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ビールもワインも日本酒も、ウィスキーだって大好きなのに(ふりかえり卵巣がん日記 #85)

前回の投稿から2ヶ月以上、間が空いてしまいました。毎回読んでくださってる方には、本当にごめんなさい。
「ここまできたら一気に最後まで書くぞ!」と思ってたのに、不甲斐ない限りです。仕事の大波に飲まれていましたが、なんとか水面に浮上しつつあります。振り返り日記、続けます。

経過観察となり、病気前と後の生活上の変化の話をしていました。
睡眠、食事ときて、今回はお酒のはなし…となれば、またも雑談100パーセントになりそうですが、よかったらお付き合いください。

大好きなお酒なのに

お酒が大好きなうえ、強かったってことは、たびたび書いてきました。強いから酔わないんだけど、そもそも酔いたくて飲むわけじゃなく、私は「味が好きだから飲む」というタイプ。だから当然、家でも1人で毎日飲んでました。
1日の仕事を終えて、あるいは一区切りけたら、さぁ!「スナックうずらの開店〜!」とばかりウキウキとおつまみを用意し、グイッと一杯...プハーッ!「あたしゃ、このために生きておりますよ…」と心から思う、それくらい好きでした。(おやつの甘いものも欠かさず、お酒も欠かさずな毎日でした。嗜好品に支えられていましたね。)

だから、抗がん剤治療の半年間飲まなかった(抗がん剤治療中って、ホントに禁酒が必要なの?については、未だ自分なりの納得に至ってませんが)のは、それなりに辛かったです。

それも乗り越え、治療が終わり、やっとお酒解禁!また以前のようにお酒とラブラブのバラ色の日々よ再び...と思いきや、禁酒期間を経てすっかりお酒が弱くなってしまったことも、すでに書きましたっけね。たった半年飲まなかっただけで、こんなにお酒に耐性が無くなるもんだろうか?それとも他の要因で体質が変わったのか?単に老化現象のひとつ?よく分りませんが...

ちょっと飲んだだけで、酔うというか、頭が痛くなったりだるくなったり、体調が悪くなる。味は美味しいと感じでも、これじゃあさすがに以前と同じように飲む気にはならないのでした。

完全にやめるのは難しい

「じゃ、飲まなくていいや」とスッパリ断てるかというと、そうできないのが困ったところ。「1日の句読点、心地よいリラックス」という感覚や「おつまみや夕食とは切っても切れない素敵なもの」の意識が骨身に沁みこんでしまって、これを塗り替えるのは一朝一夕にできるものではないのでした。

話はそれますが、私は学生のころからタバコを吸い始め、40歳まで喫煙者でした。それが咳喘息を患った時に「もうやめよっかな」とフッと思い立ち、軽い気持ちで禁煙したところ、自分でも意外なほど、完全にスパッとやめられました。そんな前例もあるのに、ことお酒に関しては習慣を変えることがどうしてこんなに難しいのか?

単にタバコ以上にお酒が好き、ってこともあるんでしょう。でも何より「リラックスできて、食事といっしょにおいしく飲めるモノが無いなんてつまらない。これじゃ寂しくて夜は過ごせない」という思いが、やはり手強い。うーん…まぁ、たぶんこれも思い込みが半分以上なんですよね。わかっちゃいるけど、この意識改革は、地味にハードルが高い。
とりあえず「お酒にかわる飲み物探しの旅」は現在進行形で続けています。ノンアルコールのビールやワインの美味しいのを探したりハーブティーの類でごまかそうとしたり。今年の夏は、シークワーサー(果汁を瓶詰めにしてあるやつ)の炭酸割りを愛飲しました。

こんなこと言うと、「もう全く飲まなくなった」みたいですが、さにあらず、少しは飲んでおります。
まず会食の時は基本、解禁。なぜか人と一緒だと、飲んでる最中には具合悪くならず、おいしく飲めるのです。ただ翌日にほぼ確実に何らかの影響が出る(きつい二日酔いにはならないけど、頭の重さやだるさが出てしまう)ので、解禁と言っても自然とセーブはします。以前の半分以下の量で「もう結構、じゅうぶんです」という感じ。

アルコール耐性が鳴りをひそめる自宅では、ワインなら50〜60ccくらい(デュラレックスのピカルディのいちばん小さいコップに軽く1杯)、日本酒ならおちょこに1〜2杯、これくらいなら大丈夫と分ってきました(諸々のコンディション良い時はこの倍くらいでもOK)...って、こんなちょこっとをビクビクしながら飲むくらいなら、やめちばえばよかろうに!と自分でも思いますよ…でも…あ、クドクド繰り返しになってきましたね。

Apple Watchの影響も

それと、お酒減らした大きな理由のひとつに、Apple Watchで眠りの質を毎日計測するようになったことがあります。お酒を多めに飲んだ時は、明らかに眠りの質が落ちることが分ったのです。必ず脈が早く、眠りが浅くなる。「えーっ!!そうなの?」と、これには最初、驚きました。でも、ホントお酒ってそれくらいてきめんに影響があるのです。

*注)Apple Watchの話は次回、運動の話のとき、またしますけど「ウォーキングでもするか、じゃ歩数計も買おう」に端を発し「あるといいかも」と思い至り、買いました。
いろいろ計測できることが想像以上に「イイ!」ので、睡眠も測ってみようと「Auto Sleep」という有料アプリを入れました。他の睡眠アプリを使ったことないから比較しようがないけど、使いやすいし、数値も読みやすく、計測結果もなんとなく信用しています。

毎日「ちゃんと寝なきゃ!」と工夫を重ねてるのに、その努力がお酒のせいで無に帰すなんて…これはイヤですよ、ものすごく損してる気分になります。体感的に辛いだけじゃなくて、数値でもはっきり「ダメ!」な結果を突きつけられる、これはかなり説得力がありました。
(この数値とにらめっこしながら、影響出ないお酒の量が、私の場合は上記くらいでした。)

「でもさ、『百薬の長』って言葉もあるし、適量ならやっぱり良い影響あるんじゃない?」と必死にそういうデータを集めようとしましたが、この抵抗も無駄でして、「お酒のいちばんの適量は飲まないこと」という考え方がどうやら今は主流のようです。「飲まないほうがクール」っていう社会の雰囲気が一部定着してきた感じもたしかにある。

それでも、そう、友人と美味しいワインを飲もうって時はそれもこれも忘れます。やりたい仕事と睡眠を天秤にかけるのと気持ちは同じ、一期一会の美味しい楽しい時間は他の何にも代えがたいもの。「明日、ちょっと調子悪くなっちゃうかもな...」と思いつつも「ほどほどなら」と、こういう時は、やっぱりやっぱり大好きなお酒を優先したい。それでいいじゃないか、楽しい時間は楽しく過ごそう。今はそう思ってます。

こんな感じでお酒ともユルユルと。程よい関係を探る旅の途中です。(つづく)


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