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音楽クリエイターのみなさんに最適なバックアップ方法~RAIDの危険性~【音楽クリエイターのためのITエンジニアリング】

音楽クリエイターのみなさん!

日々溜まっていく大切なデータたくさんありますよね?
・楽曲のプロジェクトファイル
・レコーディングデータ
・パラデータ
・サンプルパック
・音源のサンプル
などなど・・・。

こういったデータを大容量のHDDやSSDなどに
市販のバックアップソフトや、Timemachineなどを利用し
バックアップを取っておられる方も多いと思います。

中には複数のストレージでRAIDを構成し、
冗長化している方もかなりおられるかと思います。

一見安全に思えるRAIDですが、
一般のご家庭での運用ではかなり危険性を孕んでいます。

今回は!
RAIDの危険性を理解し、
音楽クリエイターのみなさんに最適なバックアップ方法を
把握してもらうことを目標にお話していきます。


音楽クリエイターとして必要な情報は
細かい仕組みなどではなく結果部分だと思いますので、
簡略化してお話をします。


①RAIDとは


まず平たく簡単にRAIDとは何か・・・
複数のHDDを組み合わせて1台のHDDとして管理することで、
故障時のデータ復旧を可能にするといった感じです。


例えるなら一つ一つのトラックとして管理するのではなくバスにまとめてコンプをかけるみたいな感じですかね(違う)


②RAIDの良さ


1つのストレージが故障しても、
他のストレージにデータが保存されており失われない
(RAID0を除く)

という障害耐性の高さがクリエイターのみなさんには
大事な部分かと思います。


③RAIDの欠点


通常の外付けHDDにバックアップしている場合と異なり、
複数のストレージを物理的にではなく、
論理的に1つにするための管理情報が存在します。

つまり・・・
・ストレージが壊れる危険性
・RAIDの管理情報が壊れる危険性

といったものがあるということです。
通常のバックアップではストレージが壊れる危険性だけですよね?

RAIDの管理情報が壊れてもデータが引き出せないわけではないです。
が、データを引き出そうとしてストレージを筐体から取り外し、
また筐体に戻すときにディスクの順番が入れ替わりRAIDが再構築し、
おじゃん・・・なんてこともあります。

少し難しい例になりましたが、
要は何が言いたいかというと、

・メリットに加え、デメリットも追加されているということ。
・運用法を理解していないと
 無意味に破壊してしまう可能性があるということ。


この2点だけ理解していただければOKです。

④音楽クリエイターに最適なバックアップ方法は?


本題ですね。
結論を述べると、

RAIDは使わず、
普通に2台のストレージに同じデータをコピーし、
バックアップ
(ミラーリング)が最適かと思います。

理由は1つだけ。

・音楽クリエイターには音楽のことに時間を使ってほしい

です。

RAIDについて詳しく知る前に、
音楽を聴き、音楽を作り、セールを漁り、シンセの使い方を覚え・・・
そういったことに時間を使ってください!

複数台のストレージが一気に壊れることは
ご家庭では非常に稀なことであるので、
2台の外付けHDDにフルバックアップしていれば
まず困ることはないでしょう。
業務上でもそんな壊れたことなどありません・・・。

RAIDが壊れて無駄な時間を費やさないように!!

僕のようにインフラエンジニアをかじっている人間は
楽しくRAIDを組んでください!

以上。


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