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会社紹介・自己紹介・思い出

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静岡県内最大のオーガニック野菜農園しあわせ野菜畑の社長は農業高校の元教員です。農業高校や大学の農学部の学生さんが「ここで働きたい」と思うような会社を目指して2009年に起業しまし…
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#農業

農業から学んだこと(その2)・・・「教えることは学ぶこと」

農業高校の教員時代に教えていた生徒が、環境大賞として県知事から表彰された作文です。 「教えることは学ぶこと」、そんなふうに思います。 7月15日投稿の「農業から学んだこと(その1)」の続編です。 最初にそちらからお読みください。 この作文は、生徒が読売新聞社の「農業に関する想い」(そんな感じの)コンクールに応募したいというので、いろいろなテーマを与えては書かせて、それをまとめて推敲してという手順で生徒が書き上げたものです。 良くできた作文だなぁと思いながら、生徒と一緒にポス

農業から学んだこと(その1)・・・「教えることは学ぶこと」

農業高校の教員時代に教えていた生徒が、環境大賞として静岡県知事から表彰された作文です。 「教えることは学ぶこと」、そんなふうに思います。 農業から学んだこと(その1) 静岡県立小笠高等学校 3年 中林由佳   「よし、それじゃあ、今収穫したトウモロコシを生のまま食べてみよう」、先生の言っているその話の意味が私は最初理解できませんでした。「きっと、だましているんだ」と思いながら、そっとかじった一粒の生のトウモロコシはとても甘くておいしく、私はとても感動してしまいました

農業を始めたきっかけ その1

 自分は25年間の農業高校の教員を経て、47歳で農業を始めました。 農家の長男であった自分は、卒業したら農業を継ぐつもりで大学の農学部に進みました。専攻は農業経営学、 指導教官の教授もとてもいい先生でした。卒業後の農業経営を念頭に卒論は「企業的農業の可能性」としました。 ところが、どう考えても農業をやって楽しくて豊かな生活が送れるとは思えません。休みもなければお金もない、そんな農業しかイメージできませんでした。  農学部の友人たちは公務員か食品会社の研究室に進みました。自分も