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主のたたり(実話)⑨日常

その後は嫁も退院し家族は従来の日常に戻った。
今日の今日まで家族も大きな病気、怪我もない。
子供3人も結婚し子供も授かり幸せな人生を送っている。

しかし、ふと思い出す。
あれはいったい何だったのだろう。
主、怪我、不思議な体験。
私はこのように思う。

この世の中は色んな生物が生存し子孫を残して生きている。
私はその場のたくさんの子孫を持つ偉大な主を偶然釣ってしまった。
またその主を持ち帰り粗末に扱ってしまった。
子孫は怒り何かの方法で罰を与えた。
当然のことだ。

では、あの真っ白なキツネ、主の廻りを回った岩魚は何だったのか。
それは祖先を返しに行った時、地上の使い=白いキツネ、水中の使い=回った岩魚が本当に主かどうか確認しに来たとしか思えない。
そこで怖がり家路に帰ろうものなら雨の高速道路で私は大事故を起こしていたと思う。

自然だけでなく、この世の中にはシキタリオキテがあり守らなければならない。
そうしたことを間違えないよう学び生きていく。
私は身をもって勉強させられた。

最後に私は再び渓流釣りをしている。
釣った岩魚を優しくリリースしながら。

主のたたり 終わり

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