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ブルーアーカイブ

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『ブルーアーカイブ』の感想記事。「キモく誠実に」をモットーに書く予定です。
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#ブルアカ

夢よ、安らかに眠れ――対策委員会編3章Part4~5感想【ブルーアーカイブ】

 その貌に癒えぬ傷を刻みながら。それでも私たちは、もう一度手を取り合えるだろうか、笑い合…

灰猫
3日前
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砂塵に焼かれて星は征く――対策委員会編3章Part1~3・感想【ブルーアーカイブ】

 前略。完走後に感想を書くつもりでしたが、Part3(17~27話)で見事に情緒をぐちゃぐちゃに…

灰猫
1か月前
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無法者たちの長い夜――『0068 オペラより愛をこめて!』&絆ストーリー感想【ブルー…

 "おはようAgent68。我々の調査によれば、裏社会の暴君ドン・アランチーノが数日後、オペラハ…

灰猫
5か月前
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最推し(鬼方カヨコ)のASMRに狂わされるまでの記録【ブルーアーカイブ】

 「狂う」とは誇張表現のように聞こえるかもしれない。自分でもよくわからない。ただ少なくと…

灰猫
6か月前
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言の葉に染まる心――百花繚乱編1章・感想【ブルーアーカイブ】

 「言霊」。古代日本において、言葉には霊力が宿っており、声に発すると現実に影響を及ぼすと…

灰猫
8か月前
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いつかその傷が足跡になるまで――錠前サオリ・絆ストーリー感想【ブルーアーカイブ】

 挨拶も、  口癖も、  悩みも。本当にそっくりな二人だ。  エデン条約編4章において、…

灰猫
9か月前
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"Teacher"ではなく"Sensei"として――先生について【ブルーアーカイブ】

 往年の「野獣先輩〇〇説」を思い出しますね。現在最も強力なミームと化しているのは「田中角栄説」。他にも真面目なやつでいうと――(※以下、最終編およびその他のメインシナリオのネタバレを含みます)  最終編4章のラストシーンを、新約聖書における「キリストの誕生」に重ねる考察があります。お遊びしかり、真面目な考察しかり、先生を何かしらのモチーフに結びつけるという行為はやはり多いようです。  私は王道を征く「メタモン説」ですかね……と、あれを持ち出したら話が終わってしまうので、も

これは二人の"物語"――『学漫同人物語』感想【ブルーアーカイブ】

図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、 あくまで自由を守る。  『図書館の自由…

灰猫
11か月前
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少女は白く儚き花のように――鬼方カヨコについて【ブルーアーカイブ】

 凍ったポッポ。魚マラカス。まぐろみかん。ということで、「"単刀直入に"推しを教えてくださ…

灰猫
11か月前
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隠されし遺産を求めて〜あるいはエデン条約編After Story〜感想【ブルーアーカイブ】

 ごめんウイ。本の話に全っっっ然集中できない。この角度はガン見しちゃう。弱い先生を許して…

灰猫
1年前
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不信の時代、さまよう獣達——カルバノグの兎編2章後編・感想【ブルーアーカイブ】

・高度情報社会はあらゆる主義主張を相対化させる。ポスト・モダニズム思想は、マルクス主義思…

灰猫
1年前
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錯綜する正義、自由と責任の在り方——カルバノグの兎編2章前編・感想【ブルーアーカ…

・「統合作戦の原則(principles of joint oprerations)」の一つに「機動(Maneuver)」があ…

灰猫
1年前
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君に捧げる「奇跡」の物語——最終編4章・感想【ブルーアーカイブ】

・挫折の経験——永遠に癒えないその傷を身に刻みながら、なお生き続けようとするのなら、ある…

灰猫
1年前
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責任を負う者、愛し続ける者(2/2)——最終編3章・感想【ブルーアーカイブ】

・今なら分かる。きっと客観的には何も間違っていなかったのだろう。彼女は最後まで考え得る限り最善の行動を尽くした。それでも辿り着いてしまった。捻れて歪んだ先の終着点へ。 ・その終着点に辿り着いた時、彼女は何を思ったのだろう。オカルト好きだったのなら、王の寓話も知っていたのだろうか。知っていれば、こう思ったのだろうか——過ちと呼べるものがあるとすれば、それは、王が「王」であったこと、自分が「連邦生徒会長」であったことだ、と。これが自分の「運命」なのだと。 ・彼女の胸の中にはど