第2期Σリーグ観戦記・第13節
こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに11/1(水)より対局がスタートした第2期Σリーグ。第2期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合のチーム戦です。
本日は12/20(水)に行われた第13節の観戦記をお届け致します。
対戦組み合わせと出場選手はこちら。
今回は第1試合B,C卓と第2試合B卓をピックアップしました。
第1試合B卓
東家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 ふみKUN選手
南家 Logicart所属 やまだでこ選手
西家 風林火にゃん所属 エンデ選手
北家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 せどなりあん選手
東1局
エンデ選手、反則級の4巡目跳満聴牌。
追いついて立直をしたやまだでこ選手が掴み放銃。1枚切れの白だっただけにこれでロンの声がかかるとは思わなかっただろう。
東4局
この局は教科書のように少しずつ手牌の価値があがっていくせどなりあん選手に注目していく。
好配牌。ツモ7m打西。ダイレクトに辺3sが入ったら立直、筒子が伸びたら辺3sを外す構えだ。
ツモ8m打1s。萬子の四連形、筒子の中ぶくれのどちらかであと1面子を作れそうなので、辺張をはずした。平和、タンヤオ、一盃口が見込める将来性抜群の二向聴だ。
ツモ8m打3p。
打9sなら両面があと一つ作れる可能性が残るが、二段目に入ったので今度は7s引きでの両面聴牌を残した。9sは3pと比較して安全度が高い点なども考慮に入っていそうだ。また、この状態でも4679mなどが来たら形が更に良くなるので別にタンピンを諦めたわけではない。
ツモ7m打9s。辺張が両面に進化。7sは二度受けだったのでまるまる69mの分受け入れ枚数が増えた。
ツモ8m打7m立直。
一発ツモ。好調なチームにさらに追い風が吹く。
南2局
やまだでこ選手がこの半荘4度目の立直。ここまで一度も和了れていない。4巡目だし流石に勝てるだろと思いきや、ふみKUN選手が既に聴牌。
2p,7p,9m,1m,3m,5s,東,7p,4s,北,4m,9p,1sを切り、ふみKUN選手がめくり合いに勝利。やっていることは「手牌価値に見合っているので押し」なのだが、通っていない牌を合計13枚ツモ切った河は壮観である。それにしてもやまだでこ選手は掴みすぎである。
南4局
ふみKUN選手がトップ目で41400、38000でせどなりあん選手が2着目。
やまだでこ選手、2sをツモって来て四暗刻一向聴。土壇場の大逆転あるか。
エンデ選手が打4sで立直。ツモられたらもちろんラスだ。
ポン4s打6s。エンデ選手から直撃、ツモなら三暗刻がついて3着浮上。
形式聴牌を狙ったふみKUN選手から2sが出た。
これをロンすると5200+立直棒2本。やまだでこ選手の選択は…
ポンして打中。気合の見逃し。
次局の満貫ツモに賭けた。
オーラス
全員が和了に向かう点数状況。最初に立直の声をあげたのはふみKUN選手。「逃げ切り」の立直。
同巡にエンデ選手が立直。「3着死守」だ。
本日5度目の立直やまだでこ選手。フリテン三面張で「ラス脱却」ツモを祈る。
せどなりあん選手が、最後に追いついた。「アガリトップ」の聴牌。
もちろん勝負。4mに手をかけるだろう。
でもそれは終局を意味する。
エンデ選手が大きく素点を回復した3着で決着。
ふみKUN選手が中盤のリードを守り切りトップ、せどなりあん選手がギリギリ2着。やまだでこ選手は5回敢行した立直が一つも和了れずのラスとなった。
試合後インタビューコメント
2着・せどなりあん選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
ふみkunに完敗でした!くやしい!次は勝つ!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
特になかったよう気がしますがしいて言うなら東1局エンデさんの仕掛けに対して降りようと思えてたのは良かったかなと思います
4着・やまだでこ選手(LogicArt)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
いっぱい点棒取られました... 次は利子つけて返してもらいます。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3局の1s単騎を曲げれなかったことですね
あれが2600になっていれば条件緩和されていてオーラス1p切りシャンテンバックしてそうなのでしっかり捲り切れたと思います。
せどなりあん選手の仕掛けが高そうだったんですが展望がないので自己都合でリーチすべきでした。
(記・まさき)
第1試合C卓
東家 Emperor Peng Inc. Σbranch所属 星餅めりー選手
南家 ANC PURPLE BATS所属 ひげくじら選手
西家 TEAM PANDAaaaZ所属 笹子ジュン選手
北家 てんぱねすくりゅ〜所属 シグマ選手
東1局
2メンツが完成していた好配牌を丁寧に門前で仕上げた親の星餅選手がリーチ。
手を崩さず粘っていた笹子選手から和了牌の8pが放たれ12000点の和了。
星餅選手が好スタートを決める。
続く1本場はシグマ選手のツモ和了で局が進む。
東2局 先制したのはシグマ選手、白をポンして6-9m待ちの聴牌。
同巡、笹子選手が絶好のカン7pを引き入れリーチ。
そこに親のひげくじら選手がカン8s待ちで追いかけリーチ。
しかしリーチ宣言牌の7mにロンの声、笹子選手が東一局の失点を取り返す跳満の和了。
東3局、東4局、南1局0本場は各選手ぶつかり合いながら中打点の和了で局が進行していく。
南1局1本場 トップの星餅選手に追い付きたい三者の捲り合い。
これを制したのはシグマ選手!
満貫のツモ和了でトップに浮上する。
南2局
この半荘のターニングポイントになったのはこの局だと筆者は思う。
6巡目この形から南をポン、ターツが足りない上に雀頭も不確定なので鳴かない人も多そうな牌姿だが積極的に前に出る。
1番最初に聴牌を入れたのはトップに立つシグマ選手。手の中にはドラドラ赤とあり、和了出来ればかなりトップが近づきそうだ。
続いて聴牌したのは笹子選手。赤ドラ内蔵の3面張リーチ。
シグマ選手がリーチの一発目に掴んだのは宣言牌跨ぎの3mここは3pを落として一旦迂回。
ここで放銃してしまうと3着になる未来がある、3pを対子落とししながらの聴牌復活が現実的、
待ちが弱いなど様々な要因が合わさっての選択だ。
その3pにポンの声を出したのは星餅選手。
手牌は全て危険牌となるが自分は両面待ちの聴牌、前に出る価値はある。
狙い通り萬子を引き入れて聴牌復活をしていたシグマ選手そこにくる3m。打てば3面張の聴牌を維持できるが…
ここは我慢、今通った7mを打ち3mと5sのシャンポン待ち聴牌。
次巡星餅選手が持ってきた牌は先程まで当たり牌だった8m、星餅選手はツモ切りを選択。
その8mをチーしたのはひげくじら選手。親番を継続するために粘る、しかし9sは星餅選手の当たり牌。
苦しい手形からも前に出る積極的な選択で星餅選手な見事和了り切る。
続く南3局も星餅選手が積極的にカン7mリーチ。
これをしっかり和了り2600点の加点でトップに立つ。
南4局
和了りトップの星餅選手がリーチ。
前に出るしかないシグマ選手から8mを捉えて終局。
副露やリーチを駆使して前に出続け6度の和了を決めた星餅選手が最後にもらしさ全開の跳満を決めて嬉しい嬉しい初トップを獲得。
2着はシグマ選手、要所でめくりあいに勝つ力強さを見せるも後1歩トップに届かなかった。3着は笹子選手、高打点の手を作り続けるも和了に結び付かないことも多く悔しい半荘になった。4着はひげくじら選手、リーチをしてもしても和了れない厳しい展開だった。
試合後インタビューコメント
2着・シグマ選手(てんぱねすくりゅ〜)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
急な登板の中チームにプラスは持って帰れましたが個人的には猛省の1戦でした。初陣のようなことしたなぁと。
うん、自身の弱さを露呈しました。完敗です。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南2の7m切りです。上家立直に放銃すること意識し過ぎて自身の満貫手を小さくしたことが今日の敗因です。
3着・笹子ジュン選手(TEAM PANDAaaaZ)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
今日こそは初トップをと思っていましたが、意識しすぎて変に前のめりだったかもしれません。今回は次戦まで間が開くので、一度自分の麻雀を見直して年明けまでには修正しておきたいと思います
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東1局の12000放銃は前のめりにならずに落ち着けば、回避できたかなと思います。そのせいで全体的に窮屈な麻雀になったかもしれません。
4着・ひげくじら選手(ANC PURPLE BATS)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
今回は大きなやらかしもなくやれることをやってラスなので割り切ります
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
今回僕はノーチャンスでした
めりーさんや対戦相手の皆さんが強かったです
(記・ゆうれいいか)
第2試合B卓
東家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 柵@よーこ選手
南家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 まちぐさ選手
西家 LogicArt所属 Cr7選手
北家 風林火にゃん所属 葉弥さん選手
東1局、大物手を入れたのは柵@よーこ選手。なんと親番にて四暗刻の聴牌。しかしながら目に見えて待ち牌は9sたったの1枚。この1枚の和了を逃さないためにもダマで構える。この半荘の運命を分ける9sがどこに行くのか、程なくして現れた9sは柵@よーこ選手のツモ牌。
見事Σリーグ初役満は四暗刻を決めた柵@よーこ選手が大きな大きな48000点のスタートを切った。
東1局から親の役満、クラクラしてしまうような状況だがCr7選手が怒涛の追い上げを見せる。
2局に渡り一人聴牌の後、親番にてわずか2巡で七対子の中単騎待ちをリーチへ。これをトップ目柵@よーこ選手から捉え裏を乗せて満貫の和了。
トップに向けて大きな和了を手にした。
しかしこのまま逆転を許すわけにはいかない柵@よーこ選手、南場の親番にて3巡目立直ドラ1を裏を乗せ満貫の加点に成功、満貫の和了で更なる加点に成功させた。
それでもCr7選手は喰らい付いていく、葉弥さん選手との立直のめくり合いも制しドラ1の和了で親番を流すことに成功した。
ここまで苦しい展開が続いているまちぐさ選手が七対子の發単騎待ち立直をかけるとCr7選手から發を捉えまだまだ着順浮上にかける。
続く1本場、Cr7選手の赤赤七対子白単騎が他3選手を襲いかかる。その後、葉弥さん選手から白を捉え満貫の和了で親番を迎える。まだまだトップは狙える位置だ。
南3局、Cr7選手は葉弥さん選手の平和立直にも押していき白ドラドラの加点に成功、4万点を超えじわりじわりとトップ目を追い詰める。
これ以上親番維持させるわけにはいかない柵@よーこ選手と逆転を目指すCr7選手。中と南の喰い仕掛け合戦となったが、柵@よーこ選手が4sのツモ和了。大きな大きな400-700のツモ和了。Cr7選手の親番を落とした。
オーラス親番、葉弥さん選手が東ドラ3の勝負手を4-7s待ちで聴牌。同じくまちぐさ選手も白のみの4-7s聴牌の聴牌、どちらが引き入れるか、和了したいのはどちらも同じだが、7sを引き入れたのは葉弥さん選手。満貫の和了で大きく回復した。
続く1本場、まちぐさ選手のカン8s待ち立直、さらには柵@よーこ選手の白の仕掛けでこのオーラスを終わらせにかかる。
結果は柵@よーこ選手の8sをまちぐさ選手が捉え、まちぐさ選手が3着をキープ。
柵@よーこ選手が見事リードを守り切り大きなトップを持ち帰った。
試合後インタビューコメント
1着・柵@よーこ選手(麻雀以外麻雀じゃないの)
ートップおめでとうございます。試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
まさかでしたね。こういう形で今年のΣリーグを締めくくれて良かったですよ。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
当然東1局の四暗刻!
出和了りは出来るだろうなと思ってましたがツモるとは思ってなかったのでビックリしましたね。
2着・Cr7選手(LogicArt)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
割と頑張ったと思うんですが流石に16,000オールやられたら無理でした。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
私のというより東発さくよこさんのツモスー16,000オールがすべてだったかと思います。
(記・Lusyaba)
第1試合の結果
第2試合の結果
試合後インタビューコメント
A卓
1着・犬カルビ選手(ぽんてんLv.47)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
年内最後の試合でトップを取ることができたのでとても嬉しいです。 年明けもこの調子で頑張ります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
イッツーの36sを嫌って8mと9pのシャンポンを残した場面です。
対面に対するケアと9pの所在、リーチ時の最終形などを考えてあの選択になったのですが正直余計なことを考え過ぎている気もしています。
結果的に満貫の和了に繋がってはいるのですがもっと自分の手牌価値を中心にシンプルな麻雀を打った方が良いように思いました。
特に今回は弱気な選択が目立ったので、次回はもっと他者に圧を掛けられるようなシンプルで攻撃的な麻雀で魅せたいです!
2着・矢絣京選手(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
一旦年内の試合が無事終了したので安心しています
内容としては、可もなく不可もなくかなとは思いますが全体的に少し受けすぎたかなと思います
強烈な仕掛けが飛び交っていたのでリスペクトし過ぎて親番を維持できなかったのがやっちゃいましたね
次はもうちょっと踏み込めるようにしたいと思います
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東1局ですね
下家から強烈なピンズ仕掛けが入り、残り字牌が東と中しかなくなったのでモチモチの可能性が少し上がったため受けつつ七対子に移行してみようかなと思ったのがやり過ぎた感じがします
2mが3枚切れになったので少し両面の価値も下がり、東モチモチだと和了に向かったときに下家以外から火の手があがると対応しきれなくなりそうということで受け寄りの選択にしてしまいましたがここはもうちょっと頑張ってよかったかもしれないです
9巡目で0面子かつ両面の片割れが3枚飛びが2か所、ドラ色の染めの可能性がある下家に対しての押し引きがわかりませんでしたね
副露レンジがどんなものかがわからなかったので研究不足だったかもしれません
次回に活かしたいと思います
4着・霧島岬選手(縁 ENISHI)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
悔しいです。 このままでは終われないので次見てろよって言わせてください。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3局の5s切り遅れたところかなと思います。
C卓
1着・まろちょふ選手(TEAM PANDAaaaZ)
ートップおめでとうございます。試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
今期はここまで苦労しましたがなんとか初トップ取れて良かったです。他家の親落としに苦労しましたが、慎重に進めることができました。なんとかファイナルに向けて加点していきたいですね
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局、うめちゃんさんの親リーチを受けて、タンヤオドラドラの3900聴牌、3p8pの手出しリーチで、5pは先切りされてる25pにしか当たりませんが、自分の待ちの36sの自信が妙に無くてほぼアガリがないだろうと判断してオリにまわりました。結果偶然25pが当たりでしたが、36sのアガリがほとんどないという判断が冷静にできたことが良かったなと思います!
2着・Lusyaba選手(ANC PURPLE BATS)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
気合で立直したんですけどダマだけ一発でツモりました。かなしいです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4局0本場、かくきりこさんの中ポンに対して6s抜くべきでした。猛省です。
本節の結果
本節は第2期Σリーグ初役満が飛び出し、結果も荒れています。麻雀以外麻雀じゃないの・ぽんてんLv.47ともにデイリーダブルを決め、大量加点に成功。特にぽんてんは次節での奪首も期待できます。下位陣特にボーダー争いも熾烈で、TEAM PANDAaaaZはエースの活躍で微差ながらようやくボーダー上に浮上。まだまだわからないものの一時期沈んでたチームの悪いムードを払拭したと言えるでしょう。
本節で全日程の約2/3を消化、いよいよ終盤戦に突入です!
おわりに
今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。Σリーグ広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#Σリーグ"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、Σリーグは公式YouTubeチャンネルを開設しています。公式配信として対局の模様をお届けするほか、公式応援配信"熱闘!Σリーグ"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。
また、広報部メンバーはYouTube配信やnoteの投稿等の活動を行っておりますのでXのフォロー・Youtubeのチャンネル登録をどうぞよろしくお願いします。
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