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「ヨハク」のはなし


先日、「ヨハク」大野未稀さんの、訪問型整理収納サポートを受けました
ヒヤリング付きで3時間ほどのお時間。

きっかけは、タネの森でお会いするようになり
ちょこちょこ整理や収納についてのお話を聞いていて
未稀ちゃんの人柄と、
テンポと切れ味が良いのだけど
どこかあたたかい言葉たちが心に残っていたから

私は長年月1回アート教室を運営していて
その素材や画材の出し入れのしづらさに
途方に暮れていて
本気で整理したいと思ったのもきっかけ。

片付けが終わってみて、
今自分継続しながら
気づきがいっぱいで
物理的に片づけることが
心の浄化に繋がるなぁと
しみじみ思っているところです

そして私は、断捨離系の本を結構読んでいたし、
自分でも実践してきたつもりだったけど
第3者に入ってもらって
客観的に見てもらうことで
ガチガチの固定概念を壊してもらったり

一緒に伴走してもらうことで
寄り添ってもらうことで
ほっとすることもいっぱいあって

一人じゃできないな・・・としみしみ思ったので
感想文としてここに残そうと思います。
なんか書いてるうちに長くなったのですが・・・
お付き合いください

「ヨハク」大野未稀さん


さて、訪問に来ていただいて
最初に、30分ほどのヒヤリングがあります
(実は諸事情で後半になったけど)

片付けの悩みとか困りごとを聞いてもらったり
課題となる場所をみてもらったり・・・

その他に、簡単な整理収納に関する座学?があります
これがめっちゃ面白い

テーマにそったセミナーも開催してくれるようなので
まず、聞いてみるだけでも
頭の中が整理されることいっぱいだと思います!


【物の住所のおはなし】

私の一番の悩みは画材。
でもまずは、全体の収納をお見せすることになった
物の置き場所のことを「住所」と表現していて
片付けとは、そのものを所定の「住所」に返すこと
収納(家・土地)には使い勝手の良い
一等地があるようで
使う頻度によって、
しかるべき住所があるよう。

みきちゃんは
ささっと、収納をチェックしながら
(褒めることも忘れずに)
ささっと一等地を見つけ
「ここは・・・」
と質問が入る。

そこには頻度の低いが出番が期待される
花器がわちゃわちゃいた。


花器チェック
ここはキッチンの一等地

使いたい気持ちもあるものだったので
キッチン下の収納に更に使用頻度の低いものがあり
それを別な場所に移動し
キッチン下の収納にひとまず移動

花器移動

置き方は度は、またゆっくり考えるとして

一等地は一番自分が使うもののために取っておく

スペースを空け
次へ


【収納は収納用品がなくても収まる】

キッチンの収納・導線をチェックした後
寝室へ。
寝室は家族全員分の洋服などがある。
そこでも、まず収納チェック。
「これは?」と一つ一つ質問されるので
「これはシーズンもの、これは、年に1回・・・」
など使用頻度を答えていく


収納の仕方つにいて考察中


すると、みきちゃん
毎日使う靴下や下着類が取り出しづらいところにあることをすぐに発見。笑

私も常々そうは思っていたが
そこ以外に入れる場所がないと
思い込んでいたので
他に方法がないと思っていたし
そのために、何か違った収納を思い切って買って
総入れ替えしなくちゃなぁと思っていた

すると、
ハンガーラックのスペースの物すべて
シーズンものかどうか、使用頻度やケースの使い方などを
パパパとチェックするみきちゃん

高さなどもみているみきちゃん

その間に私は「いる」「いらない」をチェックする

シーズンものの収納場所を、
導線にそって分類してくれて
他の収納ケースに移動すると
A4カラーボックスサイズほどぼ箱が3つも空いた

少し処分もしたけど、こんなに空いてびっくり


他の服と近い場所に
下着類が、収まる

収納を増やさなければならないと思っていたスペースは
みきちゃんがきて
収納用品を増やすどころか
3個空きができたのだ

しかも、

変更前の写真がない


見た目もすっきり。

このスッキリした時の感覚
できた隙間の
「ヨハク」の
美しさ
みきちゃんは
「わぁ、いいねぇ!」
と人の家なのに
自分のことのように
しみじみと味わい感動していた

確かに取り出しやすい
取り出す際のストレスがない
見た目もすっきり

そっか、「すっきり」というこの感覚を
味わっておくこと、大事だなと思って、
私も味わった

今の洗濯後の畳んで片づける動作がとっても楽になり
喜びがマシマシです


【使用頻度に合わせてちょっと入れ替えるだけ】

画材や娘や私が過ごしている部屋
引き戸を開けて、収納をチェック
シーズンものの後ろに、画材がわっちゃり
画材のうしろに、シーズンものがごちゃごちゃ・・・

ひとまず、出してみることに・・・

ふふふ

奥の奥に入っていたお雛様の箱をみて
「このお雛様、どうやってだしていたの?」
と聞かれる

「一生懸命出してました」

と力技を答える

「これじゃ出す気にならないよね・・・」

そうなのです。
出す気にならないのを
無理やりやる気を出して出していた。
だから、前後がめっちゃ憂鬱。

そして、その憂鬱になる自分に寄り添ってもらえて
なんだかほっとした気持ちになる

この程度のことって
誰かに認められるものじゃないし
別に認めてほしいと思っているわけでもないけど
なんというか結構な労力で・・・
自分的には小さくともがんばっていることなのだ

そこに光がさすというか
認めてもらうことで
こんなに気持ちが軽くなるんだなぁ
それが、モチベーションに繋がるんだなぁと思った

そして、そこでまた使用頻度などをチェックし
「これはここ」
「こっちはここ」
と数案提案してくれる。

その通りにいれると、なんと、すっきり収まるのです。


もっと使用頻度の低いものを奥にした
すごくすっきり!!
片付け前の写真がないのが残念


【それは何軸か?】

ものの、「いる」「いらない」
の仕分けをしているとき、
どうしても、悩む

「わからない」

ものたち。

私の場合は
「アイディア次第で、いつか使うものかも」(保留)が多い

あとは、高かったものとか
新しいけどもう使ってないもの
人からいただいたものも胸が痛む。

すると、みきちゃん

「それは「他人軸」「もの軸」になっていて、今の自分が優先されていない」


片付けの合間にいろんなことを教えてくれる

「他人軸」「もの軸」
これは、片付け中何度も出てきた言葉

選ぶ基準が自分ではなく
「他人」「もの(お金なども)」になっている
それを
「今の自分」
が気持ちがよいものを選択しよう
ということを何度もいろんな言葉で伝えてくれた

過去でも未来でも、他の誰かでも、その物自体でもなく

「今の自分」

が決める。

「今の自分」

が決めていい。


そこ、私がメンタル的に弱いところ
物にこんなに出てるんだなぁとしみじみ思った。

家の中に、「今の自分」じゃないものであふれている
そうだもん、居心地がよくならないよねぇ。


なんとなく収まっていたもの


総量を決め、空いた箱を使ってスッキリ!!

【宿題のはなし】

画材の話を・・・

画材・素材はかなりかさばる
いつ登場するかわからない・・・
人から見たらゴミみたいに見えるものすら
アイディアが浮かべば宝物に大変身する
そんなものばかり

その私に対して
「1年以内に使いそうか」
「2年以内に使いそうか」
「今見ていて、ときめいたり、うれしいきもちになったりするか」
など、様々な質問を投げかけてくれた

私はその質問を受けて
そのものと、じっくりと向き合い直す
もちろん使うものがあれば
「つかう」
と言えば、みきちゃんは
よい住所を見つけてくれる

でも、自分自身も言葉に詰まるものもある

「いつか、いいアイディアが浮かべば・・・」

と私がいうと

「宿題を出すのは自分かわいそうだよ」

と言われた

「宿題」
保留にすると、それはそのまま残るから
またそのことについて考えなくてはならない
心の片隅にずっと残っていて
すっきりしない状態が続く
おまけにしっかりと場所もとる

そのことを
「宿題」
という言葉で表現してくれた

確かに娘も宿題を持って帰ってきて
宿題を気にしながら
テレビをみて。ゲームをして。
ぼやきながら、明日に持ち越す姿をみて
なんだか気の毒だなぁ(早くやっちゃえばいいのに)って思っていた

それと同じことをしているのか・・・
と思ったらハッとしたのだ。

みきちゃんと片づけながら話していると
最後ちゃんと「自分」に戻る感覚がある

「自分に対してやさしくある」

という、お片付けの中にある姿勢というか芯みたいなものを感じる。
だから、片付け中のみきちゃんの言葉が優しくて沁みるんだなぁと思った。



基準を
「自分に対してやさしくある」
「今の自分」
を軸に全部見直そうと思ったのでした


【お味噌と固定概念のお話】

すべて繋がってるんだけど
特に私は象徴的だなぁと思ったのが
お味噌の場所。

今回私がここ2,3年お味噌を手作りし初めまして
お味噌は

「冷暗所に収納」

この言葉を守り、
狭い我が家で一番の「冷暗所」は
寝室の引き戸の中ということで
お味噌は寝室で眠ってました。

味噌は無事完成したのだけど冷蔵庫には入らない
そして、別の器に移し替え小分けにするのもめんどくさい
私は毎日、寝室とキッチンを往復し
お味噌汁をつくっていた。

みきちゃんに
「え! 毎日大変じゃない?!」
と問われても
「そこまでだし(5メートル)、我が家の冷暗所はそこにしかないからね」
「でも、毎日だよ!」

そこから私は不安事項を出す
「ここじゃ明るくないか」
「ここじゃ温かくないか・・・」

それに対して
「大丈夫」

と言ってもらったことで
不安が緩んだ

そうしたら、最初に空いた花器の入った一等地が空いているではないですか!
「ここでいいよ! ここがいいよ!」
と太鼓判を押してもらい、
味噌はキッチン近くのとっても取り出しやすい場所に収まったのです
ワンアクションで味噌に手が届きます

なんてことないけど、すごい変化の一枚

このちょっとの気づきと
ちょっとの変化が
すごく私にとってストレスを減らしてくれた

そして、この話後になり振り返ると
しみじみ可笑しくなってきて・・・

今思うとどう考えても非効率なのです
時間に換算してもだいたいのんびり動いて30秒くらいかかってて
それを、365日に換算すると
3時間くらい味噌を取りに行ってるの、こわ!!

でも日々の中で私は
「それしか方法がない」
という思い込み
「お味噌汁は冷暗所」
という強い固定概念が
何も考えずその方法を取っていた

そしてみそ汁をつくる日々の私は
ちょっと「めんどくさい」と感じていたり
時間がなくて作らなくなったり
でも、せっかく作ったし
健康にもいいから!
と、無理やりやる気を起こして頑張ったり
毎日作れなくて、ちょっと自分を責めたくなるような
もやもやした気持ちになったり・・・

そう、なんとなく「もやもやする」ことを
放置していたのだ

それは、自分自身の気持ちをほったらかしていたことになる

一つのことは小さいけど
この、小さな自分も
ちりも積もれば・・・ストレスになって
イライラしたり
八つ当たりしたり
爆発したり
そうしたら
自分を責めたり・・・
なんてループに陥っちゃう
その初動が
こういう時に自分の声を聴けているか
の積み重ね
なんだろうなぁと思った

ここまで細かく繊細に自分のことをみてあげるって
正直難しいし
「固定概念」「思い込み」でがちがちになっているとき
自分で気づくってさらに難しい・・・

だから
「客観的」にみてもらう
というのが大事だなぁと思った

誰かに相談したり
寄り添ってもらったり
励ましてもらったり
伴走してもらったり・・・

そうすることで
固定概念が緩んで
思い込みを手放して

新たなアイディアが湧く

自分で自分に寄り添うことができる

お願いして、本当によかったなぁと思っています

みきちゃん、ありがとうございました!!

片付けって人生そのものですな!
(カッコつけた言葉でしめてみる)


資料を見ながら楽しそうに話すみきちゃん



【その後・・・】

お片付け継続中です。
3時間で学んだこととか、視点とか、コツとか
そういうのを取り入れながら
自分でやってみています。

例えば、頻度の高い粉物・・・
これは、
「高さのあるものは、高さをだして、そこに余白があるとスッキリして見える」
を参考に、2個くらい捨て、2個くらい他に移動して
スッキリ。


なんとかいれてた粉類他
頻度の低いものを別の場所に


粉物がぎゅうぎゅう
棚を調節して、高さを出すとすっきり
めっちゃ取り出しやすい

画材系
「期限を決める」
「マックスを決まる」
この2点を要点に進めました

空いたA4の箱・・・
画材入れにしました。
見た目もスッキリ

総量をきめる


ちょっとの変化ですっきり
すっきりをあじわう!!


クレヨンなども
もう一度全部手に触れ決めようと思った
全部引っ張り出す
このエネルギーを出せたのは
一緒にお片付けしてもらったからだ


細かい・多い・めんどくさい・・・でも大切なもの


自分の中にあった
これを持ったときに喜びとか
不安の解消とか
人とのつながりとか・・・
画材一つ一つに
込められている想いが強い
一方で
私はしみじみと
「視覚的情報処理能力が低い」
と思った。
物があることで、ノイズになり
手が止まる。思考も止まる・・・

なので、きれいに整理し、1/3にする
込められてきたたくさんの想いが溢れて
なんか泣ける時間でした


新しいものが来た時のヨハクもある


本棚も
「今の私がときめく」
を基準に少し手放してみる
何冊かでも、少しヨハクができると
こんなにすっきりした気持ちになるんだなと思った。

みきちゃんにお片付けをレクチャーしてもらったことで
「もの基準」(高かった、もったないない・・・)が少し緩んで
今までは手放すのに負荷がかかって
「えい!!」(見ないで捨てる・過剰にありがとうの儀式をする)
ってパワーが必要だったものが

手放すのがちょっと楽になった感じがします

「もの基準」から
「今の自分」基準へ

焦らずゆっくる移行出来たらいいな


はぁすっきり



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