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香雨書

10年以上前から
清水寺にならって
「今年の漢字」を決めている
目標にすると
肩に力が入っちゃうから
漢字一文字でふわっと意味を持たせる程度の
やわらかく方向だけ示しているくらいが
私には丁度いい

3年前から
書家の香雨さん

https://www.instagram.com/ko_u_u.sho/

書を描いてもらうようになった

最初は
「生」
去年は
「湧」
今年は
「微」
にした。

毎年「今年の漢字」を決めているといっても
だいたい数か月ですっかり忘れ
年末にまた
「今年を振り返った漢字」
を決めるときには
だいたい、年初と違うものになっている

意識できなかったなぁ・・・
って毎年反省する。
でもその反省は生かされることはなかった。

しかし、3年前から
香雨さんに書を描いてもらい
素敵だから机の横に飾るようになった

そしたら、時々目に入ってくる
忙しい中ふと手が止まる

2023年は「湧」

「湧」
だったなぁ。
力づよさと水墨のみずみずしさ・・・
私の中で湧いてくるものあるかな
私気づけているかな・・・

って少し意識が向く

カッコいい字だなぁ
って時々眺める
ひといきつく時間。

視覚に入ることで
意識が向く
だから去年は自分の中で
湧いてくるもの
を私なりに大事にできたなぁと思う

2024年「微」

今年は
「微」

湧いてくるものを細やかにキャッチしたかった
微かな変化とか
微かな気配とか
微かなしあわせとか
ほんのりとした、
気をつけないと気づけないことを
日常の中で気づいていきたいなって思って。

大きな何かを目指さのではなくて
目の前にあるものに
より繊細に
気づいていたいなと

そんな思いを込めてみました。

書が届き、封を開くと
お香のかおりにふわっと包まれた
去年とは全くテイストの違う
「微」
の文字。
きゅっと意識を集中させないと
見つけられない
それが
「微」
という文字を表している。

微のバックの薄い墨
ヒノキを割いて筆にしたそうで
おしゃれなだけじゃない秘密がいっぱい隠れていて
「へび、りゅう、び、ひび、こころ・・・・」
見るたびに発見があり
印象がかわる

書でありアートである
香雨さんの書は
私にとって敷居が高かった書の世界が
ちょっと近づいた気がして、うれしかった

そして、書を置くもう一つのよいところは
段々と散らかってくる机を
そろそろ片づけよう・・・
ってなるタイミングが早くなったこと笑
これ、けっこう大事

香雨さん、ありがとう。
「微」を味わいながら、ことしを楽しみます。

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写真は
ご一緒にお散歩させいただいたときの
書の作品たち

自然の中
自然の音や湿度、感触を味わいながら
インスピレーションで
生まれた
ことばが綴られる

楽しい時間でした


「木」上に伸びていく
しずくをあじわう
「葉・しずく」
雨上がりの踏み心地
「樹の階段」
「かたつむり」
苔を愛でる
雨上がり光がさしてきた
「陰」
書く姿が凛としていた


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