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夢を語りワクワクしながら取り組む姿勢と、前を向いて最初の思いを忘れないでブレないこと

 昨年(2013年)、静岡県農業法人協会へ加入させていただきました。
静岡県内で会社として農業に取り組んでいる120社が加わって、会員相互の交流や農業経営上の課題解決のための研究・検討などに取り組んでいます。
農業と言っても職種はいろいろ、野菜以外に水稲、果樹、花、酪農、養鶏、養豚など多彩です。野菜でもいろいろな野菜があり、温室もあれば露地栽培もあります。有機野菜だけに取り組んでいるのは当社だけです。
 それでも農業を会社としてやっていくには参考になることばかり、悩みも共通する部分があり、とても助かっています。

 農業法人協会の活動のひとつに大学生による販売支援事業(アグリマーケティングプロジェクト)というものがあり本年度受けることができました。
 静岡県立大学経営情報学部岩崎ゼミとの連携のもと、課題を抱えている法人に学生が出向き、課題解決に向けたコンサルティングを実施するものです。しあわせ野菜畑では、来年度本格的に始める農業体験農園(野菜つくり教室)のアイデアを依頼しました。

 「社会に出ていない学生の意見が、はたして参考になるのかなぁ」という気持ちがなかったわけでもないのですが、実際に学生と接してみて、その感性にとても刺激を受けました。大学の先生から「今の学生は社会への参加意識も高く、そのための勉強もしています。これを生かすかどうかは大人たち、社会の意識の問題です。」というお話をいただきましたが、その通りだと実感しました。
 そして、それ以上に良かったことは、大学生が自分の思いやアイデアを話す姿から元気をもらったことです。まっすぐに前を見ているということはこういうことなんだなぁと思いました。かつての自分にもあったものであり、今でも前向きにやっているつもりでしたが、目線がいつの間にか下がっていることに気づかされました。
 新しいことをする時には問題点が出てきて、目先のことに追われがちです。そんな時でも大切なのは、夢を語りワクワクしながら取り組む姿勢であり、前を向いて、最初の思いを忘れないでブレないことだと教えてもらいました。
 機会を与えてくれた農業法人協会と大学生に感謝しています。


【記事の出典元について】

しあわせ野菜畑の代表の大角は、静岡県高等学校の農業教員でしたが、47歳の時に退職し2008年に農業を始めました。教員生活は大変楽しく充実していましたが、農業経営者として自分自身が農業の可能性に賭けてみようと考えました。
起業して7年目の2014年4月から1年間、地元の静岡新聞に農業経営者の声「こだま」を毎月2回書かせていただく機会がありました。
「こだま」は農業者が交代で書くことになっており2015年3月で終了しましたが、その後、毎月1回農業欄のコラムとして「野菜が好きになる話」を書かせていただくこととなり、現在も続いています。
野菜宅配セットをお送りしているお客様にお届けしているニュースレター「しあわせ野菜新聞」、それからNoteの文章は、静岡新聞の農業欄「野菜が好きになる話」が元原稿になっています。

今回の記事は2014年に書いた「こだま」の原稿です。
当時とは、現状が変わっている部分も多いのですが、自分自身の原点としてそのまま記載しました。

今後、第2版として、「その後」の文章や写真を加えたりしたいと思いますが、まずは「農業で起業したころの想い」としてお読みください。

「大学生から学んだこと」
第1版 2024年8月27日発信
 
(出典元)静岡新聞2014年12月第3日曜日、農業欄「こだま」より

#しあわせ野菜畑
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