手。前回登板時の反省を踏まえて押すべき牌をしっかり押せたのが印象的だった。加えてオーラスの絞りは育成枠の打牌ではもはや無いだろう。育成がしっかりしてるチームの下リーグで成長を見せつけた。
2着はねこ武者選手。シグマ選手と殴り合いの半荘を繰り広げ、オーラスも条件未達の和了形を和了せず親の連荘に賭け見逃し。トップへの執念を見せた。
ダイゴ選手は道中苦しくリーチ負けが積み重なったものの、オーラス諦めずに聴牌入れて着アップに成功。チーム状況はかなり苦しいが、ここでのラス回避でギリギリ首が繋がったか。
まろちょふプロはチャンスがかなり少なかったものの、オーラスに終盤の条件戦ならではの思考の片鱗を見せてもらった。ターゲットチームのトップを阻止したのは最終盤に生きてくるかもしれない。

試合後インタビューコメント

1着・シグマ選手(てんぱねすくりゅ〜)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
フレアさんから頂いた大事なバトン、ここでトップを絶対に取らないといけない、その一心でした。今まで押せずに悔しい想いしたことが多々あったので悔いなく真っすぐ、その結果7和了と要所であがれてトップを持って帰れて良かったです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
色々ありますけど、個人的には南1局の9mを真っすぐ自摸切り出来たことだと思います。

この対局の牌譜はこちら!

(記・keitaさん)

第1試合の結果

試合後インタビューコメント

A卓
2着・笹子ジュン選手(TEAM PANDAaaaZ)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
今回も一度はトップに立ちながらも結果は2着と、またもや詰めの甘さを見せてしまいました。放銃の場面以上に、押し引きでの判断ミスもあったので、特に周りとの点数状況判断と自身の手牌価値との比較を、もっとシビアに考えられるように意識します。
まだまだ戦いたいので、チームがファイナルへ進出出来るよう頑張りますo(^-^)o
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
段トツラス目からの東3局東4局の連続満貫和了によるトップ浮上は、どちらの上がりも割とオリジナル手順だったので、そこは攻めの姿勢を見せられたのが良かったです。

4着・真優選手(LogicArt)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
リーチ5回0和了の苦しい半荘でした🥲
難しくて間違えたところが多く、プレーオフ最終登板であまり満足のいく打牌ができなかったので悔しいです。

第2試合の結果

※A卓とB卓が上下入れ替わって表示されてしまいました。失礼致しました。

本節の結果

本節最もポイントを伸ばしたのはてんぱね。見事デイリーダブルを達成しボーダーへ大きく詰め寄りました。
逃げるPleiades風林火にゃんは共にプラスでまとめ上げ、上々の結果で節を消化することに成功しています。
一方で他チームはその3チームにポイントを独占され厳しい結果に。刻一刻と迫るタイムリミットが重くのしかかります。
残り2節となったプレーオフ、たった二枠を争う戦いはより一層激しさを増します。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。Σリーグ広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#Σリーグ"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、Σリーグは公式YouTubeチャンネルを開設しています。公式配信として対局の模様をお届けするほか、公式応援配信"熱闘!Σリーグ"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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