第3期Σリーグ観戦記・プレーオフ第3節
こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに5/19(日)より対局がスタートした第3期Σリーグ。第3期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合、プレーオフ全5節10試合のチーム戦です。
本日は8/25(日)に行われたプレーオフ第3節の観戦記をお届け致します。
対戦組み合わせと出場選手はこちら。
今回は第1試合B卓と第2試合A卓をピックアップしました。
第1試合B卓
東家 縁所属 月冴音類選手
南家 遊楽亭所属 高倉拓馬プロ
西家 Emperor Peng Inc.所属 ゆうれいいか選手
北家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 Christ選手
プレーオフも折り返し地点に突入。
プレーオフ進出する8チームで、この4チームは順位中央帯にいる為、この第3節での戦いは今後の戦況を大きく左右する。
大変重要な注目の1戦目となった。
東2局
親の高倉拓馬プロ、絶好の配牌からの2巡目聴牌。
ここで8pか9pか、リーチを打つか打たないかの選択。
ここで打9pとする。
ここは8pを残すことで、8pをツモってしまった時に、和了らずに9mを切ってフリテンの369m待ちとし、タンヤオを付けて和了を目指すことができる点、そして8p→9pと切らず9p→8pと切ることで、手の情報を少しでも薄くするという意図が含まれていた。
高倉拓馬プロらしい非常に丁寧な打牌となった。
次巡、西をツモってきて、単騎待ちにするには絶好の牌。
ここでリーチをかけていく。これは誰も止められない。
対面のChrist選手から西が出て、3900点の和了となった。
東2局1本場
Christ選手、25p待ちの平和・ドラ1の手、25pの枚数は見た目枚数残り4枚だが、リーチを打ち、積極的に攻めていく。
しかし更に積極的なのはゆうれいいか選手。
リーチ宣言牌の白をポンし、ペン7p待ちのホンイツ手で追いかけていく。
Christ選手が7pを掴んでしまい放銃。
ゆうれいいか選手の3900点の和了となった。
東3局
高倉拓馬プロ、3巡目にドラ3のカン7m待ちの聴牌、絶好調である。
迷わずリーチに行く。
しかしここで月冴音類選手が対抗する。
ペン3p待ちで追いかけリーチだ。
しかしここは高倉拓馬プロが競り勝つ。
8000点の和了とした。
ここから高倉拓馬プロ、勢いに乗り、なんと東4局から南2局1本場まで連続和了。
まさにメタビート劇場と言わんばかりの連続和了だ。
南2局2本場
高倉拓馬プロの勢いをどうしても阻止したい。
Christ選手はタンヤオ・平和・ドラ2、25s待ちで、5sで和了すると三色同順まで付く最高の手を聴牌。
ダマテンに構え、チャンスを狙う。
高倉拓馬プロ、すぐにChrist選手の当たり牌、しかも高目三色同順になる5sを持ってきてしまう。
これは5sツモ切りが純粋な受け入れ枚数が多い、これは止まらないかとおもいきや、
ここで打1mを選択、5sを吸収し放銃を回避していく。
4sは2枚場に出ており、ドラ傍が故に使われている可能性が高くもう山には残っていなさそうなこと、そしてリーチが入った際に5sを切るより1mを切ったほうが押し返しやすい、ということで打1mの判断。(本人談、遊楽亭控室配信より)
結局この後、Christ選手のもう一つの和了牌である2sまでも吸収してしまい、1mを切って47p待ちの最高のリーチを決める。
途中、月冴音類選手がカン7s待ちで追いかけリーチするも、リーチ宣言牌の4pが当たり牌で放銃。
このすばらしき手順で12000点の和了、文句なしの最高の加点だ。
南2局4本場
ここまで苦しい展開の月冴音類選手。
しかしここでツモで四暗刻の聴牌が入る。
更に対面のゆうれいいか選手の和了牌はカンすることによりすべて吸収できる最高の形。
ではあったが、和了牌がすべて枯れており、聴牌流局。
南3局6本場
月冴音類選手、このまま終わってしまいそうな雰囲気となっていたが、なんと1巡目聴牌、Wリーチだ。
Wリーチ・タンヤオ・ドラ2、36p待ち、ツモるか、ドラの6pで和了れば12000点まである最強級の手。
これが和了れない筈もなく、6pをしっかりツモ。
12000点の和了とし、持ち点がマイナスの4着から3着に一気に浮上する。
南4局
このままトップで終わりたい高倉拓馬プロ、2着で逃げ切りたいゆうれいいか選手の意向がマッチする。
高倉拓馬プロはゆうれいいか選手に必要そうな牌を切り、積極的に鳴かせにいき、ゆうれいいか選手が聴牌。
最後はゆうれいいか選手が2000点を和了、終局した。
1位は高倉拓馬プロ、自身の思考と牌山とが見事にマッチし、チームに最高の結果を持ち帰ることができた。非常に充実した麻雀になったのではないだろうか。
2位はゆうれいいか選手、積極的な仕掛けを駆使し、和了もあったものの、高倉拓馬プロを止めることができず、少し悔しい結果となった。
3位は月冴音類選手、苦しい場面も多かったものの、Wリーチから一気に巻き返すことができ、ほっとした3着になっただろうか。
4位はChrist選手、聴牌を何度もしていたものの、和了が遠く、辛い一日となってしまった。次回の巻き返しに期待したい。
試合後インタビューコメント
1着・高倉拓馬プロ(遊楽亭)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
今日はかなりついていました。
またいい試合が出来るように頑張ろうと思います(におわせ)
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南2局で47pをあがった局。
Christさんのダマ12000を奇跡的に回避して47pあがったので上下24000点あそこで変わっていたぽいです。
2着・ゆうれいいか選手(Emperor Peng Inc. Σbranch)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
トップ取りたかった〜〜〜〜
ギリ2着で踏みとどまれたのは良かったです
ここからチーム4連勝します!!!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4局1mで放銃した所
12s切るか1m切るか3s切るかで悩んだのですがうーんって感じ
3着・月冴音 類選手(縁)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
周りが速くてなんとも苦しい展開でした。自分の手も比較的悪くなかったのですがダメでしたね。チーム順位はキープ出来ているのでファイナル目指して駆け抜けていきたいです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局6本場のダブリーですね…。そこに至るまで振込みまくっていたので()素点が少ない3着になったとはいえ救われました。
(記・XK⇒ペケ子)
第2試合A卓
東家 ホープフルA所属 淡雪花奏選手
南家 M kingdom所属 まろちょふプロ
西家 RIDECAT所属 ラヴィット選手
北家 Pleiades所属 中神翔平プロ
この試合は王の圧政に3者が苦しめられる展開となった。
東1局、カン3mの断么九赤の手で先制立直をかけたのはラヴィット選手。しかしここに押し返していくのはドラヘッドのまろちょふプロ、無筋を押し返していき、見事369mの平和ドラドラで追いつき追っかけ立直へ。
程なくしてラヴィット選手から6mを打ち取り満貫の和了に成功。
ここからまろちょふプロの猛進劇が始まる。
東2局親番、中白のツモ和了。
1本場、まろちょふプロ勢い衰えずわずか4巡で1-4mの立直、ラヴィット選手のカン7s追いかけ立直が入るも物ともせず4mのツモ和了。
2本場、まろちょふプロは6-9s立直でまだまだ勢いが止まらない。またしてもラヴィット選手の立直棒をかすめ取り、3本場へ。
ダブ東を仕掛け7s中のシャンポン聴牌。ラヴィット選手からの立直宣言牌を捉え4連続和了。一気に5万点を超える大きなトップ目に立った。
4本場、ラヴィット選手にチャンス手が入る。ドラの中のポンでドラ3の聴牌、中神プロの2-5s聴牌も、七対子の聴牌をいれたまろちょふプロから筋3mを捉えラヴィット選手が満貫の和了。長い東2局を終え、親番を迎える。
東3局、ラヴィット選手、南のポン、白ポンで萬子混一へと向かう。1-4mで聴牌を入れるも中神プロも4m7sのシャンポンで聴牌。ここにつかまってしまったのは淡雪選手。1mはラヴィット選手の混一への和了牌。ラヴィット選手は12000点の和了で一気に2着目まで浮上に成功した。
東3局1本場、先手を取ったのは中神プロ。西単騎の七対子で立直をかける。その後聴牌で追いついたのはまろちょふプロ。4mをチーして456三色方和了で聴牌、さらに淡雪選手が断么九平和ドラ赤の大物手三面張で追っかけ立直へ。
しかしまたしても和了したのはまろちょふプロ。立直者2名の手を粉砕する三色ドラ赤で局を進めつつ加点に成功した。
東4局、何が何でもトップが欲しい中神プロ。3m6pの聴牌をヤミテンに構えるとツモ和了を拒否し9p切り立直へ。高目断么九のフリテン立直を敢行し上を目指していく。
しかしここに淡雪選手が襲い掛かる。赤赤のチャンス手で押していき、5s6sの並びシャンポンで追いつくと追っかけ立直へ。5sのツモ和了に成功し満貫の和了に成功。3着目へと浮上し南場の親番へと向かう。
南場、中から軽快に鳴いていくまろちょふプロ。1-4sで聴牌するとすぐさまツモ和了。トップに向けて順調な展開だ。
南2局。123三色で仕掛けていくラヴィット選手だが、聴牌を入れたのは淡雪選手。カン2m赤1の立直へ。中神プロから2mを一発で捉え、5200の和了に成功。とうとう2着目へと逆転に成功。あと2局、気は抜けない。
南3局、南のポン、8mポンと仕掛けていく淡雪選手に中のポンで仕掛け返すまろちょふプロ。赤含みドラ3の聴牌に淡雪選手も5-8s南赤で追いつく。最終手番、まろちょふプロから放たれた8sは淡雪選手の和了牌。3900の和了に成功し、3着目へのラヴィット選手からリードを広げオーラスを迎える。
オーラス、何としてでも親番を継続させたい中神プロ。断么九仕掛けで連荘を狙う。しかしまろちょふプロの白1-4s、ラヴィット選手の2-5-8sの聴牌と絶体絶命。
5-8mの聴牌で追いつくも、放たれた4sはまろちょふプロの和了牌。
M kingdomの王、まろちょふプロが9和了と圧巻の成績を他3チームに見せつけ、M kingdomが今シーズン初のデイリートップを手にした。
試合後インタビューコメント
1着・まろちょふプロ(Mkingdom)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
いいムードを引き継いでトップ取れました!プレーオフ開始時最下位から一気に首位まで浮上したのでこのままファイナルに進出したいです!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3局1本場 2軒リーチを受けながらも仕掛けて片アガリ三色をアガりきった場面。チーテンとらなかった場合は親の6000オールのアガリがあったのでギリギリまで手を組んだ結果最高の加点ができました。
4着・中神翔平プロ(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
追い込まれました。最後まで諦めず戦います。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
特にありません。とてもよく場が見えていて、チーム状況を踏まえて適宜調整した各選択にも満足しています。
(記・Lusyaba)
第1試合の結果
試合後インタビューコメント
A卓
2着・獅子ヶ谷フレア選手(ホープフルA)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
連トップ記録はストップしましたが、まだ連帯中!!この勢いで次回はトップとります!!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
全体的にリーチを打つので精一杯でした。
全部決まってれば大トップだった…
第2試合の結果
試合後インタビューコメント
B卓
2着・うめちゃん選手(遊楽亭)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
3選手の猛攻に耐えるので精一杯な半荘でした。1戦目の大きなトップを無駄にしないように何とか2着をと思っていたので、結果は大満足です。プレーオフで次の登板機会があるかどうかはわかりませんが、ファイナル進出に向けて頑張ります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3局3本場の七対子ドラ3の1シャンテンからオリた局です。みーしゃんさんの仕掛けの待ちが58pかカン7pが本線で1mシャンポンも否定できないという状況でこれ以上1シャンテンから打てる牌がないと判断しました。ここで放銃すると2着になれていたかかなり怪しかったので、良い選択だったなと思います。
4着・みーしゃん選手(Emperor Peng Inc. Σbranch)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
マイナス続きをいかちゃんが断ち切ってくれて、意気込んで臨んだ試合だったのですが願いは叶わなかったです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南四局で絶好の配牌でここで上がって2位確定だと思い、2巡目立直だったのですが親のマンガンに放銃してしまいました。つらいです。
本節の結果
本節最もポイントを伸ばしたのはMキングダム。見事デイリーダブルを達成し、一気にプレーオフ首位に躍り出ました。
2位の縁も順調に積み上げて現状維持、前節首位だったRIDECATは後退して3位となりました。その後ろにやや離れて遊楽亭、ななないが続いています。
苦しくなってきたのはホープフルA、えんぺん社、Pleiadesの3チーム。残りの二節では大胆不敵な立ち回りが求められそうです。
おわりに
今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。Σリーグ広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#Σリーグ"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、Σリーグは公式YouTubeチャンネルを開設しています。公式配信として対局の模様をお届けするほか、公式応援配信"熱闘!Σリーグ"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。
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