5月はスナップ・エンドウが旬です。
イラストはキヌサヤ(絹さや)です。キヌサヤはサヤが光沢を帯びて柔らかく、サヤ同士をこするとキュッキュッと絹のような衣擦れ(きぬずれ)の音がするのが名前の由来です。
このキヌサヤが大きくなると何になるでしょうか。
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キヌサヤは正確には「絹さやエンドウ」です。だから大きくなるとエンドウ豆になります。
エンドウ豆はグリーンピースのことです。それぞれに専用品種が開発されているので、キヌサヤ品種を大きくしても立派なグリーンピースにはならないし、グリーンピース品種を早採りしてもサヤは美味しくありませんが、植物的にはキヌサヤとグリーンピースは同じです。
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グリーンピースは「未成熟のエンドウマメ」です。 完熟して乾燥して硬くなったエンドウマメを砂糖で甘く煮詰めたものはウグイス豆と呼ばれます。煮たものをそのままで食べたり、和菓子の材料としたり、パンや蒸しパンに入れたりします。
自分はウグイス豆が入ったパン(アリコベール)が、大好きです。
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キヌサヤのサヤのおいしさと、グリーンピースの豆の美味しさを併せ持つのが、スナップ・エンドウです。
アメリカで開発された品種ですが、日本の種苗会社さんが、“お菓子のようにおいしい”と「スナック・エンドウ」という商品名で売り出しています。
11月に播種して冬を越して育ち、5月の今が旬です。収穫が遅れたスナップエンドウはサヤが過熟で柔らかかったり、茶色く汚くなったりするのですが、さやから豆を取り出してグリーンピースとして食べると、通常のグリーンピースより甘くておいしいです。
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