当時の小学生女子が聴いた「神田川」の世界〜喜多條忠(きたじょう・まこと)さんの訃報を知って〜

昭和の名曲「神田川」の作詞家・喜多條忠(きたじょう・まこと)さんが11月22日に肺がんのため亡くなったことを知りました。

まだ74歳だったとのこと、

まだまだお若いのに…と、しんみりしてしまいました。

ご冥福をお祈りします。


見出し画像に使いたかった写真はこちら、↓

気さくな笑顔を捉えた、とても良い写真だと思います。

撮影した方の名前がないので、わからないのが残念です。

こんな素敵な「おじさま」だったんですね。


喜多條忠さんといえば、

その昔、大ヒットした「神田川」。

当時まだ小学生だった為、

詞の深い意味までは汲み取れなかったと思いますが、

ただ貴方のやさしさがこわかった

の部分、子供ながらも"女の本能"でしょうか、「わかる気がする」と頷いていたものです。

(ネットで見ると、こわかったの表記が"怖かった"と"恐かった"と両方あるのですが、何れが正しいのでしょうか?)


でも、基本的に男のくせに(と、現代では言ってはいけませんね。あくまでも当時の感覚で)女より長風呂ってどうなの?!

洗い髪(子供の感覚で耳で聞いただけだと「荒い髪」。寒くてゴワゴワになったのかな?と思ってました。)が芯まで冷えて、持ってる石鹸がカタカタ鳴るぐらい凍えさせといて「冷たいね」って誰のせいやねん!己の身体の温さ(関西人なので"ぬくさ"と読みます。)誇示かい!!どんだけ待たせるんやー!

と子供心に(しつこい)非常に憤っていたものです。

全然やさしくなんかない(まあ違う意味の"やさしさ"ですが)、めっちゃ酷い男ですやん。彼女さん、そんな男やめときなはれ。ですわ。まあ所謂ダメンズが好きな女性も一定数いますが。

自分の娘がこんな男と付き合ってると知ったら即別れさせますわ!って、すいません娘いませんけど。息子しかいませんけど。寧ろこんなオトコになったらアカンで!!と反面教師でこんこんと説教せにゃなりませんが。今のところそんな兆候は無さげですが。良いのか悪いのか。

それに由緒正しき家柄でもあるまいし、恋愛は自由ですわ。親心として、傷つくのがわかってるのをハラハラしながら見守るだけってしんどいと思いますが。大阪弁で言うところの「頭打たなわからん」ってやつですな。


まあ詞の中のオトコにあれこれケチつけてますが。

「二十四色」を「にじゅうよいろ」と読ませたところ、子供心に(だからしつこい)痺れてました。


この曲をきっかけに、

かぐや姫のファンになり、

「かぐや姫LIVE」や「かぐや姫フォーエバー」とかLPレコード買いました。

南こうせつさんの声が喜多條さんの歌の世界観とぴったりだったんですね。

「赤ちょうちん」とか「妹」とか情景が目に浮かびました。

子供の頃の私は"兄"という存在に強烈に憧れておりましたので、それはもう所謂ヘビロテで繰り返し繰り返し聴きました。

ちなみにあくまでも当時の狭い交友関係の中で、ですが兄姉アンケートを実施してみたところ、

姉はいるが兄がいない子は「お姉ちゃんもいいけど、お兄ちゃんも欲しい」で、

逆に兄はいるが姉はいない子の場合「お兄ちゃんはいらんから、お姉ちゃんが欲しい」

と、それぞれ複数の同じ回答を得て、大変興味深い結果になったことを覚えております。

子供心に、「お兄ちゃん」は憧れだけに留めておくものなのだな、と妙に納得したものです。


「うちのお父さん」は当時も明るいホームドラマ的で好きでしたが、年取った今こそ家庭菜園などやってみながら聴きたい歌です。

メロディーのせいか、妙に明るい「おもかげ色の空」が好きでした。

「僕の胸でおやすみ」には所謂胸キュン(死語?!)でそれはもう憧れの世界でした。

「22才の別れ」は、なんちゅー女や!と憤っておりました。(もういい)

「なごり雪」はイルカさんが歌っているのが一番好きではあるのですが。ああでもやっぱり正やん(伊勢正三さん)も良いわ。どっちやねん。

(この歌が大ヒットした当時、本気でイルカが男性か女性かわかりませんでした。声も中性的でしたし、レコードのジャケットも少年ぽかったので。)

どの歌もイントロが非常に印象的で、イントロだけですぐわかりましたね。(イントロなしで始まる「妹」は画期的?!でした。)


喜多條さんの詞の話から逸れて、段々かぐや姫の歌の感想になっちゃってますが。

ああ、喜多條忠さんのおかげで、まだ青春ですらない、思春期前夜といった遠い遠〜い昔が思い出されました。懐かしい。

あ、ちなみに私、ずっと「きたじょう・ちゅう」さんだと思ってました。最初に知った時、子供でしたから。特にルビも振ってなかったし。(何故「條」が読めたのか?「上條恒彦(かみじょう・つねひこ)」さんを知っていたから。)

大変失礼致しました。


キャンディーズの元気いっぱいな「暑中お見舞い申し上げます」も大好きでしたよ。

「お兄ちゃん」に憧れていた延長で大好きだった中村雅俊さんの「いつか街で会ったなら」も喜多條さんでしたね。(「俺たちの勲章」大好きでしたー!松田優作さんと中村雅俊さんの若手刑事コンビ、格好良かった!!)

ああ、歌と共に様々な思い出が蘇ります。

喜多條忠(きたじょう・まこと)さん、沢山の素晴らしい歌を世に出してくださって、本当にありがとうございました。

この駄文を天国の喜多條さんに捧げます。(ってこんなしょうもない内容じゃ受け取り拒否されるでしょうか?!)

安らかにお眠りください。



ちなみに、私この後立派に?!イタい若者に成長しました。ああ黒歴史…。

といいつつ、さらけ出しきってませんが?!


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