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絶対に希望を持ち続けること~国際オカリナ演奏家として


韓国ホンソンで開催された国際オカリナ・パンフルートフェスティバルに招待されて

3年前の2019年5月
私は、韓国のホンソンで開催される国際オカリナ・パンフルートフェスティバルに招待され
演奏を披露しました。
コロナの災いが来るギリギリ前でした。




日本の伝統歌曲
「さくらさくら」からの
古代笛とオカリナによる
即興創作演奏です。

着物で出演し、
オカリナと古代笛を、
ちりめんの織物ときんちゃく袋から丁寧に出し
古来のしきたりに沿って、演奏した。


日本の古くからの調べに泣く人もいた。

曲を吹きながら、平和を祈った。
国の違いを超えて、歴史の傷跡を超えて
私たちは友達になれる。

そう祈った。


国が違えども、音楽のスピリットは通じ合った



韓国のホンソンに行って
志が同じ海外の友に出会った。
この時の友情は、今も大切にしています。




ここで出会った
大きなアルトF。
中国のオカリナ作家 ジャン・ルーさんが作った
ルー・オカリナ。

中国の作家 ジャン・ルーさんが作ったルーオカリナ。吹いてその音に、惚れた。


深く力強い音がする。
彼との出会いも不思議だった。

国は違っても、
はじめて会って、カタコトしかしゃべれなくても、
何か感じるもの、通じるものがあった。
もしかしたら、生まれる前から友達だったのかもしれない。




クルーズ客船の歓迎行事に取り組んで



ホンソンから帰国して
舞鶴港はクルーズ船の入港真っ盛り。

妻と二人で、着物の舞踊とオカリナ演奏で歓迎した。


クルーズ客船で日本に初めて来られる方は、
中には一生の記念の旅に、この日本を選ばれた方もいるだろう。
そんな方々に、
良い思い出を持って帰ってほしい。

私が韓国で友情をいただいたように、
日本に来る方に友情をプレゼントしたい。

そんな一心で、妻と二人、力を合わせて取り組んだ。


オカリナは、魂の中の深いものを運ぶ
心の宅急便。

一人でも多くの人にオカリナの響きと、
日本の海の京都の伝統文化のすばらしさを伝えようと頑張った。


突然のコロナ禍に襲われて



そんな努力をしている時に、コロナウイルスのパンデミックが起こった。
横浜に入港したクルーズ船のお客さんの多くが亡くなった。

妻と二人で泣いた。
日本に来て、いろいろな夢や楽しみを持っておられただろう。
そんな心もむなしく、病気で世を去った多くの方々。
そして何もしてあげられない悔しさ。
希望が、コロナで蹴散らかされた。
その傷は今も解決していない。

もちろん、舞鶴港への入港も中止になった。
妻と二人で夢見ていた「1年後の舞鶴港」は
全く見通しが立たなくなった。

やっと普通の日常が戻ってきた今も



やっとみんながコンサートができるようになった今も、
私はみんなに会えない。

医療関係者である私は
コンサートへの出演も、観客としての参加も、
自粛しなければならない。

どんなに今が過酷でも、夢を苦しみの泥に捨てるな

しかし思う。
どんなに状況が悪くても、
どんな環境や立場に身を置いていても、
希望を捨ててはならない。
自分の志を嫌いになってはならない。

自分に言い聞かす。

「いいか、
どんなに今が過酷でも、
自分を軽蔑するな。
自分を責めるな。

自分の中には光り輝く宝物がある。
この宝物を苦しみのどぶ泥に投げ捨ててはならない。」

この信念は、自分の上にも、また友やクライアントの上にも
貫いていこうじゃないか。


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