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京都アニメーション放火事件について、今考えること。ファンとして、できること。

2019年7月18日に起きた、京都アニメーションへの放火事件。多数の死者や負傷者が出る大惨事となり、世界中のアニメファンに衝撃を与えました。
私も京都アニメーションの作品が大好きで、「けいおん!」や「響け!ユーフォニアム」に夢中になった。それ故に、こんな卑劣な事件が起きてしまった事に「悲しい」「許せない」と言った言葉が生易しく感じるほどの憤りを感じています。

まずは、この卑劣で悲惨な事件により、命を落とされた方のご冥福を心よりお祈りいたします。
中には、私の好きな作品に携わった方もいたかもしれません。「けいおん!」のあずにゃんやムギちゃん、一目惚れしてしまった「響け!ユーフォニアム」の香織先輩を描いた方もいらっしゃったかもしれない。そう思うと、悔しくて仕方ありません。みなさんが作られた作品が大好きですし、これからもその気持ちは変わりません。どうか安らかにお休みください。

そして、不幸にも犠牲になられた方のご遺族の皆様、私たちファンの心は皆様と共にあります。私たちも悔しい思いでいっぱいです。
そして、負傷された皆様の回復をお祈りすると共に、京都アニメーションの関係者の皆様にも、心よりお見舞い申し上げます。

この事件はアニメファンとして、京都アニメーションの作品に影響を受けた者として語り残すべき、と帰宅途中の電車の中で携帯を片手にうんうんと悩んでいましたが、何を書くべきかわからなくなってきました。
事件のことを一からつらつらと書き連ねても、他のニュースサイトの記事と変わりません。(私の文章はどうしてもこの傾向にあるのですが・・・)
また、京都アニメーションの作品について語り、より多くの方に作品を見てもらいたい!と意気込んでも、作品の感想は人それぞれだし、レコメンドサイトはいくらでもあります。
悩んだ末に帰宅し、21時のニュースを見て気づいたのが、語るにはあまりにも情報が少なすぎる。犯人も火傷を負っており、今日の取り調べはできないとのことでした。
であれば、多少感情的な文章になるかもしれませんが、今日思ったことを書き残したいと思います。

これはテロ事件である

お昼前、事件の一報を知りました。京都にあるアニメ制作会社で火事、どうやら放火であると。京都のアニメ制作会社と言えば、京アニしか思いつきません。放火犯もすぐに取り押さえられたとの情報でしたが、当初は怪我人多数、との情報のみ。その後、「多数の死者が出ている」との情報に切り替わりました。
それまでは、ある有名なアニメ制作会社が火事、というだけで関心が高いんだな、もし仮に隣町の倉庫が燃えただけならみんな見向きもしないのに、と思っていましたが、放火による火事で犠牲者が出たとなると、有名であっても無関心な事件であっても関係ありません。

何故、こんなことになってしまったのか?犯行に駆り立てたものは一体なんだったのか?ここまでやる必要はあったのだろうか?
犯人への憤りはもちろん、被害に遭われた方の事を考えると、怒りと悲しみで複雑な気持ちになりました。

犯人はガソリンを撒きながら火をつけ、刃物も持参していたそうです。紛れもなく無差別な殺人を計画していたに違いありません。Twitterには、「アニメ制作会社に関わる事件なので、これはアニメヲタクの狂気だ、アニメヲタクは危険だ、と一言で片づけないでほしい」とのツイートもありましたが、全くその通り。アニメだから、ヲタクの仕業だから、という偏見は全く意味がありません。もし、自分が働いている職場でこんな事件が起こったらどうでしょう?ヲタクの狂気と片づけられるでしょうか?これは、自爆テロや銃乱射事件と同じ、大量殺戮を目的としたテロ事件なのです。

今後、捜査が進むにつれて真実が明らかになってくるでしょう。今は、犯人がこのような卑劣な事件をひき起こした、その動機が知りたいです。

「作品批判」の疑問

京都アニメーションが作る作品には多くのファンがいます。今回の事件により、世界中のファンが惜しむ声を寄せてくれています。多くのファンを魅了する魅力が、京都アニメーションの作品にはあるのです。
例えば、「涼宮ハルヒの憂鬱」。私もライトノベルを読むより先にアニメを見たので、そのクオリティの高さと話の面白さに夢中になったものでした。アニメ第一期の時系列の組み方も素晴らしかったし、心理描写も細かい。朝比奈さん(大)もかわいかった。ただ、同じ話を8回も見せられるのは正直辛かったものです。

事件の犯人は「パクりやがって!」と叫んだそうですが、一体なにをパクったのでしょうか。そのあたりは捜査が進むにつれ明らかになってくるのでしょうが、作品に対して見た人の感想は千差万別なのは当たり前です。好意的な感想を持つこともあれば、批判的な感想を持つこともある。
ただ、批判的な感想を持ちながら、狂気の沙汰に走る心境がよくわかりません。どうやら、会社は脅迫まがいのメールなども受け取っていたようで、警察の捜査も入っていたようです。批判的な感想もSNSを使って公の場に出し、議論すればいいのに、と思うのですが、それだけでは気が済まなかったのでしょうか。それとも、イスラム過激派のような狂信的な信者だったのでしょうか。

ファンとしてできること

今回の事件でファンとして願うことは「京都アニメーションの作品を絶やさないでほしい」これに尽きると思います。また頑張って新作を作ってほしいし、未来永劫アニメ制作会社として君臨し続けてほしいのです。そのためにすぐ思いつくのは、できるだけ京都アニメーションの作品にお金を使って、会社を支援すること。

アメリカのアニメ配給会社が早速クラウドファンディングを使って、京アニの支援に乗り出したとのニュースがありました。世界中のファンが行動を起こしてくれるのはありがたいことです。
ただ、Twitterに「詐欺の可能性があるので、義援金を募る活動にすぐ参加しないでほしい。どのような活動か見極めてほしい」との話題がありました。そういった流れになることは残念ですが、その通りです。それなら、作品の円盤(DVDやBD)を買ったり、グッズ(今後どれぐらい流通するかわかりませんが)を購入した方が早い。

今回の事件で社屋はほぼ全焼。体制を立て直すのにもかなりの時間がかかると思われます。我々アニメファンは、会社を支援しながら待ち続けるしかありません。期待を持って待ちましょう。きっと、新体制で作られた最初の作品を観て、感動の涙を流せるときが来るはずです。

そして、もしこのnoteを読んでくださった方で、京都アニメーションの作品をご覧になったことがない方がいらっしゃったら、是非一度作品を観ていただきたいのです。YoutubeやAmazonPrimeで気になった作品があったら、まずは観てほしい。
私は音楽が好きなので、「けいおん!」や「響け!ユーフォニアム」が特に大好きですが、埼玉県在住の方なら「らきすた」も面白いでしょうし、京都の方なら「たまこまーけっと」等々・・・大人が泣ける感動作も、女性が夢中になる作品も本当にたくさん・・・。「アニメだから・・・」という偏見はなしに、まずは観てください。きっと夢中になるはずです。

※特に、吹奏楽部出身の方には「響け!ユーフォニアム」を必ず観ていただきたい。私も吹奏楽部でしたが、20数年前の高校生の頃の思い出が洪水のように溢れ出しました。劇場版も人気で、映画館には現役の学生もたくさん見に来ます。

最後に

長くなりましたが、今の時点で感情も含めて語れるのはこれぐらいです。今後、事件はより深く掘り下げられ、犯人の動機も明らかになると思いますが、私たちができるのは、早く京都アニメーションの新作が観られる日が来るよう、祈りながら支援することだけです。捜査が進み、気になることがあれば、またnoteにも書きたいと思います。

※当初アップした画像から差し替えました。

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