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陳情令の沼へ落ちた話

最近就活も終わって時間が増えたので、新たな沼でも開拓しようかな…と思って、前から気になっていた陳情令をアマプラで観ました。

私は、もともとドラマや映画をあまり観ない(観てもすぐに飽きてしまう)ので、50話すべて完走できるのか不安でしたが…

なんと、2週間で50話完走してしまいました!!!

自分でも恐ろしくなりました…まさかこの自分が、こんなにも1つのドラマにのめり込むとは…

そして、見事陳情令の沼の住人になりました!!!

今回は、陳情令1周を記念して、雑な感想を述べたいと思います(解釈違いなどがあるかもしれません。ご了承ください。。)

1.世界観について

実は、陳情令は初めて観る中華ドラマでした。そのため、最初は世界観を理解するのが難しかったです…仙侠とは??状態でした。

そんな感じで前提知識なく見始めたのですが、とにかくすべての景色が美しく、気が付いたら世界観にも慣れていきました。

それにしても、実写であの耽美な世界観を表現できるってすごいですね…Youtubeに出ていたメイキング動画とかも見たのですが、かなりCGが使われていてびっくりしました…違和感なく編集できる製作者の方々、すばらしい…

あと、個人的には雲深不知処がめちゃくちゃ刺さりました。私も雲深不知処のうさぎになりたい…

※これは余談ですが、めちゃくちゃ吐血シーン多くてびっくりしました…中華ドラマ独特の表現なのでしょうか…

2.音楽について

とにかく、陳情令は音楽が素晴らしかったです。特に、EDにもなっている无羁の使い方がずるいですよね…

私の記憶では、最初に演奏されるのが莫家荘のシーンで、そのとき思追が「懐かしい曲」みたいなこと言ってた気がします。また、大梵山で温寧と魏嬰が再開したシーンでも流れてて、この時はまだ「なんか悲しくも美しい旋律だな…」くらいにしか思っていませんでした。

しかし、この曲が暮渓山で藍湛が魏嬰のために作った曲だと知ってからは、曲を聴くだけで涙が出てくるようになりました…。悲し涙もうれし涙も誘ってくるこの曲、ずるいですよね…すべては藍湛のせいだ…

個人的に、乱魄沙がとっても印象に残りました。めちゃくちゃ日本のヨナ抜き音階だなって思っていたら、東瀛(日本)の邪曲だったんですね…嬉しいような面白いような…笑

その他、キャラソンも素晴らしいですよね…特に薛洋のキャラソンが好きです。。薛洋については、あとで感想を述べます…しんどい…

3.キャラクターについて

ついに、キャラクターの感想についてです。特に印象に残ったキャラクターを中心に書いていきます。
胸の中の思いを言語化するのは難しすぎるので、以下、語彙力皆無感想になります…

①魏嬰

最初、あまりの無邪気さに「なにこの子かわいい…」って思っていました。しかし、話数を重ねるごとに、世間から見たら「邪」の道に入りながらも自分の考える正義を貫き、自己犠牲を厭わずに行動している彼を見ていたら、胸が苦しくなっていきました…(たぶん、藍湛も同じ思いを抱いていたのかな?)。

自分ではなく、常に大切な誰かを守ろうとする彼、生き様がすごくかっこいいなって思ったけど、もう少し自分を大切にしてもらえると嬉しいな…(藍湛、よろしく頼むぞ…)。

あと、何かを企んでいるときに鼻を触るの、かわいいですよね…転生した後もその癖が残っていて安心した私がいました笑。

②藍湛

最初、「え、彼があの魏嬰の知己!?」って思っていましたが、50話観終えてみると、口数が少ないながらも何か熱いものを胸に秘めているお方だな…と再認識しました。

途中、「藍湛、がんばって本音言ってくれ!」と思ったことが何度もありましたが、あのおしゃべりな魏嬰にはちょうどいいのかもしれないですね…笑

藍湛、最初は魏嬰のことを「なんだこいつ」って思っていたと思うのですが、暮渓山のところではもう信頼しているなって思いました。でも、魏嬰の生前には、心から信じることは出来ていなかったんだよな…

16年前の藍湛は、「世の正道こそが正しく、知己をその道に戻すこと=知己を守ることだ」って思っていたのだと感じました。その上で、戒鞭に打たれているシーンで叔父様に「誰が正道で誰が邪道ですか?」って聞くところを観ると、世間一般の正道という側面から魏嬰の行為を見てしまったことを少し後悔していたのかな…って感じました。この時から、藍湛は「何が正しくて何が間違っているか」ということは決まりきったことではないってことに気付き始めたのかな…

あと、酔っ払い藍湛めちゃくちゃかわいかったです。目だけであれだけ表現できる王一博くん、すごい…

③江澄

彼に対しては、終始「不器用だなっ…」て思いながら観てました(ごめん江澄)。
母親に似てつんつんしてて、感情的になってしまうとついつい言いすぎてしまったり、かと思ったらすぐ泣いちゃったり…

本当は優しい青年で、誰よりも家族と先祖を大切にしている人なんだと思います。ただ、つんつんしすぎているだけで…

途中、何度も「魏嬰の話ちゃんと聞いてあげて!!」って思うことがありました。でも、幼いころから魏嬰と比べられてきた江澄の過去を思うと、やっぱりつんつんしたくなるし、魏嬰がいいことをしようと悪いことをしようと、気に入らない気持ちになるわな…

終始、眉間にしわを寄せてぴんぴんしている江澄、たまにはリラックスしてほしい…

④温情

彼女は、とにかく美しい女性でした。おそらく、このお話の中で一番複雑な境遇に置かれていたと思いますが、家族を守る、命を救うという思いを胸にまっすぐに生きる彼女はとても素敵でした。

温氏でありながらも、温氏と敵対する江氏の魏嬰たちを助け、かと思ったら四大世家に弟を殺され…

最後の「ごめんね、そしてありがとう」のセリフ、何度でも泣ける…

⑤金光瑶

正直、最初見たときは「なんかいろいろ企んでいそうなお顔してるわ…」って思っていました。

彼のやったことはもちろん悪いことであって、一番の悪役だったのかもしれません。しかし、彼のバックグラウンドを考えると見ていてつらいものがありました。彼のことを、「彼自身として」見てくれるひとが他にいたのであれば、彼そのものを慕って愛してくれる人がいたのならば、おそらくこのようなことはしなかったのだと思います。

よく兄上が「阿瑶」って呼んでいましたが、彼のことをそう呼んでくれる人はかつてどれほどいたのでしょう…

あと、最後の観音廟での朱賛錦さんの演技、とっても好きです。いつも落ち着き払っていた阿瑶がどんどん崩れていく様子がすごく伝わってきました。

⑥薛洋

陳情令を観て一番沼ったのは、なんと薛洋でした…自分でも驚き(笑)

常氏一家の事件を観たときは、「サイコパスだ…」としか思わなかったのですが、かのしんどい義城編を乗り越えた後は「暁星塵みたいに彼を一人の人として大切にしてくれる人がもっと早く現れてくれたら…」と思いました。(そういう意味では、阿瑶と少し通じるものがあるのかな?)

自分の小指が折られたことで、復讐として常氏一家を殺害した薛洋。その理由を聞いた暁星塵は彼のことを非難しますが、おそらく薛洋は、今まで人にいいように使われながらも孤独で生きてきて、信じられるもの、そして守るべきものが「自分自身」になってきたのだと思います(もし、魏嬰にとっての「江氏」のように、守るべきもの、恩に報いるべきものがあったのであれば、彼はこのような行動に出なかったのかもしれません…)。

最初、彼は暁星塵のことを敵であり警戒する対象であると思っていたと思いますが、義城での「偽りの」生活を送っていく中で、「彼の欲しいもの(飴と愛情)」を与えてくれる、彼にとっての初めての人になったのだと思います。

暁星塵の亡骸を前にして、微笑んだり食事を用意したり涙を流すシーン、薛洋が初めて「喪失感」を味わったシーンだったのではないか、と思いました。

個人的に、暁星塵が自害したシーンの薛洋の表情が好きです。今までは何かを企んでいるような表情が多かった彼が、初めて見せた顔だったと思います。

義城組って、誰かが幸せを実現しようとすると誰かが不幸になる、実にしんどい関係性ですね…(50話観終わった後もしばらく引きずっていました)

4.おわりに

この記事を書き始めたときは、まだ原作もアニメも未履修状態でしたが、書き終わった時今は、原作もアニメも一周終えていました。そして、ラジドラも履修し始めました。

ドラマのみ視聴した状態で書き始めた記事なので、もしかしたら解釈違いや勘違いがあるかもしれません。その点ご了承ください…
正直、こんな素晴らしい作品を語るだけの語彙力がないです…

見事、中華沼を開拓したので、これからはどんどん記事にしていきたいと思います。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!!

【おまけ】
陳情令完走記念に、かわいい色紙を買いました!!(ヘッダーの画像)


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