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ネジバ語文法23: 関係節

 関係節は主要部に先行する。関係節では助動詞が節末に現れる。S あるいは P のみ、すなわち絶対格標示の名詞のみ主要部となりうる (1)。準機能名詞も主要部となりうる (こちら参照)。以下の例では [ ] 内が関係節である。

(1)
[Ko=sur Ziugo-q ka~kap=sat]-a fom
[this.ABS=3:NPST Z-ERG.HUM TR~buy=3SG.PST]-NMLZ read
「これは十五が買った本だ」

 S、P以外の名詞句を関係節で修飾したい場合、逆受動や適用態、名詞抱合などの操作でそれらをSやPに昇格させなければならない (2)。

(2)
a. A から S(逆受動)
[pe-a-fom-e ga-kap=sat] pe-varab
PL-NMLZ-read-LOC ANTIP-buy=3SG:PST PL-child
「本を買った子供たち」
b. Peripheral から P(適用態)
[ve-nu=kat] tok
LOC-sleep=2:PST place
「お前が寝た場所」
c. A から S(名詞抱合)
[xivo+kup=sat] fat
fish+eat=3:PST person
「魚を食べた人」

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