第3期Σリーグ観戦記・ファイナル第2節
こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに5/19(日)より対局がスタートした第3期Σリーグ。第3期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合、プレーオフ全5節10試合、ファイナル全5節10試合のチーム戦です。
本日は9/11(水)に行われたファイナル第2節の観戦記をお届け致します。
対戦組み合わせと出場選手はこちら。
第1試合
起家 RIDECAT所属 ひょ選手
南家 Luna de esperanza 所属 あすにゃむ選手
西家 M kingdom所属 杵月のあ選手
北家 牌のまにまに所属 雛呑ちの選手
ファイナル第1節、雛呑ちの選手と日菜むい選手の活躍で首位に浮上したはいまに。雛呑ちの選手は早くも2度目の登板。一気に上へと突き抜けられるか。るなすぺからは最恐雀士あすにゃむ選手が登場。卓上破壊の予告をするなど気合十分だ。RIDECATからは育成枠ながら実力者のひょ選手、Mkingdomからは確かな雀力と明るさを兼ね備える杵月のあ選手と、それぞれ名を連ねた。
東3局
4巡目、杵月のあ選手の手牌。一番素直なのは打7pだが、三色や一通といった二翻役がこちらを覗いてくる、難しい形だ。
杵月のあ選手は、打6sとした。89pをツモれれば激熱。
選択に応えるように次巡8pをツモ。しかも69pは感触ばっちり。
すばらしい手順だと感じた。
しかしこの人が登場。あすにゃむ選手だ。満貫確定の36p待ち立直。
無事にツモ。2000-4000で優位にたつ。
なかなかの先制パンチだが、これが「序章」にすぎない事を同卓者は後に知る事になる。
南1局
6巡目、ひょ選手が打8s。1pが浮いているが、8sを残して7sを引くよりも1pを残して2pやドラ3pを引いた方が価値が高そう。きめ細やかな選択だ。
10巡目、結局ドラなしの嵌6pとなってしまった。
しかし積極的に立直。足止めの意味もあるだろう。
11巡目、視点をあすにゃむ選手に移す。5m~9m、1s~5sの10種で立直が打てるかなり広い一向聴の状態で無筋の6pをツモ。
片筋6pくらいならと打ってもおかしくはない。
打2s。トップ目である事、筒子の四連形を維持しておけば付近の牌を吸収して再構築できる事を評価したと推察。3sも比較的打ちやすい牌なのでまだ復活はあり得る。
同巡、雛呑ちの選手が打8p立直。なんと立直平和タンヤオドラ、高目三色の超勝負手。本物が追撃してきた。
あすにゃむ選手、二軒立直に挟まれて追い込まれるが、打4sで対応。追いかけに通る牌を選択した。
14巡目、ツモ7m。
3巡前に迂回を選択した雀士の手元に、パワーアップしたダマ満貫の手が構築された。ひょ選手から6sがツモ切られたばかり。打9sとしても目立たないだろう。
その直後。杵月のあ選手の元に悪魔の5sが送られてきた。
丁寧に降りていたものの、ギリギリで形は維持されていた。
これで満貫の聴牌になった。いや、なってしまった。
放銃を避けるどころか満貫の和了をもぎ取ってしまったあすにゃむ選手。誰もこの選手を止める事は出来ないのか。
オーラス
親の雛呑ちの選手にドラ3の好配牌。とにかく和了りたいので役をどうするかがキーになる。
4巡目に絶好の發を重ねた。満貫は確実、染める事ができれば跳満まで見える。逆転トップの匂いがたちこめる。
6巡目、6pをツモ切り。5pと6pは(ものすごく細かい差はあるものの)大体同じような意味の牌なので二択だったのだが、この選択が大きく運命を変える事になる。
同巡、あすにゃむ選手がウイニングランのダマ平和聴牌。
なんと待ちが58p。雛呑ちの選手の5pが発射台に乗ってしまった。
間もなく發をポンした雛呑ちの選手から5pが打たれた。
和了トップにしては高い満貫が突き刺さった。
トップとなったのはあすにゃむ選手。
レギュラーシーズンから卓上の破壊者として君臨し続けていた第3期Σリーグ最恐雀士が、ファイナル第2節においても本領を遺憾なく発揮。宣言通り、戦場を焼け野原にしてみせた。
2着はひょ選手。和了自体は一度もなかったものの要所で危険を回避しながら素点を守り切った。
3着となったのは雛呑ちの選手。幾度となく大物手を作り上げながらも最後の一牌に辿り着けず、悔しい結果となった。
ラスとなったのは杵月のあ選手。牌の巡り合わせに翻弄され続けた。ファイナルの期間中に、なんとか挽回が出来ればという所だろう。
まだそこまで首位とは離されてはいない。
試合後インタビューコメント
1着・あすにゃむ選手(Luna de esperanza)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
ファイナルでの初登板ということで、とても緊張していました。
半面、運よく良い手がたくさん入ってくれたので、それに助けられて見事トップを取ることができ、首位に返り咲けたので良かったです。
この調子で首位を守り抜いて、結果、るなすぺ優勝でファイナルを飾りたいと思います。引き続き対戦よろしくお願いします。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東1局1本場、南1局0本場、南4局0本場と、自身にとっては珍しいダマ和了を駆使する結果になりました。
特に、南1局0本場がポイントになったと思います。
上家のひょさんから立直を受けた後の11巡目に、ひょさんのロン牌である6pを掴んだ所で、自身もそれなりの勝負手だったのと、2sを中抜きしても後が続かない可能性があったため、普段は6pをツモ切るケースが多いのですが、点数状況や対親立直ということで安全にいったのが功を奏しました。
(一応、ソーズの下が自身から見て234sが3枚ずつ見えていたため、112sからの2s切り立直が多いのかなーというのと、2sの後切るものが無くなったら2枚ある3sを並べようかとは考えていました。)
その後、対面のちのさんから追いかけ立直が入った12巡目で再度窮地に追い込まれました。
ここでは3s(立直者二人にワンチャンス)か4s(ちのさん現物、ひょさんには若干切り辛い)が打牌候補になるかと思います。
段位戦なら3sを選択することが多いですが、チーム状況を考えた時に、はいまによりもRIDECATに放銃する方が結果として望ましいので、あえて打4sを選択。
その後、回ってる間に展開に恵まれて親現含む2-5pで聴牌。
下家ののあさん視点でもそこまで自家が押してるようには見えない中、聴牌したのあさんから2pが零れて満貫和了!という劇的な展開でした。
リーグ戦はこれまで未経験でしたが、今回の試合で初めてリーグ戦を意識した打牌ができたのではないかと思います。ちょっぴり成長しました。(選択が合ってるかどうかは知りません。笑)
2着・ひょ選手(RIDECAT)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
ほぼ座ってただけですが耐えました 次は手が入ってほしいです
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラスの見逃しですかね 結果的に着順上昇に繋がりました
4着・杵月のあ選手(Mkingdom)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
残念な結果になってしまいましたが、学びの多い対局でした。
配牌やツモの良さを生かすことが出来なかったことが悔やまれます。
押し引きの部分での選択候補は他にもあったので、次回に生かして引き続き勉強していきたいと思います。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東一局1本場。染めるか染めないか迷いました。
チーム状況的に大きく加点することを加味した選択でした。
(記・まさき)
第2試合
東家 牌のまにまに所属 えぞひぐまプロ
南家 Luna de esperanza所属 カモメ選手
西家 RIDECAT所属 てんぽいんと選手
北家 M kingdom所属 ひげくじら選手
東発から大物手のぶつかり合いからスタートする。まず先手をとったのは断么九赤ドラ3-6pで立直をかけたひげくじら選手。
ここに4m単騎で追いついたてんぽいんと選手に、えぞひぐまプロが234三色の断么九平和高目ドラの5-8sで追いかける。
てんぽいんと選手も5-8sのドラ3の手で追いつくも、ひげくじら選手のツモ和了で決着。満貫のリードでこの局をスタートした。
続く東2局、中バックの仕掛けを入れたひげくじら選手。ドラドラの聴牌から赤を引き入れ見事中のツモ和了。2連続満貫のツモ和了で幸先の良いスタートを切った。
この勢いそのまま東3局、ひげくじら選手が1-4mの高目断么九赤ドラの立直でたたみかける。そうはさせまいとえぞひぐまプロも5-8sの断么九でかわしに行く。しかしここに追いついたカモメ選手。
1-4-7mの平和赤ドラ高目断么九の手を僥倖の一発ツモ!
裏も載せ倍満の和了、大きく点数を伸ばし2着目へと浮上した。
東4局、親番ひげくじら選手は發暗刻の4-7mで立直へ。ここにぶつけに行くのはてんぽいんと選手。赤1の67s待ちで追いかけ立直へ。
ここは7sをてんぽいんと選手がツモ和了。1300-2600の和了で3着目へと浮上。南場へと向かいまだまだ勝負はわからない。
南1局、ドラ9mのポンで南バックの聴牌をいれるえぞひぐまプロ。さらには筒子の染め手へと向かうカモメ選手。
しかしここから凄まじい押しを見せたのはてんぽいんと選手。2副露で断么九赤の5-8sで聴牌を入れると赤5p、生牌の東と切りにくい牌を果敢に攻め立て見事5sのツモ和了。他家の大物手を見事にかわしていった。
南2局、ひげくじら選手が七対子ドラドラの3m単騎で立直へさらにはえぞひぐまプロの1-4-7mの平和赤三面張で追っかけ立直へ。
ここに筒子混一色カン7pで追いつく。この日2度目の3選手のめくりあいはえぞひぐまプロに軍配。1300-2600の和了で着順浮上にむけじわりと歩を進めた。
南3局、字牌3種の対子のチャンス手が入ったてんぽいんと選手。南と北を即座にポン、萬子混一色の一向聴となるが、カン5sの一通でわずか4巡の立直をかけたのはひげくじら選手。
即座に5sを和了し満貫のツモ和了。トップ目に立ちオーラスを迎える。
オーラス、北北の対子落としから断么九一盃口のカン5pで立直をかけるひげくじら選手。ここはまだまだ素点を伸ばしたい。
しかしカモメ選手が2着を決めにいく2-5mで追いつくと2mのツモ和了。
8和了全てツモ和了という非常に珍しい対局となったこの試合。王国の灯火を絶やすわけにはいかない。ひげくじら選手が希望を繋ぐ大きな大きなトップを勝ち取った。
試合後インタビューコメント
1着・ひげくじら選手(Mkingdom)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
たくさん手が入ってめっちゃリーチしてトップ獲れました!
まだ優勝戦線踏みとどまれているので次の登板も頑張ります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラス大トップ狙ってカン5pリーチしたらカモメさんにチーして躱されてしまいました、チーがなければ5pツモ裏3で跳満・・・この悔しさは次で晴らさねば!!
2着・カモメ選手(Luna de esperanza)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
ファイナルの初日から割と緊張状態が続いていたのですが、試合の時には落ち着いていました。試合が終わった時には、結果もついてきてくれたこともあり、とても楽しかったです! 優勝がかかるシリーズで相手も強豪揃いの中、自分も出せる力を出し切れたと感じています。まだまだどのチームも可能性のある状況なので、次の登板でもベストを尽くし優勝に近づけるように頑張ります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3局の倍満ツモのところですかね。リーチの直前に待ちの7mが先制リーチ者の現物になり、一瞬ダマもよぎったのですが、3面待ちということもありリーチに行きました。結果最高の一発ツモ裏1の倍満になってくれました。これで現状ライバルチームの牌まにを突き放した状態で進められたのがよかったです。
(記・Lusyaba)
第1試合の結果
第2試合の結果
本節の結果
本節最もポイントを伸ばしたのはるなすぺ。前節は順位を落としましたがすぐさま首位に返り咲きました。
はいまにとRIDECATはやや崩れて首位と差を広げる形に、Mキングダムはなんとか踏みとどまって次節を迎える結果となりました。
次節は早くも折り返しとなる第3節。るなすぺが逃げるか、はたまた他の3チームが追い上げるか、是非ご注目ください。
おわりに
今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。Σリーグ広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#Σリーグ"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、Σリーグは公式YouTubeチャンネルを開設しています。公式配信として対局の模様をお届けするほか、公式応援配信"熱闘!Σリーグ"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。
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