第3期Σリーグ観戦記･ファイナル第3節

2024年9月18日 16:03

こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに5/19(日)より対局がスタートした第3期Σリーグ。第3期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合、プレーオフ全5節10試合、ファイナル全5節10試合のチーム戦です。

本日は9/15(日)に行われたファイナル第3節の観戦記をお届け致します。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。

第1試合

東家　RIDECAT所属　てんぽいんと選手
南家　牌のまにまに所属　もろみ〜選手
西家　M kingdom所属　あやねさまだぅ選手
北家　Luna de esperanza所属　げんぶ選手

東1局、断么九平和4-7m聴牌を入れたもろみ〜選手。即座にあやねさまだぅ選手から4mを捉え満貫の和了に成功。幸先の良いスタートを切った。

東2局、畳みかけたいもろみ〜選手はカン5sの断么九ドラで立直へ。ここに3m単騎の聴牌を入れていたてんぽいんと選手があやねさまだぅ選手から3mを捉えて3900の和了。もろみ〜選手を追いかける。

東3局、あやねさまだぅ選手の追い上げが始まる。聴牌流局からダブ東ドラ1をもろみ〜選手から捉える。

さらにげんぶ選手の立直を躱しさらなる連荘、原点を超えまだまだトップを目指して行った。

一周した南1局、チャンス手をいれたのはげんぶ選手。發西白をポンしていき筒子混一色の聴牌。5-8pのノベタンに変化すると8pのツモ和了。満貫のツモ和了でトップ目へと立った。

南2局、チャンス手いれたあやねさまだぅ選手。わずか2巡で平和高目二盃口の6-9sの立直へ。程なくして安目ながら6sのツモ和了。
1300-2600で親番を迎える。

南3局、速攻で仕掛けていくはげんぶ選手。中と東をポンして南単騎の先制聴牌をいれるともろみ〜選手からの直撃に成功。

オーラス、ダブ南のシャンポンで逆転を目指すてんぽいんと選手。しかし引くことは叶わず。
げんぶ選手が手を伏せて終了。

Luna de esperanzaの育成枠として戦い抜いてきたげんぶ選手。ここ大一番で見事な一局を制し、優勝に向けて大きなトップをチームに持ち帰った。

試合後インタビューコメント

1着・げんぶ選手（Luna de esperanza）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
理想的な着順でのトップという幸運をこの大事な対局で引き寄せられて嬉しいです。
あまり難しい局面がやってこなかったこともあり気楽にやれたことが大きかったです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1局
この満貫ツモが決め手になりました。露骨な染め手の河だと手牌価値が低い他家から字牌をケアされかねないため一応8sと赤5mの切り順を逆にして1種目の字牌を気持ち少しだけ鳴きやすくしてみたつもりですが、本当に効果があったかは怪しいです。

この対局の牌譜はこちら！

（記･Lusyaba）

第2試合

東家　Luna de esperanza所属後藤哲冶プロ
南家　Mkingdom所属　まろちょふプロ
西家　牌のまにまに所属　矢絣京選手
北家　RIDECAT所属　松岡康眞プロ

ファイナルもいよいよ中盤を過ぎていく重要な試合。
そこに集うはプロ3選手に、Σリーグに連続出場、ファイナルにも進出経験のある矢絣京選手。
条件戦に自信のあるメンバーが集う、注目の試合となった。

東1局

矢絣京選手、6巡目にして景気よく發を暗槓。
攻めの姿勢を見せていく。

9巡目にしてカン6sで聴牌。
ダマでロンでも70符3翻つく為、8000点。
ツモでも4翻となるため当然8000点となる手だ。

しかしこれでは不満足と言わんばかりの1sツモ、単騎待ちにすれば發・三暗刻・ドラ2の聴牌にも受けれる形となった。

だがここは赤5sを切って7s単騎の三暗刻確定のリーチに切り替え、裏ドラを狙う。

すると同巡にまろちょふプロが聴牌、しかし浮いている牌は皮肉にも矢絣京選手の和了牌である7s。
まろちょふプロは7sを曲げてリーチにいくが、

一発がついて矢絣京選手は12000点の和了とする。
赤5s切りリーチで7sを誘い出す作戦もうまくいき、最高の出発となった。

東2局

11巡目、矢絣京選手が先ほどの勢いそのままに、白を暗刻にし58s待ちでリーチを仕掛ける。

しかし次巡、まろちょふプロが聴牌。25p待ちで追いかけリーチを行う。
またこの二人がぶつかっていく。

矢絣京選手、まろちょふプロの和了牌である5pを一発で掴んでしまい放銃。
親のまろちょふプロの5800点の和了となった。

東2局1本場

またも矢絣京選手がリーチにまろちょふプロが次巡追いかけリーチのぶつかり合い。
激しい競り合いをみせる。

ここはまろちょふプロが矢絣京選手の和了牌を掴んでしまい、矢絣京選手の2000点の和了となった。

東3局

いやいやそこで争ってないで私も混ぜてくれと言わんばかりの松岡康眞プロ。
カン3mをバシッと引き入れ、北を曲げて47s待ちのリーチを打ちこむ。

そして7sを一発ツモ、8000点の和了とし、試合の主導権争いに参加してくる。

東4局1本場

主導権争いには参加できていたものの、点数が沈んで少し脱落気味になってしまったまろちょふプロ。
しかしここでやられるまろちょふプロじゃない。
カン2sを引き入れ、5mを曲げてリーチ・平和・ドラ3の36m待ちの最高形のリーチを打つ。

3mをしっかりツモ、12000点の和了とし、試合の主導権争いにしっかり復帰してくる。

南1局0本場

まろちょふプロ、松岡康眞プロがリーチでお互いに69m待ちだったが流局。

南2局1本場

松岡康眞プロが3本詰まれたリーチ棒をしっかり回収する2600点の和了で局を進めていく。

南3局

親の矢絣京選手、ドラの發をポンして打8pの36m待ち、高速の12000点聴牌。
ここを和了れば一気に有利になれる絶好の聴牌だ。

これを誰も止めれるわけもなく、後藤哲冶プロが放銃してしまう。
親の矢絣京選手の12000点の和了となった。

南3局1本場
ここまで苦しすぎる展開の後藤哲冶プロ。
チーム状況的には優勝に一番近いものの、このまま負けるわけにはいかない。

松岡康眞プロ、矢絣京選手の2人の聴牌をギリギリで掻い潜り、13巡目にして47sの聴牌にたどり着く。

この聴牌が見事で、矢絣京選手が4sを掴んでしまい放銃。
後藤哲冶プロが8000点の和了で、意地を見せていく。

南4局

全員積極的に仕掛けていくも、矢絣京選手、まろちょふプロは、親への放銃を警戒しオリ。
トップ目で親だった松岡康眞プロはそれを読み取り、終盤でオリを選択。
全員がノーテンとなり、終局した。

1位は松岡康眞プロ、矢絣京選手、まろちょふプロが競り合う中で、上手く和了を掴みとり、抜け出すような形でトップをチームに勝ち取った。
2位は矢絣京選手、激しい競り合いを行い主導権を握ろうとしていたものの、競り合っている中で失速してしまい、悔しい2着となっただろうか。
3位はまろちょふプロ、激しい競り合いを行っていたものの、少し勢い足らず3着と辛い結果となってしまった。
4位は後藤哲冶プロ、苦しい場面もあったが、南3局1本場では難しい局面で8000点を和了、チームのマイナスを最小限に食いとどめる意地を見せた麻雀となっただろう。

試合後インタビューコメント

2着・矢絣京選手（牌のまにまに）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
かなりの勝負所と思って挑んだ一戦でしたが一歩及ばず、悔しいですね
選択によってはトップが取れそうなところもあったのでしっかり見直してあと2節に挑みたいと思います
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局1本場3巡目
親連荘でトップ目になってかなり手形が良い一向聴
一通目を残して最大打点と副露ルートも残して79p払っていこうと思ったのですがここが微妙だったと思います
ドラ1あるので素直に9mでも良かった気はします
その後色々フラフラしてしまったのも良くなかったですね
ここが敗着になったと思います
一応並び的には2位でもギリギリ許容できそうだったのでオーラスも無理せずにその着順を受け入れましたがそれでよかったかどうかはわからないです
2着を守ったのが最終的に響いてくれれば嬉しいところです

残り2節、気合入れていきます！

3着・まろちょふプロ（Mkingdom）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
東1局に12000の放銃になってしまいましたが、その後も冷静に打てたと思います。チーム状況上、冷静でありつつウルトラゼンツァーにはなっていましたが。
オーラスは終盤に矢絣さん、松岡さんが手を崩す可能性があることは見えていましたが、自身の形式聴牌の為に押す種類が多くなってしまうこと、現状の並びは3着の中では一番良いことを込みで妥協する結果となりました。（結局2着に強引になってもそこまで今後の条件変わらん事もあります）

残り4戦、チーム一丸となって優勝狙います！
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4局、5巡目に5m引き聴牌、1m24m1p4s引きの場合はどれでも聴牌取っていましたが、5m引きのリーチのみ1p4sシャンポンは許容できませんでした。その後は赤を使った両面リーチは受け入れるつもりでしたが、チンイツに進むことになりスムーズに聴牌を入れることができました。

なんで全員テンパイやねん！！！

4着・後藤哲冶プロ（Luna de esperanza）
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
げんぶ君がとっても良い形で繋いでくれたのに、不甲斐ない結果になってしまい、悔しいです。
なんとか現状のライバルチームの着順を落とすので精一杯でした。最後にリベンジできるならしたいです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
白でライドキャットに2600放銃となった局、8mチーから1000点OKの手組みをしなかったのが響きました。

この対局の牌譜はこちら！

（記･XK⇒ペケ子）

第1試合の結果

第2試合の結果

本節の結果

本節は順位に変動はなかったものの、首位るなすぺが2位はいまにとの差を広げ、優勝へと着実に歩を進めています。
3位RIDECATはポイントを伸ばしましたが首位との差を僅かにしか縮められず、4位Mキングダムはほぼ現状維持と、両チームともにフラストレーションの溜まる結果となりました。
どのチームが優勝するかいまだわからないファイナル、次節第4節にも引き続きご注目ください。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。Σリーグ広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#Σリーグ"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします！また、Σリーグは公式YouTubeチャンネルを開設しています。公式配信として対局の模様をお届けするほか、公式応援配信"熱闘！Σリーグ"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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