見出し画像

第2期Σリーグ観戦記・ファイナル第5節

こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに11/1(水)より対局がスタートした第2期Σリーグ。第2期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合、プレーオフ全5節10試合、ファイナル全5節10試合のチーム戦です。

本日は3/13(水)に行われたファイナル第5節の観戦記をお届け致します。

最終節の対戦組み合わせと出場選手はこちら。

第1試合


東家 Pleiades所属 中神翔平プロ
南家 ぽんてんLv47所属 刃金しろがね選手
西家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 メカZ選手
北家 風林火にゃん所属 エンデ選手

最終節、泣いても笑ってもあと2試合。現在有利な位置にいるのはななない。ななないと着順差をつけることで条件が残っているPleiades。ぽんてんLv47と風林火にゃんは朝まで連荘するだけだ。
大事な1試合目が幕を開ける。

東1局、中神プロの大事な親番、手を進めたいが刃金選手の筒子混一の仕掛けが入っている。刃金選手はカン3p、カン8pの選択でカン8pを選択。3pを先に引いたが慌てずフリテンに構え、8pを引き込んで満貫ツモのスタートを切った。

東2局、立直のみ4-7sの先手をとった刃金選手。無事ツモ和了で連荘に成功。2局連続の和了、この親番でどこまで稼げるか。

東2局1本場、重苦しい展開だが形式聴牌を目指す中神プロに刃金選手。
しかしここは唯一役あり聴牌をいれていたメカZ選手が断么九赤の手で加点、局を消化した。メカZ選手は中神プロより上へ。中神プロはメカZ選手より上へ。それぞれの命題の中、まずはメカZ選手がリードした。

東3局、一和了したいメカZ選手だが、中神プロの立直赤ドラ高目断么九の6-9mで立直がかかる。安目だが9mのツモ和了により、ライバルメカZ選手に満貫の親被りをさせることに成功。逆転への道が明確に見えてくる一歩だ。

流局を挟み、南1局、ダブ南のポンからチャンス手を仕掛けていった刃金選手。加槓で打点を伸ばしていくが、立直をかけたのはエンデ選手。1-4sの立直ドラを立直するとここに聴牌を入れていたメカZ選手のドラ赤の平和6-9mツモ切り立直が追いかけてくる。
勝て、勝て!!と祈るななないの控室の祈りが通じたか、エンデ選手から6mを捉えることに成功し、ライバル中神プロの親番を終わらせた。

南2局、刃金選手の親番だが、エンデ選手の3-6m赤ドラの立直が入る。ここに萬子の混一で追いついたメカZ選手。これを和了するとかなり有利になる。ここは勝負にでたが、6mがエンデ選手に捕まった。まだまだ平たい状況でメカZ選手の親番を迎える。

南3局、仕掛けを入れていく3者のぶつかり合いとなる。1mのポンからはいったメカZ選手はドラ西もポン、そして發もポンしてカン6sの聴牌、ここに刃金選手が2-5mの断么九、さらには中神プロの筒子清一色と、この半荘の勝負を決めうる聴牌が3者に入る。
しかし刃金選手は6sを引き撤退。奇しくも優勝争いの中神プロ、メカZ選手のめくり合い。
その勝利の女神がほほ笑んだのは。

両面に変化し3sをツモ和了したメカZ選手。Pleiadesにあまりにも厳しい4000オールをお見舞いした。

流局を挟みオーラス、エンデ選手の親番、最後まで連荘していくだけ、平和赤の4-7m。一和了に成功し親番を繋いでいく。

これ以上親番を続けさせるわけにはいかない。メカZ選手に刃金選手もドラをポンして断么九で仕掛けていくが先手を取ったのはメカZ選手。2-5-8mの三面張を聴牌するが、エンデ選手の立直がはいる。持ってきたのは4p。通ってない上に宣言牌の跨ぎの牌だ。ここは現物の8mを選ぶ選択もある。親に振り込めばラスまで見えてきてしまうからだ。

しかしメカZ選手の選択は7p押し。
これが最終系だとばかりに3pも押す。

そうして押し切った2-5-8mで見事エンデ選手から2mの和了。

最終戦を前に、リーダーメカZ選手が力強いトップを持ち帰った。

試合後インタビューコメント

1着・メカZ選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
前節プレアデスがいい麻雀を打っていた中で夏八木さんとChristさんがptを減らさずに堪えてくれた頑張りを無駄にはできないと思ってしっかり練習をしてきた成果が出てよかったです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1局の0本場の6-9mリーチとオーラス1本場のピンズプッシュです。南1はpt状況を考えるとダマかなとも思ったのですが思い直して素直に曲げたらすぐにエンデさんから追いかけリーチが入って後悔しましたが和了れたのが大きかった。オーラスは最後は決めれるところで決めないとこちらが引いた分相手に押されるだけなので押しましたが結果がいい方にでてよかったです。

2着・刃金しろがね選手(ぽんてんLv47)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
絶対王者ななないが強すぎました!完敗です!
ただ、最後に良い麻雀が打てたと思います。
今期もΣリーグに参加できてよかったです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東1局フリテン258p
他家から到底出る牌ではなく、ツモ頼りになるので、枚数でフリテン258pに取りました。

3着・中神翔平プロ(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
力及ばずでした!ななないの皆さん優勝おめでとうございます。ここまで戦ってきてくれたチームの皆に心からありがとうと伝えたいです
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3でメカゼさんに引き負けてしまったところですね。この局は生涯忘れられないかもしれませんw

この対局の牌譜はこちら!

(記・Lusyaba)

第2試合

起家 ぽんてんLv47所属 夢見エルノ選手
南家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 まちぐさ選手
西家 風林火にゃん所属 とうき選手
北家 Pleiades所属 ジョコラー選手

ななないとPleiadesの差は222.0pt、Pleiadesとぽんてんの差は245.7pt、ぽんてんと風林火にゃんの差は115.1pt。Pleiadesがななないと142100点差のトップラスをつけた場合に逆転優勝、という最終戦となった。もちろん現実的にはほぼひっくり返せない差ではあるが、最終局のオーラスまで全力で戦い抜く姿を見届けたい。
風林火にゃんはななないを捲る事はほぼ不可能な一方で「最終順位を1つ上げる」事は十分可能。もちろん展開によるが、とうき選手の活躍によって最終順位が変わるかも知れない。

最終決戦に登板するのはそれぞれ、ななないからまちぐさ選手、Pleiadesからはジョコラー選手、ぽんてんからは夢見エルノ選手、風林火にゃんからはとうき選手となった。

東1局

7巡目、ジョコラー選手が69p待ちで先制立直、9巡目、とうき選手が2m白待ちで追いかけ立直。

とうき選手のツモ。最終決戦の最初のめくりあいを制した。

とうき選手は東2局1本場でも立直赤赤の5200の和了を、今度はまちぐさ選手から決めた。

東4局

まちぐさ選手がタンヤオ赤3の聴牌。5678pと持っていたところに3pをツモっての嵌4pなので、直前の夢見エルノ選手の4pにチーの声をかけていない。これはちょうど、前節で夏八木玲衣選手が打ち込んでしまった4pに近い物を感じる。

18巡目、3sをツモって来たところで打3pとした。先述の理由で嵌4p続行も有力(しかも今7pが通ったので中筋になっている)だが、58pも場況が良く、1枚多い。

まちぐさ選手は間違えない。今期の象徴のような2択の正解を、同卓者に見せつけた。

南1局

トップに躍り出て南場に入ったまちぐさ選手に大きな選択が迫られる。
スピーディーな3副露で1局を消化しようとしていた矢先、とうき選手、ジョコラー選手が同巡で立直。そこによりによって赤の5mをツモってきた。7mや1sを切ればとりあえず放銃は回避できるがどうするか。

珍しく長考をした後、赤5mを卓に置いた。例え放銃でも局消化ではある事、5mが「とうき選手には危ないがジョコラー選手にはそこそこ通りそう」な牌である事が聴牌維持の決断をさせただろうか。
この牌にロンの声はかからず。とうき選手は47p、ジョコラー選手は14m待ちだった。

今度のめくり合いはジョコラー選手の勝ち。とうき選手が一発で1mを掴んでしまい3900の移動となった。

南2局はとうき選手がまちぐさ選手から8000の和了、南3局はジョコラー選手が夢見エルノ選手から2000の和了を決めた。最終対局ながら、どこかスムーズにというか、不思議とスピーディーな感覚でどんどんと局が進んでいったように感じた。

オーラス

とうき選手、ジョコラー選手、まちぐさ選手、夢見エルノ選手の着順で迎えたオーラス。
条件を再確認。ジョコラー選手が目指すのは朝まで連荘だ。まちぐさ選手はゲームを終わらせることに全てをかける。夢見エルノ選手も、現在の点数状況ならチームを総合3位に出来るので普通に手を進めそうだ。

とうき選手にのみ複雑な条件が存在する事となった。現在自身がトップかつチーム順位3位の夢見エルノ選手がラスについている。「35200点以上の素点差」をつければチームポイントが逆転。跳満直撃(立直棒が一本出た場合は満貫直撃)、および倍満ツモで総合順位を3位に出来る状態となった。
簡単ではないが、狙う価値はあるだろう。

とりあえずの役なし聴牌ではない。8sが赤く光っている。
まちぐさ選手の三色同順が全てを終わらせるか。
とにかく連荘が必要なジョコラー選手が8sを使えない形になった瞬間に決着がつきそうだ。

夢見エルノ選手が立直。役はあるが、思いっきり腕を振った。
まちぐさ選手がこの立直に降りる理由はないだろう。
2人でこの半荘を終わらせるのだ。

もちろん、この7pも。

第2期Σリーグの最終和了は夢見エルノ選手。立派な満貫に仕上げた。

こうして第2期Σリーグの全対局が終了。この瞬間、第2期Σリーグの優勝は「なんでも鳴けばいいというものではない」に確定。12チーム参加の長期リーグでの連覇という、とてつもない事をやってみせた。

試合後インタビューコメント

1着・とうき選手(風林火にゃん)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
風林火にゃんの最後の試合を務めさせてもらいました。
最終節は試合前から「自分がチームの一人としてどのように打てばよいか」をずっと考えていました。
第一試合の結果を受けて、一つ上の順位を目標にしながら大きく崩れた打牌をしないように普段通り打とうと決めて試合に臨みました。
打ち進めていく中で同卓者四人が同じような目標をもっているような空気感が伝わってきたので、少しホッとしながら最後まで打ち切りました。
結果としてトップを取ることができましたが、一つ上の順位については達成できずにチームは4位で終わってしまいました。
ただ最後まで条件を確認しながらオーラスまで望みを持って、冷静に打つことができたので概ね満足がいく結果として受け止めています。

約半年間と長い期間を支えてくれたΣリーグ運営さま、他チームの皆さま、応援してくれ見守ってくれた皆さま、そして風林火にゃんのメンバーに大変感謝しております。
ありがとうございました。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
実のところ、ポイントになった場面というのはそれほど思いつきませんでした。
和了したかった場面で事情がかみ合ってたまたま和了できていたり、すべて自分がやりたいことをやった結果として良い結果がたまたま自分のところにこぼれ落ちてきただけということだと思います。

4着・まちぐさ選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
トップで締めたかったんですが...次の試合がなくて良かったです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東2の6p止め。上家のエルノさんに聴牌気配を感じて止めました。

この対局の牌譜はこちら!

(記・まさき)

第1試合の結果

第2試合の結果

本節の結果

約半年に及んだ第2期Σリーグ。その全日程が終了しました。
見事栄冠に輝いたのはメカZ選手率いるなんでも鳴けばいいというものではない。レギュラーシーズンの序盤から首位をキープし続け、そのままリーグ初となるチーム2度目の優勝を連覇という最高の形で成し遂げました。
準優勝となったのはPleiades。絶望的なスコア差から第4節で1着2着を獲得し条件を残しましたが、捲り合いに敗れ惜しくもあと一歩届かず。涙を呑む結果となりました。
3位はぽんてんLv47。第1期麻雀リーグFC以来となる2度目のファイナルでしたが、トップがなかなかに遠く思うようにポイントを伸ばせず。しかし、来期こそはと思わせてくれるような熱のこもった打牌を見せてくれました。
4位は風林火にゃん。新規参入にしてファイナル進出を見事果たすも、一度もトップを獲得できない苦しい結果が続きましたが、最終戦でトップを獲得し意地を見せました。
今シーズンもΣリーグ広報部は毎節の観戦記事を刊行してまいりました。リーグを支えてくださった皆様、素晴らしい闘牌を見せてくださった選手の皆様、そしてこの記事を読んでくださった皆様に改めて感謝申し上げます。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。Σリーグ広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#Σリーグ"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、Σリーグは公式YouTubeチャンネルを開設しています。公式配信として対局の模様をお届けするほか、公式応援配信"熱闘!Σリーグ"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

また、広報部メンバーはYouTube配信やnoteの投稿等の活動を行っておりますのでXのフォロー・Youtubeのチャンネル登録をどうぞよろしくお願いします。

穹憧るか
X:@Kyudo_Ruka

西向く侍
X:@Thsawhfawe

銀貨先生
X:@ginka1108

Keitaさん
X:@syohaikitei

まさき/Masaki
X:@Masaki1989

ゆうれいいか
X:@yuureiika_jan

Lusyaba
X:@Lusyadia

りんぜ
X:@atelier_2a

最新情報はΣリーグ公式アカウントをチェック!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?