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参院選と山本左近さん

今度の日曜日は参議院選挙。令和初の大きな選挙になる。

20歳の頃、選挙には行かなかった

選挙権を得た20歳当時の私は、「どんな人かも知らないオッサン達の中から1名を選べなんて、どうすればいいんだ?」と、選挙には行かなかった。
選挙とは何か?ということを全く理解していなかったのだった。

しかし大人になるにつれ、「選挙とは、政権をかけた「過半数の議席」をめぐる、政党同士の椅子取り合戦」であると理解してからは、国政に関しても興味が湧くようになり、もちろん選挙にも行くようになった。

国政を知る大きなきっかけは、「小泉フィーバー」と「民主党への政権交代」。
小泉さんは「郵政民営化」を掲げて選挙に臨み、「小泉チルドレン」を擁して選挙に勝ってきた。
しかし、小泉さん退陣後、第一次安倍政権以降自民党は揺らぎ、民主党へ政権が交代。世論から政権が傾くさまを間近に見た。
そして、東日本大震災を境に今度は民主党支持が揺らぎ、再び自民党が政権を奪取。その時その時で政府がどう対応したかによって、政権が大きく揺らいできたといえると思う。

選挙に行くにあたり、どの政党がどのような政策を掲げているのかを見て、「この人たちに政権を任せたら、本当にこの政策を実行してくれるのか?」を自分なりに判断してから投票所へ向かうと思う。ただ、かつての民主党のように、いくつかの政策を実行してくれたのはいいが、どんな時も国を支えられるか?党としてそれだけの体力はあるか?も判断材料に入れなければならない。

今回はどの党も「国民生活の安定化」をメインテーマに挙げている。年金問題に端を発し、今一番国民の関心が高いからだ。ただ、上記の「党としての体力」を見ると、やはり自民党に分があると思うが、その先には「憲法改正」という話も見え隠れする。
また、新しい勢力や、この人の政策に賭けたい、という思いを選挙にぶつけるのもいいと思う。いずれにせよ、どうなるか来週が楽しみだ。

「人となりがわかる」立候補者 山本左近さん

話は戻って、選挙権を得た20歳の私が「どんな人かもわからないオッサンばかり」と思ってから22年、私でも人となりがわかる方が立候補した。

自民党より比例区から立候補された、元F1ドライバーの山本左近さん。
ちなみに、オッサンではない。36歳と若い候補者だ。

モータースポーツファンなら、左近さんの名前を知らない人は恐らくほとんどいないと思う。国内外でレース活動を行い、2005年の鈴鹿に当時参戦していたジョーダンF1チームのサードドライバーとしてフリー走行に出場。私とイニシャルが一緒の「S Yamamoto」の文字がテレビに出て、嬉しかったのを当時よく覚えている。
その後、2006年に鈴木亜久里さんが興した「スーパーアグリF1チーム」のレギュラードライバーとしてデビュー。その後も2つのチームを渡り歩いた経歴を持つ。
残念ながらF1では目立った実績はなかったものの、年間20数名しか出られないF1グランプリの世界で、レギュラーシートを獲得できただけでもすごい。日本人でも数名しかいないことである。

その後、モータースポーツ界ではあまり名前を見ることはなくなったが、その間、お父様が運営する医療法人「さわらびグループ」の経営に参加。モータースポーツとは全く関係ない分野で活躍されているのを新聞で知り、驚くとともに関心した。ホームヘルパー2級も取得したという。

今年になって、今回の参院選出馬をTwitterで知った。
インタビューやコメンテーターを務めていたSuperGTの番組を見ていても、穏やかで聡明な方、という印象だったので、そんな人が政治の道へ進むということは心強い。

山本左近さんの政策

そんな左近さんの気になる政策は、主に携わっている介護医療における政策が中心。介護の問題も、現在の国民の関心ごとのひとつ。私も近い将来直面することなので、いい方向に進めてくれたらと思う。
※詳しい政策についてはリンクを張らせていただきます。https://sakonyamamoto.com/manifesto/

その中で、私が注目する政策がある。
直接、人々の生活に結び付く年金問題や経済政策の話ではないが、実現したら日本の自動車業界が世界に追いつき、盛り上がる楽しみな政策だ。

フォーミュラEを日本でも!

100%電動のフォーミュラーカーレースが、今世界を転戦するシリーズになっていることをご存じだろうか。フォーミュラE世界選手権である。
※ABB Formula E 18/19シーズン最終戦 2019 New York City E-Prixのダイジェスト
https://youtu.be/5r03i0va7c8

F1や他のカーレースとの大きな違いは、車体こそ統一のものだが、エンジンではなくモーターユニットを使った、100%電気自動車のレースであること。
もちろん、排気ガスも騒音もない。それをアピールするため、わざわざ郊外のサーキットでレースを開催せず、観客がアクセスしやすい市街地でレースを行う。観客は街中でエキサイティングなレースを楽しむことができる。
また、世界中で自動車のEVシフトが加速する中、それに呼応して各自動車メーカーがモーターユニットを開発し、参戦している。今季からBMWと、日本から日産が参戦。今後もポルシェやメルセデスが参戦する予定だ。

シリーズは2014年から始まったが、初期に前述の「スーパーアグリF1チーム」の関係者が立ち上げた「アムリンアグリ フォーミュラE」というチームが参戦しており、後にアメリカのインディ500で優勝する佐藤琢磨選手や、山本左近さんも参戦していた。(現在は撤退)
そして今シーズン、早くからEV技術の開発を始め、国内メーカーでは初となる純電気自動車を市場に送り出した日産が参戦。セバスチャン・ブエミ選手が1勝を挙げシリーズ2位となった。

イベントはヨーロッパ、中米、南米に、アジアでは中国、香港で開催されているが、日本勢がここまで活躍していて、アジアの中ではモータースポーツ先進国である日本でも当然・・・と思うだろうが、日本では未開催。しかも開催するには大きな壁がある。

日本では、公道でレースを行うことは法律で認められていないのだ。

主催側も日本での開催を強く熱望していると何度も報道されているが、法律上開催できないのであれば、主催側もあきらめざるを得ない。
その間にも、他のアジアの国々でイベントが開催される可能性がある。
世界的に推進するEVシフトの波に、出遅れる可能性も否定できない。

しかし、自民党議員の一部で法改正に向けた法案を提出する動きがあるとの話があるが、具体的には実現に至っていないようだ。

そんなタイミングで、山本左近さんが出馬してきた。
元F1ドライバーの立場として法改正に向けた法案提出に動いてくれれば、近い将来法律が改正され、日本の公道でもレースを見ることができるかもしれない。
フォーミュラEはもちろん、SuperGTをはじめとする国内レース開催も可能になる。都市部だけではなく、地方都市や災害の被災地などでも一時的なイベントとしてレースを開催すれば、地域振興や復興にも繋がるかもしれない。
さらに、身近な環境でモータースポーツに触れられれば、このスポーツに関する理解も深まる可能性もある。将来、世界に挑戦する若手も増えるかもしれない。

ただ法改正の一助を担ってくれるだけで、これだけの可能性が考えられる。
モータースポーツ界の、日本の自動車界の未来のため、大きな動きが左近さんの当選で動くかもしれないのだ。
これだけの可能性を秘めた候補者が、今までいただろうか。

来週は投票所へ

考えてみれば、今まで「人となりがわかる」候補者は何人か出てきた。
しかし、ここまで結果が楽しみな候補者はいなかったし、選挙の動向、そしてその後の政治活動も楽しみになってくる。
このnoteを読んでくださった皆さんも、ぜひ応援したくなる候補者や政党を見つけて、投票所へ足を運んでいただきたい。
私も、当日は2枚目の用紙に「山本左近」と書いてくる。

※山本左近さんHP https://sakonyamamoto.com/
※HPからオフィシャルサポーターへも登録できます。私も登録しました!
※画像はこちらから引用させていただきました。https://response.jp/article/2006/10/03/86675.html

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