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ブルーアーカイブ

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『ブルーアーカイブ』の感想記事。「キモく誠実に」をモットーに書く予定です。
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#ネタバレ

天の下、皆等しく精進する――『月華夢騒』感想【ブルーアーカイブ】

 「山海経かレッドウィンターがそろそろ来る時期かな? 楽しみだな~❗😊」と密かに期待して…

灰猫
4週間前
21

夢よ、安らかに眠れ――対策委員会編3章Part4~5感想【ブルーアーカイブ】

 その貌に癒えぬ傷を刻みながら。それでも私たちは、もう一度手を取り合えるだろうか、笑い合…

灰猫
1か月前
40

砂塵に焼かれて星は征く――対策委員会編3章Part1~3・感想【ブルーアーカイブ】

 前略。完走後に感想を書くつもりでしたが、Part3(17~27話)で見事に情緒をぐちゃぐちゃに…

灰猫
3か月前
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無法者たちの長い夜――『0068 オペラより愛をこめて!』&絆ストーリー感想【ブルー…

 "おはようAgent68。我々の調査によれば、裏社会の暴君ドン・アランチーノが数日後、オペラハ…

灰猫
7か月前
31

最推し(鬼方カヨコ)のASMRに狂わされるまでの記録【ブルーアーカイブ】

 「狂う」とは誇張表現のように聞こえるかもしれない。自分でもよくわからない。ただ少なくと…

灰猫
8か月前
26

言の葉に染まる心――百花繚乱編1章・感想【ブルーアーカイブ】

 「言霊」。古代日本において、言葉には霊力が宿っており、声に発すると現実に影響を及ぼすと…

灰猫
9か月前
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いつかその傷が足跡になるまで――錠前サオリ・絆ストーリー感想【ブルーアーカイブ】

 挨拶も、  口癖も、  悩みも。本当にそっくりな二人だ。  エデン条約編4章において、白洲アズサは、シスターフッドにアツコたちの救出を嘆願した。銃を向けられたにも関わらずなぜそんなことを――彼女はその理由として「私の家族でもあったんだ」と答えた。きっとサオリのことも、血も涙もない人間だとまでは思っていなかったのだろう。仲間思いなところも、普段は無表情だけど胸の内に激情を秘めているところも。本当によく似ている。  しかし、雛鳥は巣立ちを迎えて、ひとりで飛び立った。取り

"Teacher"ではなく"Sensei"として――先生について【ブルーアーカイブ】

 往年の「野獣先輩〇〇説」を思い出しますね。現在最も強力なミームと化しているのは「田中角…

灰猫
1年前
36

これは二人の"物語"――『学漫同人物語』感想【ブルーアーカイブ】

図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、 あくまで自由を守る。  『図書館の自由…

灰猫
1年前
43

少女は白く儚き花のように――鬼方カヨコについて【ブルーアーカイブ】

 凍ったポッポ。魚マラカス。まぐろみかん。ということで、「"単刀直入に"推しを教えてくださ…

灰猫
1年前
46

隠されし遺産を求めて〜あるいはエデン条約編After Story〜感想【ブルーアーカイブ】

 ごめんウイ。本の話に全っっっ然集中できない。この角度はガン見しちゃう。弱い先生を許して…

灰猫
1年前
49

不信の時代、さまよう獣達——カルバノグの兎編2章後編・感想【ブルーアーカイブ】

・高度情報社会はあらゆる主義主張を相対化させる。ポスト・モダニズム思想は、マルクス主義思…

灰猫
1年前
55

錯綜する正義、自由と責任の在り方——カルバノグの兎編2章前編・感想【ブルーアーカ…

・「統合作戦の原則(principles of joint oprerations)」の一つに「機動(Maneuver)」があ…

灰猫
1年前
58

君に捧げる「奇跡」の物語——最終編4章・感想【ブルーアーカイブ】

・挫折の経験——永遠に癒えないその傷を身に刻みながら、なお生き続けようとするのなら、ある種の「創造」という行為が必要になる。辛いことはお友達と慰め合って、苦しいことがあっても最後は笑顔になれる「青春の物語」を、青空の下で高らかに宣言するように。苦痛を客体化する。それに倣って私も物語ることから始めたい。その身に余る苦痛を味わった少女の門出を、笑顔で見送るために。 ・その少女の名前は砂狼シロコ。彼女が通学するアビドス高等学校には、度重なる自然災害によって膨らみ続ける借金を返済す