1月27日

25日は叔父さんの7回忌で、家族揃って京都へ。

前日から夜勤だった俺は仕事を終えたその足で姉の家へ向かう。一度アパートへ戻らなかったのは、去年開通したおおさか東線を使えば乗り換え無しで新大阪まで出れて、その方が手っ取り早かったから。

まだ暗い朝の町を自転車を漕ぎつつ、ぼんやり考えごとをする。コンビニでおにぎりを4つ買った。6時過ぎ姉宅着。一晩中仕事に励んでいたために身体は薄汚れていて、シャワーを借りる。さっぱりしたあと、姉と簡単な朝食を済ませ、平服に着替えて出発を待つ。

駅で両親と落ち合い、一行は京都を目指す。
家族が揃うのは正月以来。今年の正月はみんなバタバタしてたので、ゆっくり話しながらのんびりと向かった。途中、どら焼きを食べた。

2時間ほど電車に揺られる。
父は京都駅で辛抱たまらなくなり缶ビールをひとつ買ったが、乗り換えた電車が思ったより混んでいて、さすがにこの雰囲気の中プルタブを開けるのに些かの躊躇が見えた。やがて人気がなくなり座席に腰を据えたころ、すっかり温くなったビールを気恥ずかしそうにやっていた。

園部駅には10時ごろに到着。
ゆうこおばさんが車で迎えに来てくれていて、久しぶりの再会を喜びながら家まで向かった。

そのころには親戚一同がほぼ揃っていて、挨拶を済ませる。貴絵も普絵もすっかり大人になっていて驚いた。いとこというのはいつまでも小さいころのイメージのままだ。貴絵なんか、昔は気が強くて、遊ぶたび泣かされたものだけど、いつの間にあんなにしっかりした大人になったんだろう。あんなに引っ込み思案で、大人しかった普絵が「遠いのに来てくれてありがとうね、ゆっくりしていってね」と歓迎してくれて俺と姉はすっかり感動してしまった。

あきちゃんのとこのりりちゃんも今年で5歳になる。少し前まで赤ちゃんだったのに、ずっとあきちゃんに抱っこされていたのに、今や家中をもの凄いエネルギーで駆け回っている。
はじめは警戒されていたが、少しずつ心を開いてくれて、一緒に絵を描いたり、こちょばしっこをしたり、ププという名前のトイプードルと鬼ごっこをしたりした。

11時ごろに住職さんが来てくれて法事が始まる。20分ほどの読経のあとお墓参りをして、お寺でもう一度読経。なんだかんだで2時間くらい。家に戻ると昼食を用意してもらっていて、思い出話に花が咲いた。

おじさんが亡くなった時、みんなが悲しんで、泣いたあの部屋で、今はみんなが笑っているのが、なんだか不思議だった。当たり前の事だけど時間は過ぎていくんだな。

酔い潰れた父が本格的に気絶する前にお暇することにした。別れを惜しみながら帰路。

17時頃新大阪の駅まで戻り、飲み直す。
今日のことを振り返りながら、和やかに楽しんでいたが、突然父が「財布をトイレに忘れた!」というものだから、俺たちは項垂れた。

慌てて走って店を出ていったが15分経っても帰ってこないので、これはもう見つからないだろう、ここの支払いどうしようと暗翳たる気持ちで待っていると、父が財布を持って帰ってきた。

どうやら清掃員の方が見つけて届けてくれたらしい。申し訳ないのと、せめてものお礼にとお土産屋で菓子折を買って、事務所へ渡した。

19時頃解散。姉宅へ。
翌日も朝から仕事なのですぐに帰ろうとしたが、不眠不休でここまできてさすがに体力が限界になり、ベッドを占領して朝まで寝てしまった。姉は逆に目が冴えたのか朝方まで起きていたそうだ。

7回忌、楽しかったです。
楽しいっていうのは不謹慎かもしれないけど、浩おじさんなら許してくれるだろう。

またね、ひろっちゃん。
また遊びに行くよーーーー。

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