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チームたにん、しゃぷらじ、社築のダクソ実況——にじさんじ観測記2021年4月号

 ゴールデンウィークが始まりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 大型連休なだけあって、にじさんじは連日のように配信がてんこ盛りになること間違いなし。私は普段、有志による配信予定・配信済みリスト(にじさんじ非公式Wiki)をチェックしながら「この配信は作業の裏で流そう」「この配信はちゃんと見たいから、それまでに用事を済ませよう。酒呑みながら見よう」と予定を組むことがあるので、ゴールデンウィーク中もそんな感じになりそうです。皆様もぜひお試しあれ。いつもまとめてくださる有志の方々には感謝。

 さて。先月の配信の中から、私が印象に残ったものを備忘録がてら本記事にまとめます。各配信の感想をだら〜っと書く程度なので、肩の力を抜いてお楽しみください。


4/5 チームたにん(花畑チャイカ&社築&リゼ・ヘルエスタ&魔界ノりりむ)

 チームたにんは、花畑チャイカ社築リゼ・ヘルエスタ魔界ノりりむによる4人コラボ。全力でふざけ倒す男性陣、それに振り回されつつも無邪気に遊ぶ女性陣——しかし"仲良し"に一線を踏み越えることはなくどこか"他人"としての距離感が感じられる、という絶妙な空気感が良い塩梅。前回のアソビ大全コラボは9ヶ月前らしい。マジか。あっという間だな。

 作業の合間にちょいちょい見ていた程度でしたが、この配信で特に印象に残ったのは締めの挨拶。次回のコラボが決定済みであることを告げるりりむの一言。

魔界ノりりむ
「で、あとね。次回も作れたっていうことでね。またこのメンバーで……"たにん"である限り続いていくからね

花畑チャイカ
「仲良くなったら終わりwww」

社築
「いやなんかそれエモいな……w」

リゼ・ヘルエスタ
「それまで"たにん"だ!」
…………………………
たにんであつまれ!おどるメイドインワリオ3D! 魔界ノりりむ 社築 リゼ・ヘルエスタ 花畑チャイカ 1:57:56~

 その後、グダグダなやり取りを経てフェードアウトして終了。

 このやり取りでハッとしました。私がにじさんじを好きな理由って多様性を感じられるからだなあって。もっと言えば「台本のない群像劇」であるところが好き。コラボという"連続性"の中には個性——オカマのエルフ、しがない社畜、どこか庶民的な第二皇女、サキュバスの娘——という"不連続性"があり、ソロ配信という"不連続性"の数々がにじさんじという"連続性"を紡ぐ。各々が個性を活かして別々に活動していながら、全体としては大きな絵を描いているという有機的な運動がそこにはあるこの4人が他人という距離感を保ったままコラボを続けるているのは、その象徴であるように感じました。次のコラボも楽しみです。


4/17 しゃぷらじ(剣持刀也&鈴鹿詩子)

 剣持刀也のSharpness Radio(通称しゃぷらじ)が約2年振りに復活しました! イェア!

 恥ずかしながら、私は今回がしゃぷらじ初見でした。「いつも通り剣持の面白トークが聴けるのかな〜」くらいの気持ちでいましたが、蓋を開けてみれば、冒頭と締めで小ネタを挟んだり、お便りでは剣持ならではのシニカルな恋愛観を垣間見れたり、ラップバトルを聞けたり……いつもの雑談配信とはまた違った新鮮さがあったので大満足でした。

 ゲストは鈴鹿詩子。お二人とも同じ二期生出身ですが、対面でのサシコラボは初めてとのこと。
 聞いてて思ったのは、詩子さんって実は純粋で素朴な人だよなあと。性癖がやべえという風評はもちろん間違っていないし、欲望のままに剣持の下ネタ処理や咎人の関係に詮索を入れる場面もある。でも、そうした行為が決定的な一線を越えないように自制していることは以前から感じていました(だからこそ安心して「いいぞもっとやれ……!!」と思える)
 今回のしゃぷらじでも、男性陣とあまりコラボしない理由について「コラボ相手の女性ファンに嫌われるのが怖い」と語っていました。ライバーとしてその辺を配慮するのは当然といえば当然なのですが、打算的な理由だけではなく、どこか引っ込み思案なところがあってそう思っているように感じられる。そういうところは可愛げあるよなあと。

 後に公開されたラップバトル動画は、「九龍レトロに合わせてFANZA購入履歴とスパチャを読み上げる詩子お姉さん【音MAD】」の逆輸入と思しきフレーズも。最後の最後まで自分のスタイルを貫いて闘う勇姿は"無敵"そのものでした。


 総じて、剣持のトークも楽しみつつ、ゲストである詩子さんの魅力を改めて感じることができた配信でした。次回のゲストは誰か、どんな内容になるか、今から非常に楽しみです(どこかの配信で次々回までのゲストは決まっていると言っていたような。間違っていたらすみません)

 剣持つながりで言うと、咎人(剣持刀也&伏見ガク)のドリクラ実況配信も面白かった。全力でアクセルを踏み続けるガクくん、それに振り回されながらツッコミを入れる剣持。男子学生らしい和気藹々とした雰囲気が好き。最終的にはどの子のルートにも入れず「視聴者の皆さん! 酒と女とギャンブルは程々にしましょうね!」で締めるオチが見える見える……こちらも次回が楽しみです。

 咎人繋がりでいえば、ハピトリ(剣持刀也&夕陽リリ&伏見ガク&家長むぎ)の「アンノウン・マザーグース」カバー動画がすごく素敵で……と、語り出したらキリが無いのでこの辺で締めます。


社築のダークソウル実況

 先月から社築「ダークソウル」実況配信を始めました。これもどの配信か失念しましたが、加賀美社長から「ダクソやりましょうよ!」とオススメされたそうな。そら「隻狼」をあれだけやり込んでいればそうなるよ。

 ゲーム実況は未プレイの作品を楽しむのはもちろんですが、既プレイの作品で実況者のリアクションを楽しむこともまた面白い。ダクソでは特にその楽しみ方が顕著。初見殺しと理不尽な難易度にあえぎ苦しむ社さんを「わかる……その気持ちめっちゃ分かる……」「いいぞ……もっと苦しめ……!!」とニヤニヤしながら眺めていました。数千人の視聴者とその感情をリアルタイムで共有する感覚がまた心地良い。

 で、見ていて改めて実感したのは、社さんの実況プレイってすごく安心感がある。ゲーマーとしての腕前があるからサクサクプレイで、見ていてイライラしない。トークは終始落ち着いた雰囲気で小ネタ満載。「どうすればこの敵を攻略できるか」と思考の道筋もきちんと言語化する。これだけ喋りながら、冷静かつ論理的なプレイスタイルを披露できるのはやっぱすげえ。

 筋力に極振りしてハベル装備で大竜牙をぶん回す加賀美社長。技量に振って銀騎士の槍でチクチクする社さん。こんな違いを味わえるのもまたにじさんじの面白いところ。

 余談ですが、社さんは4/26(月)、NHK番組「沼にハマってきいてみた」の音ゲー特集にゲストとして出演しました。音ゲー解説動画しかり、3Dお披露目配信しかり、「自分の好きなものを発信して、分からない人にもその面白さを伝えることができるのは尊敬できるなあ」と思っていましたが、どんどん大舞台をこなしていくじゃないですか! 今後の活躍が楽しみです。


4/30 卯月コウのポケモンスナップ(ツイート)

 この記事を書いている途中、ふとTLを見るとこんなツイートが——

 センスの塊かよ。卯月コウはポケモンガチ勢。彼の尖った感性から繰り出される「ポケモンスナップ」のスクショツイートは今後もしばらく見たい。

 ところで!!!! 次回5/7(金)のレバガチャダイパンはおりコウ(卯月コウ&魔界ノりりむ)がゲストとのこと!!! めっちゃ嬉しい!!!!

 理論派のコウ、感覚派のりりむ。同じ陰キャだけど感性の異なる二人が、教室の隅っこのようなまったりとした雰囲気で繰り広げるトーク&ゲーム実況が大好き。この二人のレバガチャが見れることに感謝。ちなみに命名から2周年を迎えたとのこと。おめでとう!!



おまけ(自分語り)

 以上、4月で印象に残った配信をまとめました。残りは「なんでこんな記事を書いたのか」を語ります。

 この記事で挙げた配信って、今月のにじさんじ全体のコンテンツ総数の1割にも満たないんですよね。にじさんじはそれだけコンテンツが溢れかえっている。全ライバーのソロ配信を追うのは当然無理ですが、ARK配信、3Dお披露目配信、公式動画(ガッキュー裁判、ぷちさんじ、公式切り抜きなど)、諸々のイベント、グッズ展開など、正直私はほとんど把握できていません。推しライバーは何名かいますが、やはり彼らの全ての配信を見ているわけではない。

 それでもこの記事を書いたのは「私はこうやって楽しんでるよ!」ということを発信したかったからでした。どんなコンテンツにせよ、全てを把握しなければならないと変に気負ってしまうよりも、「肩の力を抜いて気軽に楽しむ感覚」を忘れないでいる方が気兼ねなく楽しめる。まあ自分の不勉強さに対する言い訳ではあるんですが……にじさんじは気軽に楽しむ感覚も大事にしてくれる場所だと私は感じています。本記事を通してその感覚が共有できたり、気になる配信が見つかったりすれば幸いです。

 「書くことを習慣にしたい」という目的もあるので「2021年4月号」と題しました。本当に来月も書くのか、いつまで続くのか、正直自分でも分かりません。機会があればまたお会いしましょう。それでは。