第1期Σリーグ観戦記･第14節
こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに4/16(日)より対局がスタートした第1期Σリーグ。第1期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合のチーム戦です。
本日は6/7(水)に行われた第14節の観戦記をお届け致します。
対戦組み合わせと出場選手はこちら。
第1試合A卓
起家 ぽんてんLv.47所属 魔王KUUGEN選手
南家 Pleiades所属 ねこ武者選手
西家 縁所属 ぶる選手
北家 Emperor Peng Inc. Σbranch所属 成田裕和プロ
終盤戦に差し掛かりポイント状況が気になってくるところ。2位の縁はレギュラーシーズン突破だけなら余裕があり、できればファイナルへのジャンプアップを狙うべく2位のポジションを堅持したい。娘と可愛がるぶる選手に繋ぎの役目を期待する。逆に最も余裕がないのは現在最下位のEmperor Peng Inc. Σbranchだろう。レギュラーシーズン突破を見据えるとそろそろ上位を射程圏に捉えるべく、ダブルエースにチームの未来を託す。
開局は親の魔王KUUGEN選手・南家ねこ武者選手の仕掛けにぶる選手が3メンチャンのリーチでぶつける。
この好形対決はねこ武者選手に軍配。
東2局は魔王KUUGEN選手の先制リーチにドラ3のイーシャンテンから粘ったぶる選手が放銃。
それでもぶる選手は親番で白の後付けから1300オールを決め反撃の狼煙を上げると、続く東3局1本場にはねこ武者選手のリーチを受けてこの手。
ぶる選手の選択は9pツモ切り。
4m4mと落とすか4p9pと落とすかだが、早いリーチにつき字牌が落とされやすいと見て4m発中全てのポンを見た選択だろう。
狙い通り成田プロから中が出ると、3pを引き入れて聴牌。
しっかり押しきって残り1枚の高目発をツモ。一躍トップ目に躍り出る。
1本場は仕掛けが飛び交う中魔王KUUGEN選手の技ありなマンガンが成田プロを襲う。
ここまで全くと言っていいほど出番がなかった成田プロだが、親番東4局にリーチ合戦に勝って12000をぶる選手に直撃し戦線復帰を果たす。
放銃に回ったぶる選手だが、続く東4局1本場にドラで自風の北アンコというとんでもない配牌を手にすると、この後のツモが圧巻。
ねこ武者選手のリーチが入るが、倍満聴牌が入っているので当然無視してフルゼンツ。見事3mツモってトップ目を奪い返す。
南2局1本場はトップ目でありかつ親番ねこ武者選手の河が濃いと見るや、親の現物を抜きつつ丁寧に手を進める。そして下家の仕掛けが入るや否や手出しツモ切りを丁寧に確認して瞬間通る牌をきっちり抜くという玄人技を披露。
この局はねこ武者選手が親連荘に成功するのだが、合わせ打ちなどを使ってラス目の成田プロに上がらせてもいいと考えつつ、自身の手牌価値を把握してきっちりオリに回るぶる選手が印象的だった。
この和了で勢いに乗るねこ武者選手は同2本場でも他家の仕掛けを受けるも門前で手を進め10巡目に聴牌。赤5s切りのカン8s待ちを選択し即リーチへ。
しかしこれに黙っていなかったのがラス目の成田プロ。
2巡後に追いつくと安牌5mではなく危険な6mを切ってリーチ！
この”青森ゆかり”対決は成田プロに軍配！
一気に2着目まで上げる貴重なハネマンツモ！
全員にとって勝負所の南3局には成田プロが素晴らしい手順を見せる。
発を仕掛けてドラドラ構想かと思いきや、7mが重なったことでトイトイが見えてきた。だがトイトイにするには赤やドラ受けを切らなければならない。
成田プロの選択は打7s。赤まで見せることで3s8sが鳴きやすいと踏み、最高打点のトイトイ・三暗刻方面に舵を切った。最低打点のツモ7m->9sという1000点を嫌った形だろう。
この形だと3sは読み筋から外れてもおかしくない。
オーラス、魔王KUUGEN選手がチーテン取らずでトップを見据えるも、聴牌する前に成田プロから「ロン」の声が。
記者は相当リーチしてそうだ。
オーラス1本場は魔王KUUGEN選手が仕掛けて聴牌。トップにはツモ直、他から出れば2着のドラ白待ちだが、同じく仕掛けてラス脱出を目論んだねこ武者選手から白が出てロン。きっちり着順アップを果たした。
トップを獲得したのは成田プロ。苦しい序盤を耐え抜いて中盤終盤に大きい手を決め、接戦を制してチームに貴重な1勝を持ち帰った。
魔王KUUGEN選手はあと一歩届かず2着。仕掛けて高打点のルートを逃さない手組みは非常に勉強になるだろう。次は魔王よろしく暴れる姿に期待したい。
3着はぶる選手。倍満を和了って3着はやや消化不良感があるだろうか。それでもクレバーな守備意識からなる1局もあり視聴者的には満足だろう。
ねこ武者選手は打点負けが響き悔しいラスとなった。南2局の青森対決のめくりあい次第でトップまであっただけに、ここがターニングポイントだっただろう。
試合後インタビューコメント
1着・成田プロ（Emperor Peng Inc. Σbranch）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
ようやく初トップを獲ることができました！！東場我慢して、南場の勝負所でハネマンをツモれるなどツイてました！ほっとしてます('ω')
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局の役トイトイでアガった局ですね。途中でトイトイ1本に絞る 7ｓ→5ｓの切順でソーズ3s8sの鳴きやすさ・フィニッシュのしやすさを重視しましたが違う手順になっている人が大半だと思います。トップを決める一打が欲しかったので、打点に振り切りました。
2着・魔王KUUGEN選手（ぽんてんLv.47）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
2位が取れてひとまず良かったのじゃ！ぽんてんはまだ1戦目トップが取れてない故、初の1戦目トップを取りたいのじゃ！
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3局2本場9巡目に78m落としをして、チャンタを確定させる混一を狙ったところなのじゃ！
3着・ぶる選手（縁 ENISHI）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
トップもあったかなって思う半荘だったので悔しい気持ちが大きいです。 南場は周りの圧に負けておりてばっかだったので押し返せるようになりたいです！！！
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
役役ホンイツどら４！！！！
（記・keitaさん）
第1試合B卓
東家 GENESIS所属 Yukiちゃんねる選手
南家 てんぱねすくりゅ〜所属 ごんろく選手
西家 Black Cat Code所属 あんじゅえる!選手
北家 ANC PURPLE BATS所属 エンデ選手
この日バースデー連投となったGENESISリーダーYukiちゃんねる選手。しかし主役は魂天使となったあんじゅえる!選手だった。
東1局まずは七対子赤5p単騎を一発ツモ。
流局を挟み東3局、あんじゅえる!選手のカン2s立直赤もエンデ選手に蹴られる。
東4局はYukiちゃんねる選手の立直ツモ發の1300-2600のツモ和了。
ここからあんじゅえる!選手の天からの粛清が始まる。
まずはYukiちゃんねるからドラドラ赤3の跳満の和了。
親番迎えてまず白1500の加点。
ウォーミングアップは終わったとばかりにまさかのダブル立直ドラドラ赤の南単騎七対子。ごんろく選手から打ち取り7万点間近まで一気に抜け出した。
南3本場、ごんろく選手には不運は続く。清一色聴牌も打ち出された北はエンデ選手の立直七対子赤に放銃。箱下1万点近くまで落とされた。
オーラス最後は断么九平和高目一盃口の手を立直し、あんじゅえる!選手から打ち取り終局。
3度の跳満を決めたあんじゅえる!選手が大きな大きなトップを持ち帰った。
試合後インタビューコメント
1着・あんじゅえる!選手（Black Cat Code）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
今回初トップ取れてよかったですこの流れで次も頑張ります！！
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
親だぶりーできた南３
4着・ごんろく選手（てんぱねすくりゅ〜）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
先制されて、きつかったです。次は絶対ポイントを取る！
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
ポイントは南３でハツ単騎にとらなかったところ、普段なら取ってたので、気負いすぎていたのかなと！一打は同じく南３で親のアンジュさんのダブリー！打点を考えても二枚の４ｍか３ｐでしのげばよかったと反省してます！
（記・Lusyaba）
第1試合C卓
東家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 無名叢子選手
南家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 Cr7選手
西家 Luna de esperanza所属 銀貨先生選手
北家 ぺんたごん所属 まろちょふプロ
この試合は激しい乱打戦となった。
東1局から無名叢子選手の赤赤ドラ3立直のツモ和了。6000オールと大きく抜け出す。
続く1本場、Cr7選手の白のポンに銀貨先生選手の2-5s赤の立直。ここにまろちょふプロが立直で被せに行くが宣言牌5sが銀貨先生選手の和了牌。裏1乗せて5500の加点に成功した。
東2局、放銃となったまろちょふプロ平和ドラ高目三色を立直し見事三色の6pをツモ。跳満のツモ和了で先ほどの失点を取り返し大きく浮上した。
東3局はCr7選手の6-9pドラドラ平和の立直と、4-5-7p立直をかけたまろちょふプロの戦い。無名叢子選手がまろちょふプロに通っている9pを打ち出しCr7選手の満貫の和了。かなりの乱打戦で南場へと突入する。
南1局、まろちょふプロのあまりにも早い4-7p平和赤高目一気通貫の立直へ。
ここにしっかりと發の暗刻を落としながら平和ドラドラ高目断么九の聴牌をいれたCr7選手が立直をするが、打ち出された宣言牌はまろちょふプロの高目、満貫の和了となる。
ラス目に落ちたCr7選手。最後の親番はあまりにも厳しい手牌。3pチーから聴牌を目指す。
しかし赤赤高目断么九の立直が銀貨先生選手から入る。Cr7選手の親番は9mをツモ和了した銀貨先生に落とされ一人置いていかれる展開となった。
南3局は断么九平和赤赤の勝負手を立直したまろちょふプロだが、ここは無念にも流局。初めての流局だが僅かながらにまろちょふプロがトップ目へ。
オーラス。もはや着順浮上も厳しいCr7選手は發を1鳴きして1000点の聴牌。ボーダー争いのためには、なんでも鳴けばいいというものではないがトップの方が良いと、まろちょふプロの直撃狙い。
見事、自身のやれることをしっかりやったCr7選手の戦略で、無名叢子選手が1着となった。
試合後インタビューコメント
1着・無名叢子選手（なんでも鳴けばいいというものではない）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
全体的にブクブクにし過ぎました。次はスリムに。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4局の9p満貫放銃はそもそもの手組がまずかったです。
2着・まろちょふプロ（ぺんたごん）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
いきなりまちぐささんに突き抜けられましたが何とか高打点が仕上がって追い上げに成功できました。東4局1本場、いい手順で追いかけリーチにたどり着きましたがまさかの一発裏目からの横移動で8000オールを逃す悲しい展開に。オーラスはまちぐささんと800点差のトップ目。ダンラスのクリロナさんが颯爽と仕掛けたのでラス確のアガリにまっすぐ向かっていることは想定していました。まだあまりに序盤で役牌ポンだけなので、まだしばらくは危険牌を打っておこうと判断。しかしまさかの4巡目ポンテンで捕まっての無念の着落ちでした。
アルシー君がなかなか状態が上向かず苦しい状況なので、ポイントゲッターとして次の出番はトップが取りたいです！
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局はダマテンの満貫聴牌でした、マンズ待ちの良さが判断できず、三色変化もあったので数巡様子を見ましたが、三色変化の枚数が薄くなったこと、マンズ待ちがダマテンで出る様子がまるで感じ取れなかったのでツモ切りリーチに出ました。三色の要素がなければ即リーチに出ていたと思います。結果流局でしたが最終手番で脇3人に流れるという悲しい展開でした((+_+))
一応、一人聴牌でも微差でトップ目に浮上することはプラスの要素として考えてました。しかしその結果は・・・(; ･`д ･´)
3着・銀貨先生選手（Luna de esperanza）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
3着は残念でしたが、とんでもない強者揃いの卓で堂々と戦えたと思うので内容にはある程度満足してます。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南2局の69m待ち(まろちょふさんと同テン)めくり合いに勝てたこと。あれで下をほとんど見ずにトップ狙いに切り替えることが出来ました。
4着・Cr7選手（麻雀以外麻雀じゃないの）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
手牌はそんなに悪くなかったのですが、速度負けして宣言時に刺さる残念な感じでした。次は頑張ります。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラス、着順アップは見えなかったので今後ライバルになりうるぺんたごんのまろちょふさんから1,000点を和了って着落ちさせたところです。
（記・Lusyaba）
第2試合A卓
起家 縁所属 Pacific Dainagon選手
南家 ぽんてんLv47所属 安井勇樹プロ
西家 Pleiades所属 ジョコラー選手
北家 Emperor Peng Inc. Σbranch所属 奈落の王選手
何度見たかわからない頂上対決、それも各チームはエースを据えてきた。
2位を維持したい縁、上位を窺いたいPleiades、下位に落ちたくないぽんてん、そして最下位から脱出したいえんぺん社。
それぞれのチームの思惑を実現すべくエースがぶつかり合う好カードだろう。見応えたっぷりの試合を余すとこなくお届けする。
静かな立ち上がりを見せたこの半荘は早速の東2局にぶつかる。
先制はPacific Dainagon選手。2軒の仕掛けを受けピンフのみを聴牌し即リーチへ。
対抗するは白ポンしてドラ南アンコを隠し持ってる奈落の王選手。
リーチ前にすでに単騎待ちながら聴牌を入れており、これが最終形と言わんばかりに14sノベタンでじっと機を窺う。
リーチを受けて他家が撤退模様の中、5sを引いて選択。
1sや5sは通っておらず、南を切れば安全だが打点が安くなる上にフリテン。
奈落の王選手の選択は...
打1s! ドラ3につき降りる選択肢は取らず、尚且つ放銃時打点が低いであろう1sを切った形か。
結果的にPacific Dainagon選手への放銃を回避する。
それだけでなく山に残っていた最後の2sをツモ！
東3局には安井プロが奈落の王選手の仕掛けを振り切り一発ツモ！裏裏で僥倖のハネマンをもぎ取ってトップ目で東ラスへ。
東4局はジョコラー選手のホンイツ仕掛けに各者対応し、安井プロ・奈落の王選手も合わせて聴牌を取り切る。
特に親番の奈落の王選手は一度5sチーして形式聴牌を取るも、通ってない2sを止めて打3pで迂回。安井プロの聴牌打牌6pをポンして形式聴牌復活。ソーズを押すことなく安全に聴牌を取り切った。
勢いそのまま連荘したいところだったが、これに待ったをかけたのはジョコラー選手。白の後付け聴牌を入れていた奈落の王選手を追い抜きラス8pを力強くツモって追いかける。
負けじと安井プロは南2局の親番でドラいっぱいの4000オールを決めて再びトップ目に立つ。
南2局1本場にはここまで全く出番がなかったPacific Dainagon選手がチートイツ・赤1の白単騎で聴牌。即リーチをかける。
しかし簡単には通させないのが強者。
ジョコラー選手がチーテンを入れれば...
奈落の王選手も降りると危なかった白を切ることなく聴牌へ。追いかけリーチをかける。
2軒に通ってない1pを引いたジョコラー選手は撤退。
めくり合いは枚数そのまま奈落の王選手が制してツモ和了。雀頭の白を裏ドラに乗せてトップ目の安井プロを親被らせる。
ここで轟く野太い声。
「君たち、満足したかな？」
声の主はジョコラー選手。ここから怒涛のリーチ攻勢（サービスエース）が決まる。
気がつけば50000点オーバーのトップ目になったジョコラー選手を尻目に、2着争いでライバルの安井プロから直撃をとった奈落の王選手が"ジョコジョコタイム"を終わらせる。
オーラスは親の奈落の王選手の追いかけリーチを振り切りジョコラー選手が先制リーチをそのままツモって自ら決めた。
トップを獲得したのはジョコラー選手。南3局親番の怒涛のリーチ攻勢で試合を決めた。手なりリーチを間違えない手順は当然だが、間違えにくい手が連続で入るのは好調の証だろう。
2着は奈落の王選手。ラス前に安井プロから直撃を決めたことが大きかっただろう。えんぺん社は1-2を決めてボーダー浮上に光明が見えてきた。
3着に入ったのは安井プロ。下が抜けている展開で3着はやや不満か。それでも決めるべきところを決め守るべきところは守るメリハリのついてた麻雀だったのではないだろうか。
Pacific Dainagon選手にはチャンスらしいチャンスが少なく、リーチを入れても他家の和了になるほど牌の巡りが苦しい半荘となった。（私が言うのもどうかと思うが）強いて言うならば「細い」ということに尽きるだろう。
試合後インタビューコメント
1着・ジョコラー選手（Pleiades）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
大トップとれて大満足です！
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラス大トップ目ですがリーチしました。追っかけでもリーチする予定でした。
2着・奈落の王選手（Emperor Peng Inc. Σbranch）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
ジョコラーさんにとってはさぞかし楽しいだろうなと見ていた反面、大納言君にとってはさぞかしおもんないだろうなと見ておりました。つまり、実に麻雀でした。 成田さんがチーム３トップ目を獲って下さり、チームとして久しぶりに浮けたので良い節でした。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東２局。大納言君の立直に対して隠れドラ暗刻の14sノベタン待ちでプッシュしていたが、残りツモ２回で当たり牌5sツモって25sノベタン待ちの同聴へ受け変え、最終巡目でツモり勝ったこと。 残り筋が14m、36p、14s、25s、47sの５筋なので、両面で当たるなら単純計算で20％程度の放銃率と見積もれる1sプッシュでしたが、当たってもタンヤオが付かないという放銃打点要素込みで見合うと判断しました。報われて良かったです。
（記・keitaさん）
第2試合B卓
東家 GENESIS Yukiちゃんねる選手
南家 ANC PURPLE BATS 矢絣京選手
西家 てんぱねすくりゅ～ ひらめ選手
北家 BLACK CAT CODE えりんぼパパ選手
バースデー連闘のYukiちゃんねる選手は1戦目は3着。なんとしても連対以上でポイントをプラスにして帰りたい一日だ。
そんなYukiちゃんねる選手に加え矢絣京選手、えりんぼパパ選手とΣリーグを代表する芸人キャラが集う卓となった。
しかし麻雀となれば真剣な姿を見せてくれるメンバーだ。シーズンも終盤に差し掛かる中での熱い闘牌に期待したい。
東1局
5巡目、早速Yukiちゃんねる選手が先制リーチ。
愚形のみ手だがこの形から三色にはほぼならないだろうということで曲げていく。
各家簡単には諦めない。えりんぼパパ選手は1切れの白バックでの発進。
矢絣京選手は良形のみ手でしっかりと押し返して3sを勝負。見事一発でツモって幸先の良い出だしとなった。
東2局
配牌で暗刻1つ、対子3つの親のえりんぼパパ選手の手が怪しい輝きを放っている。
6巡目には四暗刻の―向聴まで来た！
5mはないが8pが1枚と9sが2枚山に生きている。
ここで対面の矢絣選手からリーチ。
妥協択の白赤ドラコースのために残したドラ7mが浮いてしまったが…
当然宣言牌をしっかりポンして7mをビシッと勝負。
直後に8pを力強くツモ。白・トイトイ・三暗刻・赤の6000オール。強烈な一撃だ。
東2局1本場
本局は中盤になっても仕掛けの声もリーチの声もない。
皆が気になるのは国士模様の矢絣選手だ。
だが中盤、發の3枚目が見え、あまり通っていないピンズを引いたところで終了の判断を下す。
残りは字牌を切っていれば足りるためもう下家に鳴かせるチャンスすら与えない。
終盤に場が動き出す。Yukiちゃんねる選手が6pをカン。
えりんぼパパの最終ツモ番の直前。ひらめちゃん選手から出た4pをチー。
ケイテンが取れた。ラッキー。
そして回ってきたツモ3sでYukiちゃんねる選手もテンパイしてしまう。
罠だ！！！喜んで打ち出した2mをえりんぼパパ選手がロン。
ハイテイ・ドラ・赤2の満貫となってしまった。
以降東2局にひらめ選手の満貫和了を皮切りに各家にアガりが生まれるものの大リードを築いたえりんぼパパ選手がリードを保って南場に入った。
南2局
好配牌を手にしたえりんぼパパ選手は4巡目、ペン3pでテンパイ。
自身に4pが暗刻でいかにも他家は使えなさそうな3pだ。即リーチ。
断トツからのリーチには逆らいにくい状況を活かし更なる加点を狙っていく。
この王様リーチに立ち向かったのは矢絣京選手。
まずは抱えていた字牌を放出している間に手が一気にまとまる。
まずはワンチャンスの2pを勝負すると5mを引き入れ一盃口が完成。
ここで6s切りリーチで勝負に打って出る。
2pが通されたことで自身から全て見えた。しかも4pの4枚目も河に放った。
3pは一体どこにいるんだ…
えりんぼパパがそう思ったであろう最終盤。
「カン」
絶望の3p暗槓だ。
勝ち目のない戦いにせめて放銃だけは…という願いだけが許されたか。
矢絣選手が2sをツモ。リーチ・ツモ・タンヤオ・一盃口に裏裏で3000-6000のアガりとなった。
南3局
前局の和了で一気にえりんぼパパ選手に肉薄した矢絣選手。
ド急所のカン4pを埋めて4-7s待ちの先制リーチを入れる。流れは完全に矢絣。
ノリノリの矢絣選手は7sを一発ツモ。
2000-4000の和了で一気に捲ってトップ目に立った。
オーラスは一転して無風の展開となった。
終盤、箱ラスだけは回避したいYukiちゃんねる選手が平和・一盃口・ドラ・赤で高めの8sなら跳満からのリーチを打つがあえなく流局。
トップを獲得したのは矢絣京選手。開幕局、南2局と良い押し返しを見せて見事決めきったことが大きかった。
2着はえりんぼパパ選手。東場で大リードを築いた後も積極的に加点を狙う姿勢を見せたが捲られての2着は悔しさが大きいか。
3着はひらめ選手。2回の満貫和了を決めたものの2人の争いに割って入るには至らなかった。
4着はYukiちゃんねる選手。ケイテンでのハイテイ12000放銃が重くのしかかりバースデー連闘の2戦目は悪夢の箱下ラスとなってしまった。
試合後インタビューコメント
1着・矢絣京選手（ANC PURPLE BATS）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
東２局でいきなり走られたので結構絶望的な展開でしたが、南場で手が入ってくれて捲り返えせたのでとても気分が良いです
点差を押し付けられていましたが、序盤から諦めずにかなりトップ寄せにしてギャンブルに勝った感じですね
チームも足切りラインから少し離れたので良かったです
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南２局０本場
トップ目の親が抜けてる状態で、トップ目の親が４巡目にリーチがきました
こちらも手がまだ整っていなかったのと２位争いが熾烈だったのでかなり厳しい展開を押し付けられましたが、７巡目に１向聴になったところで、親リーチに対してみんな受け気味でしたが、5m8mが合わされていなかったので山に居そうと思い、ここでぶつけてトップを捲りに行こうとワンチャンスの２ｐをプッシュ
結果５ｍがすぐにうまって追っかけ立直からの3000/6000で射程圏内に入れることができたのでよかったです
この調子で残りの試合も頑張りたいと思います！
（記・穹憧るか）
第2試合C卓
起家 なんでも鳴けばいいと言うものではない ぐちやま選手
南家 Luna de esperanza 狂犬まさG選手
西家 ぺんたごん アルシー選手
北家 麻雀以外麻雀じゃないの 雪霧雪選手
個人ポイント+100台と好調のぐちやま選手・まさG選手
個人ポイントマイナスに苦しむアルシー選手・雪霧選手
好不調分かれたマッチアップとなった。
東1局にぐちやま選手が4000オールその後は雪霧選手・まさG選手が中打点を決めて南入。
南1局に雪霧選手が満貫をツモアガり、南2局はまさG選手が捲り合いを制して2000点のアガリを決める。
迎えた南2局1本場
配牌で南とドラの北が対子のチャンス手。
1巡目に親から出た南を仕掛けてこの形そしてドラが切られる。
ポン！！！！！
ぐちやま選手は北をスルーした。
北をポンすると雀頭が無い形の一向聴になる、手牌7枚から雀頭を作りアガるのはかなり難しそう。それならば北を雀頭にして5-8mとくっつきの一向聴の方が良いと判断してのスルー。実際ポンしての一向聴より格段にアガれそうに見えるまさになんでも鳴けばいいと言うものではないだ。
10巡目、萬子で面子が完成
今度の北はポンして聴牌だ。
4巡後4sが通っていて単騎にしか当たらない1s待ちをアルシー選手から捉え見事満貫のアガリ。
ぐちやま選手の判断が光る1局となった。
南3局 このままでは終われないアルシー選手が意地の満貫ツモで連荘、続く1本場はアルシー選手・雪霧選手・まさG選手の3人聴牌で流局。
全選手かなり点差が詰まって迎える南3局2本場
親のアルシー選手が発をポンして赤牌2枚を切るド派手な仕掛け。この赤5sに雪霧選手が反応する。
456sと完成している所から赤5sをチーこれで南を鳴いたら満貫になる。
門前での聴牌やツモ1回を放棄するが点数状況を加味して満貫を確定させる方が良いという判断だ。
3巡後自力で南を重ね聴牌そしてすぐにツモアガリ。
引き出しの多い仕掛け、思い切りの良さ、雪霧選手の強みが存分に出た1局になった。
オーラスはぐちやま選手がツモるか直撃、出和了でも裏が1枚乗ればトップのリーチをかけ、アガれば着順アップの聴牌が入ったアルシー選手のからの出和了。
しかし裏ドラは乗らずぐちやま選手が2着。3着は鋭い読みの守備を見せるも連対には届かなかったまさG選手、4着には苦しい放銃が続いたアルシー選手。
そして自分の持ち味を発揮し高打点のアガリを決めた雪霧選手が嬉しい個人初トップを獲得した。
試合後インタビューコメント
3着・狂犬まさG選手（Luna de esperanza）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
耐える展開が多かったですが、内容としては良くやれてたと思います。
前回の内容が悪かっただけに一安心といったところです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局、6mが全員に危ないため5566789mから8m先に切ってしまったけど、9mから切ったほうが良かったかもしれません。
結果6mが通った後にテンパイを逃したのでなおさらそういうイメージを持ってしまいましたが、どちらが良いかあらためて検討してみようと思いました。
（記・ゆうれいいか）
試合結果
本節ポイントを最も多く獲得したのは、あんじゅえる!選手とえりんぼパパ選手が1着2着と繋いだ首位BCC。2位と300pt以上の差をつけ独走状態を形成し、このまま逃げ切りを図ります。
3位ななないは2位の背中を捉えてファイナル直通も視野に、8位APBは借金の約半分を返済し浮上の機会を窺っています。11位のえんぺん社も50pt以上のプラスで、次のステージへの望みを繋ぐ一節となりました。
おわりに
今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。Σリーグ広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#Σリーグ"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします！また、Σリーグは公式YouTubeチャンネルを開設しました。公式配信として対局の模様をお届けするほか、公式応援配信"熱闘！Σリーグ"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。
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