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Aqours ONLINE LOVELIVE! "LOST WORLD"

10/10、11に行われた「Aqours ONLINE LOVELIVE ”LOST WORLD” 」。
Aqours初の無観客配信ライブ。私は2日目をリアルタイムで、1日目をアーカイブで参加しました。

2月に行われた CYaRonのライブ以降久しぶりのAqoursライブ。
その間、数々の公演が中止となってしまいました。

3月に予定されていたAZALEAのライブ。ライブビューイングで参加する予定でした。
その後、6月の代替公演も中止。
5月のPERFECT WORLD。現地参加が決まっていただけに残念でした。
そして、9月から順次予定されていた5大ドームツアー。

コロナ禍の影響で仕方ないにせよ、次々と発表される中止の報に、ただただがっくりと肩を落とすしかありませんでした。
しかし、ドームツアー中止の報と共に発表されたのが、この無観客配信ライブ。

9月の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のライブに続き、Aqours初の配信ライブです。
大きく違うのは、演出が元々決まっていたライブを中継するのではなく、初めからオンラインライブとして企画、構成されている点。「配信ライブならでは」の演出に期待がかかります。
果たして、どんなライブになるのか?

遂にAZALEAがステージに!

オープニングナンバーは、GuiltyKissの「New Romantic Sailors」
なんと、ユニットからのスタートです。
「LOST WORLDへようこそ!」ステージ中央から登場した3人!
2月のライブでも纏っていた衣装。歌もダンスも2月に現地で見たクオリティそのままです。

ステージもあの時見たセット。しかし所々違っています。
センター中央のシンボルが3つ。
恐らく、「PERFECT WORLD」の時に組む予定だったステージなのでしょう。
ここでようやく日の目を見ました。

GuiltyKissの出番は1曲のみ。
続いて登場したのはCYaRon。こちらも2月のライブ衣装を身に纏って「Braveheart Coaster」。
元気一杯のCYaRonもステージに帰ってきました。
しかも最後に3人が広げたのは、メッセージが添えられたお手製の横断幕。
辛い時期を乗り越え、再びステージに戻れた喜びが溢れます。

CYaRonも1曲。
そうなると、もう次に出てくる彼女達に期待せずにはいられません。
煽りのトラックと共に画面に映る、赤、黄、緑の3色…。

「Amazing Travel DNA」
半年以上の時を超え、遂にAZALEAがステージに立った!
CDのジャケットイラストと同じ、白を基調にメンバーカラーがあしらわれた衣装。
花丸はふわっとしたキュートなスカート、果南はショートパンツ、そしてダイヤはタイトスカートと、彼女達のイメージが色濃く表現されている、清潔感のある衣装です。
事前販売で購入した、PERFECT WORLDのブックレットでしか見られなかった衣装を身に纏い、遂にAZALEAの3人がステージ上でパフォーマンスするのです。

センターは花丸役の高槻かなこさん。
明るく穏やかなメロディと、アップテンポな4分のビートに合わせて、キレッキレのダンスと歌!

とにかく、ようやく彼女たちのステージを見ることができる安堵感。
バックでは、パフォーマンスを終えたメンバーの目に涙が浮かんでいたそうです。

2曲目は「空中恋愛論」。どうやら、AZALEAは新曲3曲を披露してくれるようです!
センターはダイヤ役の小宮有紗さんに変わり、心地いいカッティングギターのリズムに合わせて、今度はキュートな一面を見せる3人!

この曲はメロディがとても好き。
ライブで見るのを楽しみにしていました。
半年経って、見る場所が映画館から自宅になりましたが、ようやく見ることができました。

最後は「メイズセカイ」。センターは果南役の諏訪ななかさんにスイッチ。
テンポがガラッと変わり、ファストビートと特徴的なキメ。会場にいたならテンションは爆上がりしていたことでしょう。

フォーメーションは3曲共に、トライアングルになったり、斜めに並んだり。うまくソーシャルディスタンスを取ったフォーメーションになっていました。恐らく、3月の本番に向けて準備してきたものとは若干変わったと思います。
しかし、長い間準備してきた努力は無駄にはならなかった。
再びステージで再会できた感動と安堵。素晴らしいパフォーマンスでした。

シャゼリア☆キッスが現実世界に降臨!

AZALEAのステージが終わると、聞こえてきたのはあの特徴のあるアナウンス。
千葉繁さんの声!
今年のエイプリルフールに公開され、CDやグッズにもなった、あの企画が遂に現実に!?

「シャゼリア☆キッス ダダンダーン!」

なんと、衣装があの動画やイラストそのまま!
みかん色!サクラピンク!エメラルドグリーン!レッド!ライトブルー!ブラック!イエロー!バイオレット!ピンク!
突然、強そうな9人が横一列に並んだ!!
そして、曲に合わせてちゃんと振りがある!!
フルコーラスでしか聴けない、メンバーのソロパートも!!
イエローとバイオレットの歌い方がやっぱりカッコいい。そして、やはりレッドが一番強そう!

エイプリルフール企画は毎年動画だけに留まらず、何かやってくれます。
超巨大寝そべりぬいぐるみを動画で発表したと思ったら、翌日三津浜に本当に超巨大寝そべり千歌ちゃんが現れたり。
今年は動画の世界観そのままを5月のPERFECT WORLDで再現することで、企画が完成する狙いだったのでしょう。実際に会場で観れたら、嬉しいサプライズだったに違いありません。
この曲もLOST WORLDで日の目を見ることができました。

それにしても、今年のエイプリルフール企画は豪華でしたね。
μ'sの頃からラブライバーを宣言し、「ダイヤ様激推し」で有名な漫画家の島本和彦先生に公式がオファーし、Aqoursの漫画に関わることができたんですから。ご本人も嬉しかった事でしょう。

※4/1に公開されたシャゼリア☆キッス ダダンダーンのMV。公式より。

シャゼリア☆キッスがステージから帰ったところで幕間。
1stから5thまでのライブダイジェストが流れます。
デビューから5年。このコロナ禍の中で今までのライブの無料配信も開催してくれましたが、改めてダイジェストとしてまとめて見ると感慨深い。
ああ、あの時はあの場所で観たなぁ、あの曲が良かったなぁ…と。
μ'sよりもライブ開催のスパンが短く、あっという間に6thまで来ましたが、それまでの道のりも含め、ひとつひとつのライブが濃い内容でした。

すると、映像は4thライブのオーケストラを映し出します。
当時はあの場で、生でテーマソングを聴けたことは最高の思い出としてありますが、今回は若干曲が違う。
なんと、ドームツアーのために用意されたテーマソング!

事前にアナウンスされたツアーの概要には、浦の星交響楽団の名前もありました。
4thに続き、各会場で生演奏を披露する予定だった曲をレコーディングして、ここで初披露となったのです。
曲調は軽快にハネたリズムで、管弦のセクションよりはドラムやギターが表に出ている感じ。
映像は4thの演奏シーンを編集したものでした。曲と手元が合っていなかったので、欲を言えばスタジオ録音シーンを映像でも記録してほしかった。

映像がCGアニメに変わり、9つのシンボルマークが宇宙へ飛び出しますが、「Amazing Travel DNA」、「PERFECT WORLD」、そして「6thLoveLive! DOMETOUR」のシンボルが次々にLOST。
それでも負けずに、9つのシンボルは宇宙空間を進み、行き着いた先は「LOST WORLD」。
いよいよ、次のステージが始まります!

本当にクジラに乗ってしまった!

映像が終わると流れ出すイントロ。
「Fantastic Deperture!」。
まっさらな空間に、一体のクジラが。
その上に並んで登場するAqoursの9人。
「Attention please… Let’s Ride on!」

曲が始まると、9人を乗せたクジラ「ポエポエ」が輝き、曲に合わせて光が流れ出した!
体全体がLEDのスクリーンになっていて、マルチな光の演出ができるスペシャルなステージ!

さっきまで立っていたステージではなく、広いスペースの真ん中にポエポエ。周りにはカラフルに光る無数のLEDのバーが立っています。
ここはどこなのか?しかし、Fantastic Deperture!の曲調に合った、ブルーに統一された空間。

衣装もCDジャケットのまま。
お揃いの帽子にロングコートの組、ボディラインに沿ったタイトな衣装とスカートの組、胸の部分まで覆われたジャケットとふわっとしたスカートの組。3人ひと組で3タイプの衣装。
もちろん、ドームツアーに合わせて作られた衣装です。

曲は今までのAqoursになかった、強い4分のビートにクールなサウンド。
ツアーのオープニングを飾ったであろう、壮大なマーチ。
伊波さんを残し、ポエポエから降りた8人が横一列で並ぶ。いつもよりお互いの間隔が空いています。
逆に個々のパフォーマンスは見やすい。

曲が終わると、今日はじめてのMCコーナー。
時間はやや短め。それでも、新しい衣装をしっかり紹介してくれました。

次の曲の紹介として、津島善子役の小林愛香さんに話が振られる。
遂に始まる、堕天使ヨハネの世界…。

「Deep Resonance」
ヨハネがセンターを務める、シャドウバーズのコラボ企画のテーマソング。ダークなハードロックナンバー。
9人がポエポエの前に集い、ヨハネを中心としたフォーメーションでパフォーマンス!

この曲はヨハネこと小林さんの伸びる声が素晴らしい。
ピッチもズレる事なく、細かいニュアンスも丁寧に歌い上げる。
元々高い歌唱力を持った彼女。その真価が発揮される曲です。
全員で歌うパートも、各メンバーのソロパートも絶妙なバランス。
弧を描くフォーメーションのメンバーからパワーを受け取り、ヨハネが空中に描いた軌跡が映像では魔法陣になった!

「未体験HORIZON」のセンター争いで涙を飲んだものの、この曲のセンター争いには競り勝ち、今日この場で初披露となりました。
未体験HORIZONはラブライブ!フェスで初披露されたものの、カップリングのこの曲をはじめ、披露されなかった曲が次々と日の目を見ます。

曲が静かに終わると、勇壮なカウントが高らかに。
「Aqours Pirates Deaire」。
メンバーがそれぞれフラッグを持ち、横一列に並びます。
フラッグにはAqoursの「A」が海賊の帽子を被ってる!
曲はこちらも今までのAqoursには無かった、クールなファストビートのダンスナンバー。
途中でリズムがハーフになり、特徴的なメロディがリフレインします。

歌が始まるとスタンドにフラッグを差し、横一列のままパフォーマンス。
ビートがコロコロ変わる難しい曲でも、ダンスのキレが変わりません。

そしてこの曲の注目は、渡辺曜役の斉藤朱夏さん。
曲の終盤ポエポエに飛び乗ると、特大のフラッグを頭上で回し始める!
映像がアップになっても、引きの画でも迫力が伝わる!

曲もパフォーマンスも本当にカッコいい。
Aqoursの成長が一目でわかる1曲でした。

しかし、曲はこのままでは終わりません。
フラッグを肩にかけたメンバーが、曲のリフレインに合わせて行進を始めました。
今までパフォーマンスをしてきた場所から伸びる赤いラインに沿って、上手と下手にわかれて進んでいきます。

途中、横からのアングルのカメラがスタンバイ。
そこから、メンバーが一人一人フラッグを使ったソロダンスを披露するのです。
各メンバーの特徴がよく表現されたダンス。
アンカーは斉藤さん。
あの特大フラッグを再度頭上で回し、カメラを覆うようにフラッグを被せたところで曲が止まる。
配信ライブならではのクールな演出!

配信ライブならではの「君ここ」

再び画面が明るくなると、メンバーは最初にユニットのパフォーマンスを披露したステージに戻っていました。
ここで新曲「Dance with Minotaurus」。
今までのクールなイメージから一転、ステージ上がパッと明るい印象に変わります。
キュートで元気な掛け声と共に、恐竜のツノをイメージしたポーズがかわいい。

1日目は「Wake up Challenger!!」。ここは両日でセトリが変わりました。
この曲はスクスタでも実装されているので、バックのビジョンには3Dアニメのライブシーンが映し出され、それに合わせてメンバーがパフォーマンス。アニメとのシンクロはラブライブ!の醍醐味。
桜内梨子役の逢田梨香子さんの「成長してる、ね!」も前後半でテンションを変えてきた。これもライブならでは!

どちらの曲もこのライブが初披露。楽しみにしていただけに、ようやくライブで聴けて嬉しい!

すると、カメラは高海千歌役の伊波杏樹さんをアップで映し出します。
今日のライブを見てくれたお礼と今の気持ちを述べると、次の曲は配信ライブならではの演出があるとのこと。

伊波さんの口から伝えられた曲は「君の心は輝いてるかい」。
なんと、カメラは曲の最初の9人の輪の中に入っていたのでした!
歌と共に、順番に一人ずつメンバーを映し出すカメラ。これは配信ライブではないと味わえない感覚!
輪が解けて、一斉に2列に並ぶシーンまで後ろ姿を映し続ける演出。
普段のライブではなかなか見られない貴重なシーン!
以前、3rdライブでセンターステージに立つメンバーを後ろから見ることができましたが、レアなシーン。粋な計らいです。

やはり「君ここ」を聞くと安心します。
彼女たちも、緊急事態宣言下での自粛期間中には不安もあったと思います。
リモート収録の浦の星女学園ラジオも聴きました。メンバーに早く会いたい!という気持ちが強く出ていました。
ライブの中止は残念でしたが、こういった形でまた「君ここ」を聞くことができてよかった。

この曲恒例の馬跳びも、接触が出来ないので別の振り付けになっていました。
フォーメーションもやや距離をとりながら。
それでも、ラストはアニメMVの演出と同じ、メンバーが縦に並んで一人ずつフレームアウトしてゆくシーンを再現!これも配信ライブならではです。

いつものラストポーズを決め、本編は終了。
ライブはアンコールへ。

明日を見据えるライブだからこその選曲

普段は暗転した会場に観客のアンコールの声が響きわたりますが、画面に映し出されたのは海岸の波打ち際。
寄せては返す波の映像に合わせて、ハッシュタグをつけてツイートしたメッセージが流れます。
会場にいなくても、Twitterで盛り上がりに参加することができる。
離れていても、ライブの一体感が味わえます。

そして始まったアンコール。
1曲目は「JIMO-AI Dash!」。2000年代初頭を彷彿とさせる、今や懐かしいユーロビート!
5周年企画「地元愛(じもあい)Take Me Higher Project」のテーマソング。
事前に振り付け動画も公開されたのですが、なんといつもの制服にルーズソックスという姿。しかも真顔でパラパラを踊るという、20年ほど前にタイムスリップしたかのような映像でした。

そして今回も、さすがに制服にルーズソックスではありませんでしたが、ステージの上下に分かれて、動画と同じく真顔でパラパラ。懐かしいを通り越して、逆に新鮮!

曲が終わるとMC。
そこで、今後の活動予定が数々発表されました。
今冬にオンラインライブ「WHITE ISLAND」の開催が決定したこと、そしてAZALEAのライブが「Try Again」と銘打たれて2月に実施予定とアナウンスされました。

そしてラストナンバー。
1日目は「青空Jumping Heart」。
これまで新曲中心だった今回のライブですが、最後にアニメのOP曲をパフォーマンスしてくれました。厳しい状況下でも、Aqoursの勢いは止まりません!

2日目は「未来の僕らは知ってるよ」。
3rdライブのオープニングナンバーとして、メンバーを間近で見ることができたことに感激した思い出深い曲。
2日目をリアルタイムで見ていた私は、この感慨深い曲を選んでくれたことに感激し、涙が止まりませんでした。この日は私の誕生日でもあったので尚更です。

ライブの最後にこれからの「始まり」を暗示するアニメのOP曲をパフォーマンスする事は、「これで終わりじゃない、ここから始まるんだ!」という強いメッセージが込められたように思いました。
荒波に立ち向かうような5周年となりましたが、Aqoursは変わらず、我々ファンに笑顔と沢山のパワーをくれたのでした。

配信ライブならではの工夫

初めての無観客配信ライブ大成功に終わったと思います。

最近はコンサートに観客を入れて行うアーティストも増えてきました。
まだまだ感染リスクは払拭できませんが、観客がいるからこそのライブです。 

しかしAqoursのライブはアリーナ以上の広い会場で開催することが多くなってきました。
たとえ観客を半分にしたとしても、かかるコストの方が大きいのでしょう。大きな損失を出すより、キャストやスタッフを守るためにも中止とした運営側の決断は尊重します。
そのために、できる限りグッズは購入しました。ポエポエのぬいぐるみもうちに来ました。

また、オンラインライブならではの演出もよく考えられていて、とても楽しめました。
会場はどうやら幕張イベントホールのようでしたが、会場の片側にステージ、もう片側にポエポエを中心に設置したもうひとつのスペースを作り、メンバーが行ったり来たりしながらライブを進行するやり方も、スペースを最大限に利用したいいアイデアだと思います。

「事前に収録した内容を含みます」とアナウンスがありましたが、おそらくシャゼリア☆キッスを事前に収録したのだと思います。
ラブライブ!のコンサートは幕間の着替え時間をどうして取らなければならない。毎回楽しい映像を流してくれるのですが、やはりこの時間は運営上のネックになってしまう。
今回はユニットからのスタートなので、最後にパフォーマンスしたAZALEAが不利です。
シャゼリア☆キッスを事前収録して流すことによって、Fantastic Deperture!までの間にかなりの余裕が生まれ、アーティストもスタッフもバタバタ準備する事なく、事故やハプニングも防ぐことができます。
それなら全て事前収録すればいいかもしれませんが、ライブ感は大事にしたい。そのための良い工夫だったと思います。

12月には第2弾となるデュオトリオ楽曲を発表するAqours。
冬に開催予定の配信ライブは、WHITE ISLANDのタイトルからデュオトリオのお披露目ライブとなるでしょう。開催時期のアナウンスはまだですが、楽しみに待ちたいと思います。
そしてAZALEA。2月がどのような状況になっているのか予想できませんが、きっと素晴らしいライブを見せてくれるでしょう。今から楽しみです。

※今回のライブのダイジェスト動画。一部の曲をフルコーラスで見ることができます。公式より。

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