和漢朗詠集にみる朝には紅顔あって
藤和公任さんが中心となって編纂された平安中期の詩歌集である和漢朗詠集の一節に蓮如上人の御文章白骨章に似たような一句がありましたのご紹介します。
朝有紅顔誇世路。暮為白骨朽郊原。
朝には紅顔ありて世路に誇これども、暮べには白骨となりて郊原に朽つ、
あしたにはこうがんありてせろにほこれども、ゆふべにははくこつとなりてかうげんにくつ、
中陰願文 藤原義孝
蓮如上人がこの白骨の章のお手紙をしたためられた背景にはこの詩が背景にあるような気がします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?