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誤った学習観から抜け出すことが、成績向上につながる

タイトルの上にある画像は早稲田大学で教育心理学を教えておられた麻柄啓一氏の著書「じょうずな勉強法」(北大路書房)より引用したものです。

続きを読む前に、あなただったら3つの選択肢のうちのどれを選ぶか?考えてみてください。

私は個別指導にやってくる生徒さんによくこの質問をするのですが、70%くらいの生徒さんは(ア)か(イ)の選択肢を選びます。

かくいう私も以前だったら、(ア)を選んでいたかもしれません。

実はこの質問に対してどの答えを選ぶかで回答する人の学習観がある程度わかるのです。

特に(ア)の選択肢を選ぶ大多数の方は、誤った学習観を持っているために、受験勉強をやっていく上で中々伸び悩むことが多いです。

以下は先程のタイトル画像の続きの文章です。

間違うことはいいことだその2

日本の多くの高校・塾ではとにかく【正解を出すこと】に過度に重点を置いた教育をしているので、その機械的な学習に意味を感じられず、自信をなくしてしまった生徒さんをよく見かけます。

「間違うからこそより理解が深まる」という正しい学習観にシフトできれば、勉強のストレスは大きく下がる

 問題を解いてみて自分の考えた結果が間違っていたときは深く印象に残るため、正解したときよりも印象に残りやすいものです。

また、一時的に間違ったとしても、積極的に試すことの方が学習効果は高いのです。

人間は誰しも、〈テストされる事〉=〈評価されて序列付けされる事〉、と負のイメージばかりで捉えがちですが、テストには単なる成績評価以外に別の大事な側面があります。

その側面とは、自分の現在の理解度を色々な角度から調べる事によってより深い理解につなげる、という面です。

テストにはこのような側面があるため、私は自分が指導する生徒さんに確認テストをするときには、テストの意味と目的を詳しく説明した上で毎週のように高い頻度で行っています。

みなさんは大学受験の先に歯科医師国家試験があり、歯学部に合格したあとも新しい分野の知識を学び続けることになるでしょう。

だからこそ、早い段階で誤った学習観から抜け出して、学ぶときの正しいフォームを身につける必要があるのです。



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