『HOLES』を読んで心に残ったこと
2023/3/27
抜粋
p163
What scared Stanley the most about dying wasn't his actual death. What worried him the most was the thought of his parents not knowing what happened to him. For him, at least, it would be over. For his parents, the pain would never end.
○感じたこと
死について考えた時、残されたものが一番辛いということを実感した。あれほど大変な状況下でも周囲のことを考えているスタンリーの心の広さに終始感動させられた。(例えば他の仲間にいじめられても相手を庇おうとする様子とか…今時そんな子はなかなかいないよね)
p175
Zero's "confession" seemed to bring him some relief
○感じたこと
体が弱って死にかけのZeroはStanleyにスニーカーを盗んだことを告白。このシーンから、死に際になって、後悔することって「許し」なんだろうなと考えさせられた。これまで関わってきた人、ものに対する許し。自分自身の過ちに対する許し。ずっと墓場まで後悔や恨み、罪悪感を持っていくのは誰だって嫌だよね。そしてそれを許せるStanleyも素敵だと思う。きっと孤独が一番人間にとっては辛いものだよね。
p184
"We always took what we needed."
Zeroの言葉。貧しいストリートチルドレンが物乞いをするのって、「欲しい」からじゃなくて「必要」だからなんだ。モーリー先生の本でも読んだけど、ものが溢れる現代って欲しいものと必要なものとの天秤が壊れてしまっているのかもしれない。見方を考えれば、Zeroがしたことは正当化されるよな、なんて思うと、真実と事実は違うっていう考えにもものすごく共感できた。
p186
He knew he had no reason to be happy. He had heard or read somewhere that right before a person freezes to death, he suddenly feels nice and warm.
It occurred to him that he couldn't remember the last time he felt happiness. He liked himself now.
幸せに理由はないって言葉が心に響いた。自分ごとになると、私は就活中にやりたいこととやらなきゃいけないことの塩梅が分からなくなって楽しくない生き方を選んでいたことに気付かされたんだよね。今だからこそ、このStanleyの考え方には共感できるものがあって、「幸せ」とか「やってみたい」その感情に理由はいらないんだってことを感じた。理由は後付けするものなんだよ、その感覚を忘れないでいてほしい。
p188
Now, I'm really thinking crazy, he thought. He wondered if a crazy person wonders if he's crazy.
ここにメモが残してあるのは後から振り返って自分でも疑問に思った。「real happiness = crazy」って走り書きしてあったから残しておく。でも、確かにそうだよね。幸せなんて言葉に表せないよ、小説を読んで一緒に登場人物と冒険しているみたいでとても面白かった。続編の『SMALL STEP』を読むのが楽しみ!
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