見出し画像

ボールペンを忍ばせる

万年筆と較べると、ボールペンははるかにヘビーデューティーでペン先が出ていようが出ていまいが、インクが乾くことはないし、おっことしても書けなくなるような事もまずない。
しかも、リフィルなんて買って以降、インクがなくなるかボールペン自体を失くしてしまうかというくらい長持ちする。
あんまり長持ちするから、愛着が湧きすぎて空っぽのリフィルを捨てることができずに机の引き出しにしまってしまう。
そんなわけで、使うボールペンは選び損ねるとずーっと、ずーっと(インクがなくなるかボールペン自体を失くしてしまうまで)後悔し続けることになるので選ぶときは慎重に。
ほら、気に入らないからって、途中で放り投げるのはやぱイヤじゃん?

で、ここからは、僕の理想のボールペンの話になります。
思うに、やはりボールペンにはボールペンにふさわしい価格があるはずで、大雑把にその価格帯を示すと、使い捨てするには高価で、失くしても頭を抱えるほどの後悔をしない程度に安価(つまり、人によってその価格帯は違ってくると言うわけです)、それがボールペンとの正しい距離感。
ポケットやバッグに忍ばせておくボールペンであれば、この価格帯。
そして、忍ばせておくには最適なサイズであること。
長さは130mm以内、軸の太さは忍ばせる場所にもよるけれど、そこはその環境で。
それからもうひとつ。
ペン先の出し方。
ノックなのかツイストなのか、それとも、キャップを外すのか?
ノックであれば片手で取り出すと同時にペン先を出すことができる。
ツイストしたり、キャップを外すのであれば、ひと手間かかるけれど、そのひと手間がいとおしい。
どうゆうわけか手間をかけることにありがたさを感じたり、苦難を尊く感じたりするので、キャップを外さなければタイプのボールペンは所有する喜びに溢れるかもしれません(私はごめんですが)。

そんなことを考えて選んだボールペンは、僕の場合、caran D'ache 849、パイロットタイムラインになりました。

注 画像にあるボールペン(左から)
Romeo No.4 カーボンファイバー:四色振り子式、なれると大変便利(なはず)
スペースペン:ヘビーデューティーなボールペンの中でも特にヘビーデューティー、さまざまな環境に適合できる。
caran D'ache 849 アルミ無垢:人と同じものは嫌だーと塗装を剥いで、磨いて持っている。かなり注目される
タイムライン エターナル:タイムラインには他にパスト、フューチャ、プレゼントなどの軸があるが、エターナルが最も手に馴染んだ。
SE-1000:細身の二色ペン、リフィルはD1規格なので入手しやすい。
Helvetica:金属製なので細いが重さがあって剛性も高い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?