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第3期Σリーグ観戦記・第4節

こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに5/19(日)より対局がスタートした第3期Σリーグ。第3期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合のチーム戦です。

本日は5/29(水)に行われた第4節の観戦記をお届け致します。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。

今回は第1試合全卓第2試合全卓をピックアップしました。


第1試合A卓

苦しくとも最後は笑顔で ドラマは最後に待っている

東家 縁所属 アサダスズメ選手
南家 Luna de esperanza所属 カモメ選手
西家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 どら選手
北家 M kingdom所属 杵月のあ選手

アサダスズメ選手・どら選手は古くからΣリーグのチーム戦で戦ってきており、それだけΣリーグが真剣勝負の場として盛り上がってるのは記者としてとても嬉しく感じる。アサダスズメ選手は伝統(?)の連投で自身のΣ3期を開幕させ、昨シーズンMVPのどら選手は初戦ラスを引き悔しさのあまり体重が1キロ弱落ちたそうだ。
酸いも甘いも知っている猛者に挑むのは、カモメ選手と杵月のあ選手。カモメ選手は前回登板でオーラストップ目から3着まで落ち、杵月のあ選手は辛うじて箱下は免れるも初戦ラスの洗礼を味わった。様々な想いが交錯するも負けられぬは皆同じ。
本卓の勝者となるのはスズメか、カモメか、キツネか、それとも人間か?

本試合は南4局を中心に書かせていただく。
点棒のやり取り自体は穏やかなものだったが、東3局0本場のギリギリまで粘って聴牌料を獲得したどら選手・アサダスズメ選手。東4局のカモメ選手の3mポンによる2枚切れ片和了ペン4p待ち(とても良いポンテンだと思う)。それぞれに魅力があった。ぜひ牌譜を一読していただきたい。
しかしオーラスに待ってたのはそれらを全てひっくり返すものであった。

南4局0本場
点数状況はご覧の通りである。

平たい。和了るだけならどら選手が早そうだが、
いかんせん1000-2000でトップなので少し背伸びしたいところ。
他家も決して簡単ではなさそうにつき、もつれそうか。

2着目どら選手はこの手から打7sを選択。
トップとなるにはリーチのみは不要なため、イーシャンテンに取らずチャンタ+ドラか三色をつけてトップを決めに行く。

9s2枚切れを見て打7sとしたが、ツモ黒5sは打点条件を満たさない可能性があり、どちらかといえば5sより78sの方が良さそうなので難しい。記者は5sを切りそうだ。
とはいえ7m1pを打点の種として見る視点は重要なので押さえておきたい。

各者手が重く最終盤まで進まないまま、アサダスズメ選手の4pチーを皮切りに次々に動き出し、最後は3人聴牌で流局。

親の杵月のあ選手は最終手番直前で9pポンして打7pのツモ拒否により安全に聴牌をキープすることができた。結果アサダスズメ選手に海底が周り聴牌を取られてしまったが、ファインプレーと称したい。

南4局1本場に天王山が訪れる。
和了トップのカモメ選手・どら選手が役牌を仕掛けてイーシャンテンの中、先制聴牌はアサダスズメ選手。リーチのみの愚形待ちだが、7mツモって裏1トップかつ相対速度的に先制と言えるのは今しかないと判断しここでリーチの決断。

勇気がいるが良いリーチだと思う。一気通貫への変化を見るには仕掛けに対しても親に対しても速度が厳しく、上位者からのツモ直裏1で着アップ(特にツモ裏1でトップ)ならそちらを取りそう。

仕掛けた2人も黙っていない。
カモメ選手がワンチャンスの1pを切ると、どら選手がチーして58p待ち聴牌。

言うまでもないが押し得だろう。粘った他家から58pでのロン和了も十分ありそうだ。

そしてカモメ選手もリーチから出た6pをチーして中筋4p勝負、47s待ちの聴牌。当然和了ればトップである。

決着はすぐだった。どら選手が4sを掴み、カモメ選手の和了……

!?

なんと頭ハネにより和了ったのは親の杵月のあ選手。

全く目立っておらずここまで我慢した杵月のあ選手の渾身の一撃!

遡ってリーチの一発目。実は2番手の聴牌は親の杵月のあ選手だった。
一気通貫が完成する8mを入れ、リーチの現物9mを切って黙聴の選択。
この判断が他家の選択を大きく変える。

これも良い判断だろう。一軒相手なら聴牌勝負で47sが放たれることもありそう。ここで曲げると一発裏かツモがない限り打点上昇はなく、少しでも和了率の残る選択だ。
僅差の高打点良形につきラス目親とはいえ対リーチの非現物でもダマにするやや珍しい例か。
記者はどちらもあると思っている(満貫和了したところでトップが危ういため、ハネマンを引きに行く選択も十分有力だ)

逆に杵月のあ選手がリーチを宣言していた場合、どら選手が1pチーを入れていたかどうか怪しい。1pチーしていたとしても、記者の知っているどら選手は2軒無筋の4sは切らずにおそらく1pを切って降りor回っていただろう。そうなるとまた違う展開となっていただろうか。
ともあれ、放銃したどら選手の選択は責められない。黙聴を入れた杵月のあ選手がお見事と言う他ない。

1局挟んで南4局3本場、ラス目に落ちたどら選手にチャンス手が入る。

小三元混一色、大三元まであるか…!!

この手がみるみる育ち、混一色小三元役役のハネマン、ツモか直撃でトップ、それ以外からで2着という超勝負手に!

どこからでも和了するつもりだったというどら選手。記者もどこからでも和了しそう。
9巡目に選択が訪れる。掴んでも切られるかどうかわからないがどこから出てもトップの高目大三元に受けるか、ツモ切って現状の三面待ちを維持するか。

どら選手の選択は…

ロマンを追った!!(ちなみに記者はツモ切り派である、夢がなくてすみません)

しかしこの8sがアサダスズメ選手にポンされ、次巡掴んだのは当たり牌の3p。

当然止まるわけはない。

この放銃でアサダスズメ選手が2着に浮上してゲームセット。

トップを獲得したのは杵月のあ選手。南3局までは耐える展開もオーラス親番の冷静な進行が勝敗を分けた。個人初戦ラスを払拭し、笑顔の輪を繋げることに成功!嬉しい初トップとなった。
2着はアサダスズメ選手。決めた3和了は本場供託を除けば全て子の3900点という珍事ながら、中終盤で効果的な加点を決め2着に滑り込んだ。今回の連投は鳴かず飛ばずの2着3着だと振り返ったスズメ、次回登板の飛翔に期待だ。
カモメ選手はまたしても序盤のリードを活かせず悔しい3着フィニッシュ。下家の聴牌ケアなど後悔の残る半荘だったようだ。和了への嗅覚鋭く人によっては和了れてないところもしっかり和了をもぎ取っている印象だった。
どら選手は聴牌を入れるも他家の当たり牌ことごとく掴まされる苦しい1局となった。特に最終局高目大三元の聴牌を入れ、あわや逆転に次ぐ逆転劇の終幕を掻っ攫うかと言ったところであったが一歩及ばず。体重はまた減ったそうだ。

試合後インタビューコメント

1着・杵月のあ選手(M kingdom)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
すごく勉強になる一戦でした。
南4局まで苦しい闘いが続きましたが、これまでの学びがなんとか実って、今はただただホッとしています。次の試合までに出来ていないところをしっかり学びなおして再び頑張りたいと思います!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南4局1本場、このあがりがなかったらトップは難しかったと思っています。 親番も粘れて本当によかったです。

2着・アサダスズメ選手(縁)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
よく耐えました。最後上手くいって良かったです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
最終局、満貫ツモで同点トップでしたが3→2着見て派手な仕掛けのどらさんの現物待ちに。予想以上に派手でしたがすぐあがれてよかったです。

3着・カモメ選手(Luna de esperanza)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
前回と同じくオーラストップ目で迎えてからの3着終了ということで、うーん…悔しいですし、何より前回に比べると自分の雑な判断で3着になったような感じがあって、より悔しいですね。前回よりはやりようはまだあったなと思っていたので。次の登板また頑張ります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラス0本場の最終盤、下家のどらさんに6mを鳴かれて3人聴牌取られたところですかね。一応もう1回ツモがありましたが、ノーテンで終わることが多く、下家のどらさんとまだリーチが来ていないラス目の親の杵月のあさんのノーテンを祈るという選択もあったかなというところですね。

4着・どら選手(麻雀以外麻雀じゃないの)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
良く攻め、良く捕まりました。次は同じ目に合わせられるよう、頑張ります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3-0-15 打3m 
こちらは打3mとせずに打白で良いと考えます。3900放銃でより辛いオーラスを迎えることになってしまいました。

この対局の牌譜はこちら!

(記・keitaさん)

第1試合B卓

東家 牌のまにまに所属 えぞひぐまプロ
南家 Emperor Peng Inc. Σbranch所属 椎凰いと選手
西家 RIDECAT所属 てんぽいんと選手
北家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 メカZ選手

えぞひぐまプロと椎凰いと選手が今期初登板。しかもえぞひぐまプロは連投。「対ななない最終兵器」としてチームから送り出された真価を発揮できるか。メカZ選手、てんぽいんと選手はそれぞれ今期の初戦登板は2着。初トップに向けて気合は十分といったところ。

東2局

1本場、親番の椎凰いと選手が嵌3mで先制立直。立直タンヤオ赤の7700からの手。

てんぽいんと選手が追いついた!しかしその場合出る牌は当然3mだ。

裏は乗らなかったが十分なリードを得た。

2本場、椎凰いと選手の攻勢は続く。立直平和、高目一盃口の69m待ち。

宣言牌を鳴いて手を進めたてんぽいんと選手がまたも掴んでしまう。5800(6400)の点数移動。明暗が別れる形となった。

てんぽいんと選手に厳しい展開は東3局まで続いた。えぞひぐまプロが絶好のタンヤオ三色赤のダマテンを仕上げる。ここでもてんぽいんと選手が放銃となってしまい、8000の点数移動となった。

東4局

7巡目。えぞひぐまプロが混一に寄せていたところに、中を重ねて一向聴となった。

打南。赤5sと西が残る形だが、メカZ選手がなんと既にタンヤオドラ3赤で聴牌をしていた。えぞひぐまプロが中をポン出来たら西単騎を選びそうだ。赤5sで放銃となったら跳満だ。

10巡目、メカZ選手がツモ切った3sをチーして打西。これなら放銃にはならなさそうだ。

その後6sを引き入れ47sの両面に変化し、メカZ選手が7sを掴んだ。
「対ななない最終兵器」が見事に炸裂。ターニングポイントとなった。

南4局

ここまで辛い展開続きだったてんぽいんと選手。メカZ選手が不運な放銃を繰り返したことで満貫ツモで3着に浮上する差になっていた。
その状況で5巡目。七対子の聴牌だ。
今立直をするとなると選べる単騎は4mと7s。どちらも単騎待ちの候補として決して優秀な牌には見えない。

てんぽいんと選手は待たなかった。打7sの4m単騎待ちで即、立直をかけた。赤のどれかを使えれば満貫ツモになるとか、ドラ1pに切り替えることができれば跳満ツモになるとか、当然そういうのを分かったうえで。

一発ツモ。裏が乗らなかったので、唯一の逆転ルートだ。
即断に牌が応えた。

トップはえぞひぐまプロ。古巣ななないとの戦いで大きな存在感を見せてくれた。特にメカZ選手から何度も出和了を果たしており、チームメイトから期待された役割を十二分に発揮した。
2着は椎凰いと選手。序盤で大きなリードを築いたものの最終的にはトップを譲る形となり、少し悔しいと感じる部分もあるかも知れない。
3着となったてんぽいんと選手は、展開から考えたら大きすぎるラス回避と言えるだろう。
最終的にラスとなってしまったのはメカZ選手。勝負手を聴牌した後に当たり牌を掴まされ続けた半荘だった。一つでも和了に繋がっていれば結末は大きく変わっていた。「麻雀くんさぁ」というぼやきが聞こえてきそうだ。

試合後インタビューコメント

1着・えぞひぐまプロ(牌のまにまに)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
→2試合目へ
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
ラス前の3色アガリ。選択肢色々ありましたが、中バックに取らずに三色に取れたアガリきれました。

4着・メカZ選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
小三元混一色、タンヤオドラ3,イッツードラ3,どれか一個でも和了れていれば・・・
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
結果は分からなかったっぽいですがオーラスはもっとがっつり混一色に寄せてもよかったかなと思いました。勝負手がずっと空ぶっていたので最後の最後で和了りに目がくらみました。

この対局の牌譜はこちら!

(記・まさき)

第1試合C卓

東家 Pleiades所属 もちゃお選手
南家 遊楽亭所属 星餅めりー選手
西家 ぽんてんLv47所属 夢見エルノ選手
北家 ホープフルA所属 月音ゆき選手

非常に乱打戦となったこの試合、大きく動いたのは東2局、もちゃお選手が七対子赤の手を南単騎で立直すると夢見選手から捉え裏裏の跳満、リードを広げた。

その後月音選手が5200の和了に成功し逆転して親番を迎えるも、もちゃお選手の進撃は止まらない。ドラ3立直で夢見選手から宣言牌を捉え満貫の和了、さらには親番での和了を重ね5万点近いリードを広げた。放銃が続いた夢見選手は大きくハコ下へと沈んでしまった。

しかしここで終わる夢見選手ではない。その持ち前の爆発力を披露し、3900、2000オール、2600オールとハコ下から一度3着目へと浮上に成功する。

星餅選手が和了し再度3着目へと浮上した南4局、親番月音選手が中赤の3p西シャンポンで立直へ。星餅選手の聴牌打牌西を捉え、トップ目もちゃお選手を逆転すべく親番を継続していく。

オーラス、月音選手の断么九赤、もちゃお選手のダブ南、夢見選手の断么九。打点こそ高くはないが、連荘、和了トップ、3着浮上とこの試合を大きく左右する聴牌の勝負となる。
もちゃお選手が持ってきた5pは月音選手の和了牌!ライバルからの直撃にまだまだこれからだと言いたい場面だが、なんと4枚目の3pを保有し両面で待っていた夢見選手の頭ハネでゲームは終了。

もちゃお選手が逃げ切り個人初トップ、チーム2勝目をもたらした。

試合後インタビューコメント

1着・もちゃお選手(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
ウェイリーダブル1号です。あと26ウェイリーダブルします。全員引き締めろよ。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南30本場5巡目ふんわり安牌切ってるのぬるかったかも

2着・月音ゆき選手(ホープフルA)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
好配牌は筋トレの成果!
トップ取れそうで取れなかったのは悔しいけど、次はトップ取ります‼️
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4局や南1局1本場で、手牌価値を考慮して危険牌を強気に押せたところです!
ドラフトのときに「押すべき牌は押せるようになりました!」とアピールしたのをしっかり実践できました‼️

3着・夢見エルノ選手(ぽんてんLv47)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
なんとかラス回避出来ました!
振り込みすぎて、逆に吹っ切れたのも良かったのかもしれないです。
ぽんてん初のラスにならなくてよかった…。
次はがんばります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局2本場の4萬を切った所です。
星餅めりーさんの立直後、1索と4萬で迷いめりーさんの河がなんか怪しく見えて、4萬を切りました。
結果、1索はめりーさんの当たり牌。自分は加点することに成功したので、本当に良かったです。

この対局の牌譜はこちら!

(記・Lusyaba)

第2試合A卓

東家 縁所属 アサダスズメ選手
南家 Luna de esperanza所属 銀貨先生選手
西家 M kingdom所属 白石太陽選手
北家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 ずぴたー選手

この半荘、流局が非常に多く、決定打がなかなか出ない重苦しい展開となった。

それを象徴するような場面、東3局、断么九赤23568p待ちの理想的な5面張のテンパイで立直へ。

しかしこの聴牌も白石選手、ずぴたー選手、アサダスズメ選手全員見事な粘りと押しを見せ、なんと全員聴牌。
銀貨先生選手、まさかの立直棒回収のみとなり流石に勘弁してくれと思ったことだろう。

その後親番で効果的な和了を決めた銀貨先生選手がトップ目で迎えた南3局。
發のポンから仕掛けたずぴたー選手は萬子の山を引き当て萬子混一色へ向かう。そして9mポンで5m7m待ちの混一色發赤の大物手を聴牌した。

ここに追いついたのはアサダスズメ選手。8sをポンし断么九赤赤のカン6sから4-7sの聴牌へ。
ラス目の白石太陽選手は絶体絶命だが、ドラも切り飛ばし、6mも勝負し4-7m平和で追いついた。

アサダスズメ選手は危険の8mを引いて迂回。育成枠2名の負けられない、負けたくないそんな熱い思いが伝わってくるような捲り合い。麻雀の神様は、ずぴたー選手に微笑んだ。

南4局微差のトップ目で迎えたオーラス、赤ドラのチャンス手だが役なしカン4sで聴牌を入れたずぴたー選手。親立直をかけ先制へ。あとは和了できるように祈るのみだがここに追いついたのは白石選手。高目断么九の6-9sだが着順浮上をかけて立直へ。
しかし無情にも和了のチャンスは一度も与えられず。即座に4sをずぴたー選手がツモ和了。満貫の和了で一人抜け出したトップになった。

南4局1本場、東をポンしたずぴたー選手は1-4sの聴牌をいれるも、最終手番にて聴牌を崩しトップを確定させた。

効果的な二度の満貫の和了を決め、ずぴたー選手がチームを救う個人初トップを飾った。

試合後インタビューコメント

1着・ずぴたー選手(麻雀以外麻雀じゃないの)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
麻以麻いはここのところツイておらず、ラスが多かったところにトップを持って帰れて良かったです!
ただ、勘違いと焦りにより特大プレミをやらかしたので次はもっと冷静に打てるように頑張ります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラス0本場ですね。自分がトップ目で2着の銀貨先生とノーテン罰符で逆転してしまう状況でした。そこで7巡目にドラ2の役なしテンパイが入り、リーチをかけました。カンチャンで待ちも悪くダマの選択肢もありましたが、1着を取るには絶対に降りられない局面ですし、ここで満貫を和了するとほぼ1着を決められるので曲げました。結果、無事ツモることができ、1着を取れました...!良かったです!!

2着・銀貨先生選手(Luna de esperanza)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
勝ち筋が明確にあっただけに、オーラス0本場の和了逃しが本当に痛かったです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
5面張先制リーチが空振った上に全員にテンパイを取られたところ。正直2000-4000以上を確信していたので、余計に精神的ダメージを負ってしまいました。

3着・アサダスズメ選手(縁)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。

よく耐えました。最後目論見が外れて悔しかったです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
最終局、頑張れば3→2もありましたがトップ目の無限連荘編を期待してオリ。冷静に伏せられちゃいました。悔しい。

4着・白石太陽選手(M kingdom)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
[試合の感想]
立直4局、副露4局、和了1局。もう一押しが足りない展開でした。
前回の反省を踏まえ、配牌から手役・打点の構想をより深く立てることで
他家との競り合いになってもギリギリまで自信を持って踏み込めました。
敗着は南2局1本場の鳴き判断ミス(6m見逃し)です。
ベストを尽くしても和了出来たかは不明ですが、まだ戦いようはありました。
他にも細かい要改善点はあります。
結果は残念でしたが、少しだけ進歩した太陽をお見せできた気がするので、
実は前回よりもすっきりした気分です。結果は残念でしたが!
[次の試合に向けて]
平面は引き続き課題であり訓練中です。
そのうえで可能なら攻守ともに盤面への視野を広げること。
ただ順番は書いた順です。何より「間違えないこと」がまず大事。
応用までしっかりできる選手がほとんどなので、その中で勝つのは大変です。
微妙な展開から勝ちをもぎ取るのは難しくとも
勝てる展開を貰った時にしっかり勝ち切る準備はしておきます。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3局0本場、銀貨先生選手の五面張リーチを受けてから、
2副露で曲芸飛行しながら役あり聴牌を取り切りました。
親であること、ギリギリ良型聴牌できそうなことなどが重なって頑張ってみたのですが、流局して手を開けてびっくり。よく掴まなかったな!

この対局の牌譜はこちら!

(記・Lusyaba)

第2試合B卓

東家 牌のまにまに所属 えぞひぐまプロ
南家 なんでも鳴けばいいというものではない まちぐさ選手
西家 RIDECAT所属 ひょ選手
北家 Emperor Peng Inc. Σbranch所属 ジョコラー選手

牌のまにまに、えぞひぐまプロは連投の2戦目。念願のメカZ選手との再会の1戦目を制し勢いのまま連勝を狙う。
なんでも鳴けばいいというものではない、まちぐさ選手としては当然それを食い止め自チームに勢いを取り戻したいところだ。
RIDECAT、ひょ選手は前回登板2着のいい流れを継続したい。
Emperor Peng Inc. Σbranch、ジョコラー選手(余談だがサムネが衝撃だった)は前回登板で個人としてはリーグ通算で初の4着、今回は言うまでもなくその挽回に燃える。
実力者が集いそれぞれの狙いが交錯する中、トップは果たして誰の手に収まるのか、注目が集まる。

先に抜け出したのはえぞひぐまプロ、東2局に役牌東を4枚手中に収める。ペン7mかソーズの伸びか、指針を東暗槓からの嶺上牌に求めたら、

東暗槓のタイミングとしてはここがベストだろう

たどり着いたのは47pのテンパイ。

ソーズが伸びて形十分のリーチ

この先制リーチに対してすでにテンパイを入れていたひょ選手が一発で放銃に回り、えぞひぐまプロが8000の和了をものにした。

牌のまにまにに2戦連続で勝利を持ち帰られるわけにはいかないと、まちぐさ選手もそれに続く。東3局、高打点は逃さない丁寧な打ち回しから789三色カン8mのテンパイにたどり着くと、果敢にリーチを選択。

愚形待ちかつ対面先制リーチの現物につきダマの選択もよぎるが確かに8mは待ちとして強そうだ

ジョコラー選手の先制リーチが入った直後、かつ8mが現物という状況ではあるが、それでも打点上昇と8m場況を良しと見たか。この捲り合いをジョコラー選手からの8m出和了で制して5200の和了、2着目で追走する。

東4局はえぞひぐまプロがジョコラー選手から6400の和了をもぎ取り、この戦いはえぞひぐまプロ、まちぐさ選手ふたりによるトップ争いの様相を呈し始めた。が南1局、ひょ選手がそこに待ったをかける。わずか4巡目のまちぐさ選手の先制リーチに対し難しい対応を迫られるも、

ドラ7pが重なりできるなら和了を狙いたい手に

ドラの7pを重ね価値を増した手で丁寧に迂回路を選択し、(中スルーなどの選択は冷静そのもの)結果58p待ちで追っかけリーチ。これが見事一発ツモでの和了となり2000・4000。上を行くふたりとの点差を一気に詰めて上位争いに食い込んだ。

途中対面の中をスルーするなどのバランスをとる選択が光った、結果は最高の一発ツモ

そのまま上3選手ほぼ横並びで迎えたオーラス、ここまで沈黙を続けていたジョコラー選手がついに牙をむく。もう後がない親番、辿り着いたのはリーチのみの手。

平和もタンヤオも消えたがそれでも攻めるしかない、渾身のリーチだ

この状況で2着目えぞひぐまプロに和了トップ36p待ちの絶好の手が入っていた。

わずか300点差の2着目でこのテンパイ

一発で引いたのはドラの8p、相手はラス目の親リーチだ。しかしえぞひぐまプロはノータイムでプッシュ。勇敢な一打が今回ばかりは痛恨の放銃となる。裏も1枚、ジョコラー選手としては望みをつなぐ大きな12000和了となった。

このままオーラス親番での大逆転実現へ突き進みたいジョコラー選手だが、そこに立ちふさがったのはまちぐさ選手だった。

ジョコラー選手、ラス目脱出を狙うもあまりにも厳しい先制リーチを受ける

あまりにも早い4巡目のリーチ。それでももう後がないジョコラー選手は必死に押し返す。
8mの対子落としからなんとかカン6pのテンパイにたどり着くが、

なんとか追いついてカン6p待ちのリーチ

捲り合いを制したのはまちぐさ選手だった。

まちぐさ選手がジョコラー選手の4sをとらえ、これにて決着

47s待ちはドラ3満貫で勝負あり。今期不調にあえぐチームに待望のシーズン初トップを持ち帰ることになる。
2着に入ったのはひょ選手。東2局こそ満貫放銃となるもその後はしっかりとリスクをコントロール、1回目の登板同様にバランスの良い立ち回りを見せてくれた。
3着はえぞひぐまプロ。連投を連勝で飾ってもおかしくない展開だったがオーラスの放銃が響く結果となった。ただあの8pを止めるというのはあまりにも酷な話だろう。個人連投を1着・3着でまとめチームにしっかりプラスを持ち帰った。
4着はまさかのジョコラー選手。テンパイまでの綺麗な手組は見とれるほどの正確さで、苦しい状況のオーラスに一矢報いるもそれ以外のリーチがことごとく放銃に回る不運。麻雀とはかくも恐ろしいが、それでもEmperor Peng Inc. Σbranchの上位進出にはこの選手の復調が欠かせないはずだ。

試合後インタビューコメント

1着・まちぐさ選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
チーム初トップ嬉しいです。次も伸び伸び打ちたいです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南4局の打6p。

2着・ひょ選手(RIDECAT)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
押しすぎました
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1の満貫ツモはラッキーでした

3着・えぞひぐまプロ(牌のまにまに)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
デイリーダブルとりたかったああああああ!!!!2試合とも楽しかったです。ありがとうございました。次は連勝します。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラスの8pプッシュ。アガリトップテンパイなんでなんでも押すんですけど一発で掴むかねしかし・・・

4着・ジョコラー選手(Emperor Peng Inc. Σbranch)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
絶対トップ取るつもりでのぞみました。結果は悲しいです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
ポイントはないですがリーチたくさん打ちました。もう少しリーチあがりたいです。

この対局の牌譜はこちら!

(記・髭鯨)

第2試合C卓

東家 ホープフルA所属 淡雪花奏選手
南家 Pleiades所属 かくきりこ選手
西家 遊楽亭所属 遊楽天GOTH選手
北家 ぽんてんLv47所属 小川光プロ

かくきりこ選手がΣリーグの先輩として厳しさを教えるのか、
淡雪花奏選手が麻雀の先輩方に後輩の力を発揮するのか、
遊楽天GOTH選手が新チームのリーダーとして意地を見せるのか、
小川光プロが麻雀プロとしての威厳と力を示すのか、
立場が全く違う4人の注目すべき戦いとなった。

東2局

遊楽天GOTH選手が7巡目に聴牌、カン7m待ちドラ1の手をリーチ。
しかし親のかくきりこ選手がカン8m待ちドラ1の手をリーチ。
勝負の結果は、かくきりこ選手が8mをツモり、2000オールの和了となる。

東2局1本場も、かくきりこ選手はトイトイドラ3、12000点の手を淡雪花奏選手から和了。
Σリーグの厳しさを他の3選手に教えていく展開に。

東2局2本場

13巡目、かくきりこ選手はチートイドラドラ聴牌、白の地獄単騎待ちリーチを遂行、Σリーグの厳しさをとことん教えていくような厳しいリーチをかけていく。

しかしここで待ったをかけたのが、小川光プロ。
同巡、平和・三色同順・赤ドラ1の手を47s待ちで聴牌。
これを淡雪花奏選手からロン和了、リーチをかわして8000点の和了に。
麻雀プロとして、このまま好きなようにはさせないという気持ちを感じるような和了となった。

東3局

淡雪花奏選手、振り込んでばかりもいられない、5巡目にピンフ・赤1をリーチ、赤5mをツモり、裏もしっかり1枚乗せ、12000点を和了。
勝負はまだまだこれからだ。

東4局
かくきりこ選手が、高目5sで8000点になる25s聴牌。
同巡、遊楽天GOTH選手、ドラ1のカン2m待ちをリーチ、またこの二人の戦いとなる。

ここは遊楽天GOTH選手が5sをつかんでしまい、かくきりこ選手の8000点の和了となった。

南1局
遊楽天GOTH選手リーチ、小川光プロもリーチ、かくきりこ選手もホンイツ仕掛けの満貫聴牌で激しいぶつかり合いとなったが、かくきりこ選手がツモりまたも8000点の和了。
かくきりこ選手が一気にトップに抜け出す形となった。

南2局
小川光プロが12000点の和了を決め、

さらに南3局にはリーチ平和を和了。
簡単にはトップを取らせんぞと言わんばかりの、連続和了を決めていく。

南4局
淡雪花奏選手と遊楽天GOTH選手の3着争いとなり、淡雪花奏選手が58p待ちの發ドラドラ3900点の和了を決め終局となった。

かくきりこ選手は、高打点の和了を連発し、5万点越えの大きなトップをチームに持ち帰った。
小川光プロは、ヤミテンの8000点を含む、プロらしい技ありの打点を決め2着。
淡雪花奏選手は高打点の放銃が多く逆風の中であったが、最後には和了りきって3着で終えることができた。
遊楽天GOTH選手はリーチをかけるもかくきりこ選手に阻まれ続け、ノー和了となる大変厳しい戦いとなった。

試合後インタビューコメント

1着・かくきりこ選手(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
1戦目でもちゃおがトップをとったのでプレッシャーがかかりましたが、手が良かったこともありトップをとれました。
途中点数をもったところで少し消極的すぎたとおもうのでもう少し押し気味に行けるようになりたいです。
あがり自動ボタンを押そうとしてエイムミスで鳴き無しを押してしまったため、南1局で絶対鳴く1sを鳴けなかったことを無限にいじってくるので中神はやっぱりNGです。次回も勝てるよう段位戦打ってきます。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東2局1本場で小川光さんの手組が丁寧で上手でした。私のリーチ1巡目に自然に西を切ってマンガン聴牌してリーチ現物であがっていてやられた感でいっぱいでした。

2着・小川光プロ(ぽんてんLv47)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
かくきりこ台風にやられました!プラスの2着で耐えです!次こそトップ!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
かくきりこさんの親リーチに対して現物待ちのダマ満貫をあがれたのが点棒的にかなり楽になりました。

3着・淡雪花奏選手(ホープフルA)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
今回も難しかったです!
悲しい放銃もあったし、押し引き悩むシーンが多くてずっと困ってました!
カロリー高かったです💦
でもたくさん考えることがあって凄く楽しかったです!終わった後にチームメイトに牌譜検討してもらったのですが自分が思ってたところと違うところから課題たくさん出てきて、そういう風に考えるのかってすごく勉強になってあーいう難しいシーンにたくさん出会っておけて良かったなぁと思いました(*´艸`)
4pドラ放銃なんて特に押し引き間違えちゃったかと思ってたらみんなにそこは大丈夫って言ってもらえて意外でした!
次に繋げます‼︎
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3局の立直平和赤にツモ赤裏が乗って跳満になったシーンです!運のない子じゃなくて運強いんだぞってところみせられたし、あの跳満がなければラス回避できませんでした!
危なかった!

4着・遊楽天GOTH選手(遊楽亭)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
ハイパー良い配牌を2度も受け取っていたのに活かせず0和了ラス。。。
次はトップ取って地上復帰目指します!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東1の二盃口チャンスの局、3pの頭候補を残せず、最速テンパイ逃したのが痛恨でした・・・

この対局の牌譜はこちら!

(記・XK⇒ペケ子)

第1試合の結果

第2試合の結果

本節の結果

本節最もポイントを伸ばしたのは、見事デイリーダブルを達成したPleiades。前節7位から一気に首位に躍り出ました。
次いではいまにも順調にポイントを伸ばしており2位へと着けています。
他チームのほとんどが横ばいで本節を終える中、一人大きく後退してしまった遊楽亭にとっては手痛い一節となりました。

おわりに

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