死は近く、希望は遠く——最終編2章・感想【ブルーアーカイブ】
・狼——鋭い眼光、爪、牙を持つ獰猛な獣。一見すると悪や死の象徴のように思えるが、必ずしも一義的に描かれるわけではない。ローマを建国したロームルスとレムスは、幼少期にテヴェレ川に捨てられたが、雌狼に拾われて育てられた。そんな伝説が残されている。狼とは、自然の脅威を跳ね除ける守護者として、そして、子に乳を吸わせて育てる母として描かれることもあるのだ。
・振り返ってみると、砂"狼"シロコにもその雌狼と同じ側面があった。対策委員会編において、先生をおんぶして助け出したのは、さながら