2月1日

前々から疑問というか不満に思ってた事があるんですが"つき指"ってあるじゃないですか。
あれって周囲からの心配度が低すぎるんじゃないかと。思うんです。

誰でも一度や二度、つき指の経験ってあるとは思うんですけど、ものすごく痛いじゃないですか。痛くて、顔面なんか青ざめて、冷や汗も出るし、かなり落ち込みますよね。あの鈍い、なんともいえない不快感のある痛み。日常生活においてつき指がもたらすダメージって相当上位にあると思うんです。

たとえば、変な例えではありますが、刃物でうっかり指先を切ってしまって夥しい出血があるとか、爪がこっぺり剥がれてしまったとか、それこそ骨折とかですね。ああいうのはむろんつき指以上に肉体へのダメージも高いんですが、それに比例するように周囲からの心配の声も高いじゃないですか。腕ちぎれてぴゅーって血出てる人とかいたらめちゃくちゃ心配するでしょ。なんかその辺の人が、通りすがりの柔道家に腕ひしぎ十字固め食らって、腕ぷらーんってなってたら、もうめちゃくちゃ心配、心配っていうか普通に救急車呼ぶしパトカーも呼びますよね。大事件です。

それに比べて、つき指ってどうも、あんまり周囲からのリアクションが得られないというか。

「あれ、どうしたの?」
「いやつき指しちゃってさ、痛むんだよね…」
「ふーん…」

おーい待て待て、もっと心配してくれよ。
痛いんだよこれ。

腕の切断や腕ひしぎ十字固めで骨折した経験は、そんなに誰にでもあるわけじゃないけれど、つき指はお前も経験あるだろうと。男女の区別なく、老若隔たりなく、人種や信仰おかまいなしに、お前にも、僕のこの痛みが、経験則として、わかるだろ?そんなら、もっと心配して然るべきじゃないかと、常々思っているんです。お見舞いに来いとまで言わないにしても、もっと表情から声色などで、僕を心配してやまない雰囲気を作ってくれてもいいじゃないかと。

いえね、実際問題、つき指なんて大抵が不注意の産物ですよ。僕の通ってた高校では毎年新学期になるとバレーボールの授業があるんですが、僕なんかこの通り鈍臭いものですから、毎年つき指するんですよ。これがもう痛いのなんのって。ベソかくくらい痛い。

ところが、周囲に話すと例の如くの冷めた反応。憤懣やる方ない気持ちで治るのをじっと待つわけです。ああやるせない。

日常に潜む痛みといえば様々あるけれど、足の小指を箪笥の角にぶっける、とかは不動の一位として、二位三位はなんだろうか。

少し違うカテゴリだが、二日酔いも相当きついし、生理痛なんかも辛そうですね。
口内炎…はもう少し下位かな。
あ、あと金玉を強打したときなんかはベスト3には入るでしょうね。ほんとうに痛い。

爪の間の肉になにかが刺さったときもめちゃくちゃ憂鬱です。特に、こうシールを剥がすとき…なんていうのか知らないけどプラスチック製の硬いシールあるじゃないですか、ああいうのを剥がすとき誤って先端を爪の間の肉に刺してしまうと、当分の間は何をしてても辛いです。

考えてみると、色んな"痛み"が日常のそこかしこに潜んでいて恐ろしいですね。
とにかく言いたいのは、つき指はすごく痛いし、つき指した人を見かけたら、今よりももう少し心配してあげてほしいです。

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