2019/12/07/Sat.

おはよう。

まさかの二週連続休日出勤でゲンナリする。
そして二週連続でその前日に終電まで飲んだくれるという愚行を犯しており身体が重い。
朝起きれた自分の偉さに感動するも、前日の夜の自分が最高に愚か者である故、マッチポンプという言葉が過る。
続けて休日出勤をするなんて(まあ二週連続程度で何を言っているのだとも思うが)現職では初めてであるので溜息が出る。
こんな調子では振替休日長者になってしまう。フォッフォッフォ(僕のイメージする長者っぽい笑い声)
平日休みはお店が空いていて最高なのだけれど、やっぱり土日に休めるのが一番良いなと特に拘りもないのに思ってしまう。
通勤電車で森見登美彦先生の「恋文の技術」を読みながら、手紙と言えばLOSTAGEの「手紙」という曲がとても好きなのを思い出した。
「恋文の技術」とは全く親和性が無い、かなりソリッドな内容の曲で、このテンポでここまでブチ上がる曲があるのかと初めて聴いた時に衝撃を受けると共に彼らの演奏の音圧に泣かされてしまったことをよく覚えている。
この頃のLOSTAGE(当時の表記は小文字だったけれども)は歌詞の硬質で無機質な魅力を対して日本語に聴こえない熱量が高い歌唱法を取るというギャップが強かったので、普通に聴いても中々聞き取れなかったのだけれど、一度歌詞カードを読んでしまうとただでさえ格好良い曲がますます格好良くなってしまって大変である。もう知らなかった事には出来ねぇ…と謎の焦燥感に駆られる。
「母さん、オレはもう忘れちまった 腐った名前と恋に落ちた」という書き出し(歌い出し)から始まる決意表明の様な、犯行声明文のようなシリアスな手紙をたくさんの人が聴いてくれたらいいなと思いながら「恋文の技術」を読んでミスマッチさにクラクラした。
腐れ大学院生の手紙を積み重ねていくことで進行する物語の為、物凄く主観的で主人公の気持ちだけが綴られているにも関わらず、登場人物が皆魅力的に感じるのが面白い。
1通の手紙が2ページ程度に収まっているので隙間時間にチマチマと読むのに大変向いている。
隙間時間を有効活用!とは受験勉強や資格の勉強などで散々言われてきた割に実践できた試しがほぼ無い手法であるが、読みたい本を読み際には平気で徹底出来てしまうので人間とは欲深いなぁ、と思う。
休憩の度に少しずつ読み進め、昼にはごはんを大盛に変更した唐揚げ弁当を食べるなどする。
同じく珍しく休日出勤していた同僚とボーナスが楽しみだね、ちょっと良い居酒屋とかホテルのビュッフェにでも行こうねなどと無駄話をし、自分が思っている以上に慕ってくれる人もいるものだなとほんのり嬉しい気持ちになっていたら、電車の中で足を見知らぬ女性のヒールで力強く踏まれてうっと小さく声が漏れてしまった。
幸と不幸のバランスを感じた。

プロメアにハマってからいつも頭のどこかで「AKIRA」を観返したいと思っていたので、帰宅して夕飯を食べながら観た。
特に共通点などを感じている訳ではなく、滅茶苦茶面白いアニメ映画として単に観たかっただけである。
原作の膨大なストーリーを削ぎ落し、尺に収める為に改編して凝縮した映画版AKIRAは、コアなファンからはすると物足りない部分もあるのかも知れないけれど、僕くらいのライト層からすると滅茶苦茶丁度良いし凄く良く纏まっている気がして好きである。
AKIRAの原作改編について考えると、途中から完全にアニメオリジナルに移行して原作に負けじと素晴らしい作品となった鋼の錬金術師を思い出してしまう。
個人的に原作の方が好みではあるんだけれど、アニメ版もたまんなく良いので選べない。(選ぶ必要はない)
観終わって、プロメアとAKIRAには「情報量の多さをスピード感が損なわれること無く描いてくれた作品」という共通点があるなぁとボンヤリ思った。

デヴィッド・ボウイのドキュメンタリー映画を観て惚れ惚れしてるうちに眠くなってきたので続きは明日にして寝る準備をする。

おやすみ。

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