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ネジバ語文法16: 機能語(接語)1


 ネジバ語には3種の接語を持つ。場所接語、追加接語、談話接語である。
これらは音韻的に主要部に依存し、屈折接辞のあとに付加される。すなわち、格接辞は接語に先行する。これらの接語が共起する場合、場所、追加、談話の順である。

1. 場所接語

 場所接語は主要部なしでは現れない。この中のいくつかはLocational clitics cannot appear without their heads. Some of them are used as aspect marker (cf. §4.5).

 場所接語は品詞に影響しない。すなわち、名詞は名詞、動詞は動詞のままである (1)。所有代名詞も付与されうる (2) (この場合、所有接辞が主要部か?)。主要部 (左側要素) とはなりえないが、複合語を形成しうる (76)。

(1)
a.
isum-e=xue
house-LOC=ABOVE
「家の上で」
b.
ku=sie
come=DOWN
「下って来る」

(2)
a.
mig-gu
RIGHT-1SG
「私の右」
b.
zen-ko-ve
BEFORE-3SG-LOC
「お前の前」

(3)
a.
pig+ta
LEFT+hand
「左手」
b.
zen+mi-gu
BEFORE+body-1SG
「私の腹」
c.
gon+pi
AFTER+day
「明日」

 kot「こっち」と xat 「あっち」は動詞のみ修飾する (4)。

(4)
a.
mot=kot
have+HITHER
「持ってくる」
b.
pasir=xat
run=THITHER
「走り去る」

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