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「やっと会えたね」(ふりかえり卵巣がん日記 #84)

先週から、日常生活のなかで病気前と変えたことをお話しています。今回は待ってました(!?)ご飯のお話、食事についてです。

食はその人となりを反映するものゆえ、好み、習慣…そして体質によって合う合わないもあるわけで「何を食べるのが体に良い?」ってホント人それぞれ全く違うと思います。
だから「この食事や食材が絶対イイ!」なんて一概には言えないんじゃないかなぁと思ってます。とどのつまりは「自分で『これがいい』と納得する、あるいは楽しめる食事がいちばん」なんじゃないかと。なので、この先の話も「私はこんなふう」ってだけのこと。今回も単なる雑談として聞いていただけたらと思います。ついつい「食べ物」となると気合入ってアツく語ってしまいそうですが…すみません(と最初に謝っておきます)。

変わったことは2つ

私は「食べることが好き」に端を発し、もともと栄養学的なもの一般も好きで、若い頃からそのテの本を読んだり、気がむくと実践したりしてきました…と言っても、薄い知識どまりでしたけど。あれこれ自分なりに受け止めるなかで結局は「なんでも偏らずに食べよう」に落ち着いたってことは前にもお話しました。食品アレルギーもほとんど無く(キウイやアボカドをたくさん食べると胃が痛くなるくらい)避けている食材も無し。「どんな食べ物もすべて、体にとって『ちょっと良くてちょっと悪い』」という考え方がすんなりくるので、いろんな食材をほどほど食べればいいや、と思ってます。

そんなこんな、食に興味があるぶん、自分では「ちゃんとしたものを食べてるつもり」の食生活でしたが、その中でも病気後に変わったことが2つありました。ひとつは「ご飯とお味噌汁、そしてぬか漬」をほぼ毎日食べるようになったこと、もうひとつは「お酒を飲む量がかなり減ったこと」です。

そうだ、ぬか床を作ってみよう!

「ご飯とお味噌汁とぬか漬」なんて、当たり前すぎますよね。でも、一人暮らし以降、病気前はこれらをほとんど食べない食生活だったんです。

ご飯をあまり食べなかったのは、炭水化物を避けていたわけじゃなく、単に味的にご飯よりパンが好きだったから。「炭水化物ならどっちでも同じでしょ」と、パンや麺類を好んで食べてました。たとえば夕飯。和風のおかずで晩酌をし、最後のシメにおもむろにガーリックトースト、あるいはペンネのチーズ和えみたいなものを作って食べる...という一人居酒屋ごっこみたいな食事が常でした。

変化のきっかけは「ぬか床」を作り始めたことからでした。漬物なんて眼中になかったのに(好きでも嫌いでもなく、全く興味無し。ゆえに食卓に上がることもない)SNSで友人の「ぬか床はじめました」の投稿を見てなぜかピン!ときて「私もやろう」と思ったのです。
さっそくネットで情報を仕入れ、イチから作ることにしました。スーパーで煎りぬかを買ってきて、塩の分量を正確に測り、野菜を捨て漬けした後数日はぬかを休め…と、ネット先生の指示どおりに作ってみると…これがまぁ、
飼育キットみたいで面白い面白い。食材というより生き物を育てている感覚(じっさい生き物ですもんね、何億という乳酸菌)。
こうやって手をかけ、無事に出来上がったぬか床はもはや「我が子」。かわいいかわいいと毎日愛でつつお世話するようになりました…と、ことぬか漬となると親バカ丸出しで自制心なく語ってしまう私。それもそのはず、ぬか漬を毎日欠かさず食べるようになってから便秘体質が一変したのです。これは驚きでした。

子供のころからヨーグルトを毎朝の習慣として食べ続けていますが(味も好きなので)あまり「お腹に効く」感覚はなく、「乳酸菌なんて気休めだろう」と思っていました。だから特に乳酸菌含有食品、発酵食品を有り難がる気持ちも積極的に食べようという気も無く、特にぬか漬なんて「あんな、野菜を漬けたものをちょこっと食べたところで」とナメてました。

えーっと、さっきから乳酸菌、乳酸菌と繰り返してますが…ひとくちに乳酸菌といっても、たしかいろんな種類がいるんですよね。たぶん私にはぬか漬から取れる乳酸菌がバッチリ体質に合っていたのだと思います。齢50を過ぎて「やっと会えたね」と感動の出会い。

大腸は第2の脳だとか(どういうことかよく理解していない)、腸に多くの免疫細胞が居るとか(これも曖昧な聞きかじり)どうやら大腸はとてもとても大事らしい。ってことは…腸内環境を改善してくれたぬか漬、やっぱりすごい!で、「せっかくのぬか漬を美味しく食べるためにはやっぱりご飯、じゃ、ついでに味噌汁も」と、これらを毎日食べるのが自然と習慣に。

そして、少し繊細に体の様子に注意を傾けてみると、ご飯を食べた時のほうが(パンや麺の時と比べて)体が軽い感じが、なんとなくだけど明らかにする。グルテンアレルギーもないのに、なんで?気のせい?確かな裏付けは未知のままですが...たぶん、私はすごく日本人的な消化器系体質なんだと思います。オリーブオイルとパンよりも、味噌とご飯のほうが単純に体質に合ってるんだろう。

それでもやっぱり、パンは大好きなのでした。とくに朝はパンと紅茶がぜったいイイ!これは長年の習慣であり大きな楽しみなので「朝食はパン」は継続しています(ご飯は昼と夜に)。「明らかに体調がいいなら、小麦は撤廃して全部ご飯に!」とまでストイックにはなれないし、とりあえず今のところはこれでいっか、と思ってます。

あーやっぱり長くなってしまい、お酒には辿りつけませんでした。続きは次回に。(つづく)

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