ONLY FREE PAPER

ONLY FREE PAPERが今年で10年になるらしい。
自分が関わったのは5年くらい前からで、その頃は東小金井駅の高架下に店舗がありのんびりと休日にお店番をやっていた。土地柄ファミリー層が多く、また駅から近くの立地でも来店は少なく土日でもユニーク数で多くて30人ほど。特にやることもなくほんと暇だった。でもそれでよかった。当時、仕事が忙しくて、でもなんかやりたくて、なにかやってないと不安になってしまい強引に自分をのんびりした環境に身を置くことができたのは結果とても助かった。
店番初日、ぼーっとしてたら綺麗な夕陽を背に東小金井に絶対いそうにない危ない人がお店に入ってきた。なにも言わないけどこっちに来る。なんか言った。でも聞こえない。聞き返す。やっと聞こえた。「あ、松江です」だそうだ。メタル好きの人見知り。この日からもう5年。

オンフリ

そもそもONLY FREE PAPAERってなに?って人もいるので説明しておくとフリーペーパーの専門店です。始めた当初は渋谷に店舗がありそこから東小金井に移り、今はその東小金井もなくなり現在は中目黒(東京)、栄(名古屋)、萩(山口)の3店舗。渋谷PARCOの閉店時、実態はただの柱だったと名言を残して去りました。

ここでONLY FREE PAPERの今後の展開とか大仰なこと書けないけど、やっぱりやっててよかったと思うのはたくさんのつながりができたこと。たくさんの好意と好奇心で成り立っていたこと。そしていっぱい友達ができたこと。
フリーペーパー発行者は商業誌ではできないごく私的なことを紙媒体に落としそれを自腹で製作してる方が多くいる。ペラ1枚の手書きからこれほんとに無料でいいの!?って出来のものまで千差万別。多様性の肯定。ダイバーシティプレイス。

フリーペーパードリームを成し遂げた「鶴と亀」(後に書籍化)は地方にいるお爺ちゃんお婆ちゃんをスタイリッシュに発信しているフリーペーパー。飲み会の勢いでイベントもやったりした。登壇者含めて関わってる人みんなヤバかったな。

「縄文人に相談だ」(縄文ZINE)のイベントもできた。
ナイスガイ、Tokinさん、月刊妄想星占い、もとすみマニアックず。、キデンセン。

縄文

またご縁もあり「もっとつながるFM」というコミュニティラジオで1年間フリーペーパーを紹介するという幸せな機会もいただいた。(ほんと楽しかった!)

ここまでつらつら書いておいて言いたいことは特になにもないんですが、なんか心底肩書きが必要な時代に疲れたなと思う時もたまにはあり、こんな事を書く時もある。小学校の頃、将来の夢に「夢はありません。なんかおもしろいことやっていきたいです」と書いた頃からそんなにブレてないなと思いつつ「黙れロートル。こっちはこっちでおもしろいことやってやるからな」という小さな反抗心も持ってるので半分本気で半分冗談のような顔して厚かましく”なんか”やっていければと思います。

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