全文無料・M∀LICE 応用展開例とEX枠について【2024.8 クロスオーバーブレイカーズ】
今回紹介するのはM∀LICEの基本展開というよりも、応用展開になります。また、付随してEX枠についても吟味していきたいと思います。基本的な展開を知りたい方はyoutubeなど各種SNSを当たればわかりやすいものが見つかると思います。
展開中持ってないカードがプロキシです。見苦しくてごめんなさい。
気づいたことがあれば色々追記していく予定です。展開で勘違いしている点などがあればご指摘も歓迎です。
追記:大まかな展開は変わらないものの、展開の最後らへんや、相手ターンの動き方に少し変化がありそうなので記事にしました。構築の話がメインにはなりますが、変化した展開も少し紹介しています。最新の展開やEX枠の考え方が知りたい方はこちらもあわせてどうぞ。
1枚初動
1枚初動になるカードは現在アングラ(フィールド魔法)、ラビット、マウスの3種類です。テラフォやマイニングなどでかさましすることができます。基本的な展開については、youtubeなどで紹介されているものを使用するのがシンプルで良いと思います。最終盤面の理想は、ネオテン+06(墓地クリプター)になると思います。
追記:
2枚初動であればウーサを出せることがある(後述のニビルケアのような展開)ので、ウーサ+ネオテンのような盤面を目指すのも強いと思います。誘発貫通のためにもう1枚を使った場合などのために、依然としてネオテン+06の展開は重要なことに変わりはないと思います。
アングラ初動改善案(召喚権使用、Gゴレ採用)
現在SNSなどで紹介されているアングラ初動は、召喚権を余しているものが多いです。ですが、トランスコード・トーカー、Gゴーレム・クリスタルハートの二種類を採用している場合において、手札にアングラ+モンスター1枚で展開が伸びることが分かりました。その展開を紹介します。
妨害はいつものクリプター経由ネオテン06なので妨害数はマウスラビット初動と変化なしです。
誘発ケアについて
比較されがちな@イグニスターや斬機は、Aiランドによって下級を吐けることや、SS効果・ネオテンとの噛み合いの良さなどから、下級・初動が被った際に、特に無効系誘発に対して強く動くことが出来ます。
M∀LICEに関しては、
対象を取る誘発は罠でエスケープできる。
ニビルケアできる展開が存在。
増Gフワロスに一定の耐性がある。
誘発ケアについてはこの辺りが評価点です。ほぼ全ての誘発に耐性があるじゃん!と思われるような書き方にはなっていますが、M∀LICEの帰還効果は有限ですし、デッキに構えたい罠がない、という事態も起こり得るので罠によるエスケープは必ずしも強い行動ではないこともあります。また、ラビットマウスの初動被りが何も生まないことなどを踏まえると、他サイバースと比べると無効系に対する耐性は高くないのかなと感じます。
一方で、バインダー+07という妥協盤面があることは明確な強みです。増Gやフワロスに対して、妨害を立てながらターンを返せます。
今回は、ニビルケアと増Gに対する展開の考え方を紹介しようと思います。
ニビルケアの考え方
今のところ確認しているニビルケア展開は、
キャット+マウス初動、マウスorラビット+SSモンスター初動です。
SSモンスターのところはビーステッドだと確実にキャットの2ドローが付きます。そのため、今回はマウス+ビーステッド初動を軸に解説します。前者やただのSSの場合でも、途中で展開が終わるだけなので大差はないと思います。
ニビルケアで意識してほしいのはこの盤面です。4回召喚のうちに、デコーダー+M∀LICE+モンスター。さらに罠をセットしているという状況です。
初動のカードの種類は置いといて、この盤面を作ればニビルケア展開に移行できます。
ここでニビルを撃たれなかった場合、ウーサ展開に移行します。
撃たれた場合、ニビル後展開に移行します。
ウーサ展開(マウス+SS初動)
ここで、SSモンスターがビーステッドの場合、FWDで回収することで相手ターンにバインダーを起動できるので、このターンでも06を使用できます。キャットマウス初動の場合と、ただのSSモンスターの場合は、ここでネオテンを作って展開を終了します。
最終的な盤面は2素材ウーサ+ネオテン+ビーステッドです。ビーステッドでバインダーを釣り、White Rabbitで07を構えます。また、ネオテンでディセーブルムとアグリゲーターorコードオブソウルを落とします。
この場合、盤面1無効とクリプター召喚の選択になります。
ニビル後展開(マウス+SS初動)
ニビルにチェーンして、ランサムコストに11発動。
効果処理:
チェーン2:11効果-キャットリクルート
チェーン1:キャットデコーダーリリースでニビルトークンSS。
手札にモンスターがいる場合、FWDでM∀LICEに変換してキャット効果を利用できるので次の展開にFWDを絡めてもよいです。この場合更に2ドローが付きます。
ドロー数は減りますが、妨害はちゃんとクリプター経由06ネオテンを構えることが出来ます。
増Gケアの考え方
Gを打たれた際に、このデッキで妨害を構えようとする場合には、
I:Pマスカレーナ+1体 (相手ターンバインダー+07orリトルナイト)
バインダー+07
の盤面で返すことになります。07を使用できた場合は後続を確保することもできます。マウス初動の際は、初動にGを打たれても2ドローで返すことが可能です。
<TB-11チェーンGという急所>
「盤面にリンク2モンスターが存在orモンスターが2体以上いる」
状況以外で11を使ってしまうと、そこに撃たれるGが重いです。マスカレを立てるまでに、リクルートしたM∀LICE、コストで帰って来るM∀LICE、マスカレorバインダーと確実に3ドローさせてしまいます。しかし、マウス初動ではトランスを採用することでこのGをケアして展開できます。
Gケアマウス初動(トランス採用)
先ほどの考察を踏まえて、メイジで釣ったマウスをコストに11を使用しています。これにより、バインダー着地までのすべてのタイミングでGを打たれても、2ドロー以下に抑えてバインダーを立てることが出来ます。
トランスを使うことでGケアを意識しながら、従来のクリプター経由ネオテン06を構えることが出来ます。紹介したのがマウス初動だけなのは、そもそもアングラ初動とラビット初動の場合は、初動にGを貰うだけで3枚以上ドローさせてしまうからです。先ほどの11にもらうGの考察が意味を成しません。除外からの帰還効果の使用状況的に同じ展開ができないというのもありますが。
EX枠の考察
以上の展開を踏まえて、採用するEX枠について考えていきたいと思います。個人的にはこの16枚までは絞れました。
上の8枚は個人的に採用必須、下の8枚は考慮する余地があると考えています。それぞれ解説していきます。
必須枠
M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER
M∀LICEを使用する理由でもある1枚。召喚条件は重めだが、サイバースリンクとしては珍しく、出せば1妨害。また、リンク先にモンスターが居ればスキドレをも貫通する除外を行える。帰還効果も持っており、帰還しながら打点が2倍に上昇。帰還効果のお陰で、ネオテンのSSに経由するだけで妨害を増やせるため、現在の展開ではこちらが主流。
M∀LICE<Q>RED RAMSOM
イラスト一番好み。SSでM∀LICE魔法をサーチだが、今のところアングラしかないのが玉に瑕。
リンク先にモンスターがいれば相手モンスターの攻守が逆転。炎王みたいな攻撃だけ高いテーマには強そう。
帰還効果はデッキからサイバース1枚を除外。可能性を感じるテキストだが、大体展開でM∀LICE下級の帰還効果を使い切るため、強い使用先が今のところドットスケーパー以外無い。素引きスケーパーがキモいという話もある。
魔法サーチの方もそうだが、新規魔法の追加や、新規M∀LICEモンスターの追加で強化が約束されてそうな感じはする。
M∀LICE<Q>WHITE BINDER
SSで自分相手墓地のカード3枚除外。相手ターンに出すことで、墓地メタを行いつつ、墓地のM∀LICEモンスターの帰還効果を発動できる。White Rabbitと相性がよく、あちらのcipで07を伏せることで1妨害と後続を提供。
起動効果で墓地・デッキのM∀LICE罠をセット。展開中は06を伏せることが多いが、Gを食らった後は直接07を伏せるなどG受けの要となるカード。
帰還効果は1ドロー。ちょっと弱めに感じるが、上二つが強すぎるので妥当。大体サーチが済んだあとにドローできるので、質は高そう。
リンク・デコーダー
EXにいるだけでモンスターが1枚増える最強カード。リングリ未採用の場合はリトルナイト用にも使える。
S:Pリトルナイト
ラビット初動の展開を伸ばすために使うのと、誰もが認める万能除去カード。M∀LICEにサイバース縛りが無いため、@イグニスターや斬機とは違い採用できるのがM∀LICEの評価点の一つかも。こいつを使うだけでトランスが腐るのと、メイジ使用後は使えない点は注意。お前もサイバースだったら宇宙最強だった…
スプラッシュ・メイジ
リンク2を作るだけでリンク値が1つ増えるバグカード。使用後にサイバース縛りが付くものの、無条件でリンク3になる強さはヒータとか使ったことあるならわかるはず。現状このデッキには、リンク2で展開伸びるカードが少なく、リンク3を作る動きが大事なこのデッキでは超重要カードで、過労死枠。
ファイアウォールドラゴン・ダークフルード・ネオテンペスト
自分・相手ターンにEX・デッキからサイバースを墓地に送れる。召喚条件も緩め、サイバース、立つだけで2妨害と非常に優秀。自分ターンにエクシーズやシンクロができないので、ダークフルードやシンギュラリティがいまいちなこのデッキにおける展開の着地点としては最適だと言える。
サイバース・ディセーブルム
ネオテン用。ネオテンが居れば魔法罠なんでも1無効。特にネオテン+06という盤面は墓穴が重いため、これをケアできる点が非常に優秀。また、万能無効を持たないこのデッキで拮抗などのカードに抗えるのも偉い。
候補枠
リングリボー
基本リトルナイト用。ラビット初動を伸ばすためにこいつとリトルナイトを使わないといけないのがキモ過ぎるので、改善できる新規待ちです。
I:Pマスカレーナ
G受け用。初動にGを打たれた場合はあるのとないのとで引かせる枚数が変わってくる。展開には絡まないので外せそうな枠ではある。
トランスコード・トーカー
リンク値増やしの鬼その2だが、このデッキではリンク値より場のモンスターの数の方が重要なので、その点で見るとそこまで強くはない。インパルスを使ったり、リトルナイトやウーサを使う展開では使用不可になる点も痛い。しかし、先述のGケアや、Gゴレ同時採用によるアングラ初動の改善、スケーパー1枚からネオテンにつなぐために必要だったりとなんだかんだ仕事はある。個人的には採用寄りの1枚。
Gゴーレム・クリスタルハート
トランスのずっ友。トランスが使えないとこいつも使えないのが痛く、外せそうな枠ではある。アングラ初動の改善に必要なカードであり、トランス墓地、EXにGゴレが居れば実質的に二枚目のメイジ(それ以上の仕事)ができるリソースとしても重要なカードでもある。
ファイアウォール・ドラゴン
こいつが出てくるころにはM∀LICE下級の効果は全て使用済なので、こいつのSS効果によってモンスターの数が増えることは今のところない。インパルスを使うと使用不可になる。しかし、展開に絡んでキャットの起動効果を使いやすくしたり、Gゴレを回収したり、バウンスによる除去を提供できる点は非常に優秀。M∀LICE新規が来れば来るほど強化につながるので、基本採用寄りではあると思う。
召命の神弓・アポロウーサ
ニビルケア用。メイジを使うと出せなくなるので、基本展開で出せることはほぼない。環境にニビルがあまりいないなら抜いても良いかも。アングラorマウス+SSモンスターで立つが、展開的に一番伸びるSSモンスターがビーステッドだけなのもうーんって感じ。
追記:二枚初動前提なら出せることが多かったです。1枚初動で一人回ししすぎた弊害。誘発ケアだけにとどまらず、妨害の質も高い。アングラとの相性も良い。トランス(Gゴレ)と相性が悪い点だけ気になるが、評価は上がるかも。
アクセスコード・トーカー
万能除去+フィニッシャー。展開に絡まないことで有名で、めちゃめちゃ抜きたいが抜きたくないカード。このデッキは大量除去が苦手なので、その役割を担えるのと、特に先攻3ターン目は除外することでM∀LICEが生えてきたりする相性の良さはある。他サイバースデッキと比べると属性が少ないので、特にトランスが絡まないと思ったより除去できない可能性はある。
メレオロジック・アグリゲーター
ネオテン用。ディセーブルムの方が優秀。EX枠がきついデッキであることが判明したので、抜いても良い寄りではある。クリプターを出せずにネオテンに行った場合、コードオブソウルを落としてクリプターを出すというプランが開発されたので2枚目であるこいつは入れなくてもいいのではと感じることもある。しかし、コードオブソウルについてはそもそも展開でクリプターを絡められる場合単純に最大展開の妨害数が一つ減る点、スケーパー単騎からのネオテンの価値を上げることが出来る点など採用することによるメリットも依然存在している。
他のカード
プロテクト・コードトーカー : 展開中ほしいのはリンク2なんだよ!ってなることが多くてなかなか使用できなかった。
リンク・ディヴォーティー/ディサイプル : ネオテン出せないのしゃばすぎ…
検討したのはこの辺くらいです。あっても良いと思いますが、普通に枠足りないので要らない寄りかと。
2枚目のメイジ・バインダー:
個人的にはなし、というより他に採用したいカードが多いという印象です。メイジ使用後に誘発で止められてもう一度展開しないといけない、とかアトラクター下での展開という状況では、先攻3ターン目のメイジの必要性は分かります。
しかし、展開できた後でのリソースに関しては、トランスが絡んだ場合完全に上位互換リソースと化し、普通に展開にも絡むGゴレの存在。除外=リソースなので、相手ターンランサムによる2枚目のアングラや、除去しながらバインダー除外できるアクセスやリトルナイトなどリソースを回復する手段は潤沢にありますので、この考え方に基づけば2枚目のメイジやバインダーは要らない寄りと考えることもできます。
実際に抜くカードの検討
正直コレ!というのが決まってないです。助けてください。
個人的にはリングリ・Gゴレ・ウーサ・アクセス・アグリゲーターあたりに白羽の矢が立ちます。
リングリを抜くと、ラビット初動が弱体化し、
Gゴレを抜くとアングラ初動が弱体化します。
ニビルケアを捨てたウーサ抜きや、3ターン目や後攻なんか知らねえとアクセス抜きとかも考えられなくはないですが非常に悩ましいです。新規で自分相手メインにM∀LICE除外できるリンク2とか来ねえかな… マスカレリングリ抜いて1枠空くので。新規に期待です。
M∀LICEは、イラストアドがあって、思った以上に展開もできるし、インパルスリトルナイトの採用もでき、除外耐性もあるということで、非常に楽しいテーマになっています。
実戦レベルだと誘発耐性や後攻がどうなんかなって感じる点がありますが、その辺は新規に期待したいところですね。
ここまでご精読ありがとうございました。
リンク2、下級、魔法ぷりーず!みなさまも良いM∀LICEライフを。
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