自分を認める事@出来事その4

自分が病気だと自覚して、
気持ちの上で観念したのは
息子の高校の卒業式を控えた2日前。

それまでは病院へ行っても
納得出来なくて、
気持ちの整理をしようとか
何も考えられないでいた。
考えられない分、
病院へ行く前も、
義姉にも相談しても、
誰かに電話して聞いてみろなど
突き放された言葉もたくさん受けたけど、
私の症状が普段と違う事に
気付いてくれた義姉のいう事に
従うしかなかったのもある。

そういったちょっとのストレスみたいなものと
耳鳴りが激しくて他の人の声も聞き入れられない状態だった。

立ち上がったと思ったら、
部屋にあったシェルフに頭をぶつけ倒れた。

その後の記憶がしばらく無い。

次に気付いたのは誰かが口の周りを拭いてくれた時だった
後から娘に聞いたのだけど
倒れた後、痙攣を起こしていたらしい。
息子は怖がって布団をかぶり、
娘は義姉を呼び、
実父は「救急車呼べ!」と言ったいたらしい。

意識が戻ってきた時、
救急の人が来て声を掛けてきた。
意識があるものの、
口の周りを拭いていたのは
血がついていたからだった。

念の為検査をするって事で、
そのまま救急車で市内の脳外科まで搬送された。
ちなみに出血は口の中を思いっきり噛んで出たようだった。
救急車には娘が付いてきてくれて、
その後ろから実兄、義姉が車で付いてきてくれた。

検査結果は特に脳には問題なく、
そのまま車で実家へ帰って来た。

それがあったからなのか分からないけど、
主治医が出す薬がガラッと変わった。
今も処方している薬。
そして家で倒れたのは一体なんだったんだ?
と通院の度に言われていた。

息子の卒業式にはもちろん出席した。
一時的な事だったけど、
義姉も付き添って何とか卒業式は終わった。

今はある程度の事は出来るけど、
病気なんだって自覚しなくちゃ、
何にも進まなかった気がする。
ただ娘には私が病気って自覚なさすぎなんだけど。(-_-;)

それからそれまでの耳鳴りや幻聴は消えた。
今の所だけかもしれないけど。
一時はヘッドフォンをするのも不安だったから。

食欲も初期に比べたら出て来て、
かなり太ってしまったけど、
少しずつ自分の出来る事を始められるようになった。
そのおかげか前より楽になった気がした。

自分が病気だって自分の中で認められたことだけでも
大きな進歩なのかなと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?