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2023振り返り

issuesは段階的なPMFを迎える

issuesは2023年は、統一地方選・シリーズAの資金調達・国政展開の開始などがあった。2022年の前半でビジネスモデルの調整を行い、秋ごろから伸び始め、2023年に入るタイミングから統一地方選にかけて跳ね上がった。

その結果、特に都市部ではissuesを経由した要望が政策実現につながる事例も増えた。事業的にはマイルストーンであるシリーズAの資金調達を完了できた。

2022年の前半は探索と設計、後半は営業方法確立のフェイズだとすると、2023年の前半は営業/CS組織の確立・オペレーション構築などの対応と仕組み化のフェイズだった。

昨年は自分のなかでも特にリサーチ・設計面で実践や学んできたことを出し、一定のインパクトを出せた感覚があった。こここそnoteにまとめたい感じだが、まとめられていない。(この動画で少し話している)

しかし、今年は手探りだった。組織もフルタイム5人くらいの規模から、10人以上の規模になり、実践・学びともに不足している段階に入ったので、インプットを繰り返しながら仕事をしていった。

営業は『無敗営業』、CSや部門横断的な動きはや『THE MODEL』、『チームは機能するとはどういうことか』、人事制度では『スタートアップの人事制度』など教科書的なものを定めてチーム前提でインプットと仕組み化を回していった。あとはマネジメント面は、外部メンターの方にコーチングをしてもらい仕事をしていった。昨年まではわりとレバレッジが効く模索と設計の部分に比重を置いてやっていたが、組織運営自体の学びや型を模索しながら実践できた。やっている時は必死だが、振り返ると今後、組織やマネジメントをしていく上で、自分の基盤を作る年だったとも思う。違いを生み出すには、教科書を踏まえてやるのは前提なので、来年以降はこういったジェネラルな部分でも差異を生み出せるように思考と実践を繰り返したい。

2024年の展望を書こうと思ったが、会社としては描いている規模になるための非連続的な発明をし続けることに尽きる。なるべくシンプルな構造で、中長期目標から逆算したインパクトのある仮説を、なるばく短いスパンで区切って検証をしていくこと。これは2023年の後半から、同じである。

事業面のことはそのようなかたち。個人的には、秋からは国会議員向けの展開を小さく開始したこともあり、そこでの国会議員の方とお話しできる機会が増えた。どちらかというと地方自治体は実際の暮らしの困りごとに寄り添いつつ問題解決をしていくのに対し、国政レイヤーではより中長期的でインパクトフルな方向性を示すものが多い。もちろんissuesで役に立てる価値と、やりたいことを掛け合わせて一緒にやる方法を模索していく、営業的な対話になるのだが、個人の社会デザインへの探究としてもだいぶ面白さがある。そしてその探究が、たとえば政策立案の仕組みに対する事業につなげられる感覚もあり、わくわくしている。この辺りは、まずは事業の非連続的な成長を実現して次のステージにいくことが前提になるが、直接会ってこのドメインに興味がある方とは色々話したいところです。

公共とデザインは目に見える活動の成果がではじめる

公共とデザインは、昨年仕込んでいた「産む」をテーマにした参加型デザインとも、参加型アートともいえるプロジェクトの展示を3月に行った。当初はわりと、3人のもやもやしているところを掛け合わせた探究的な要素、既存の物語や習慣を相対化して、自分の選択を行えるプロセスを通した変化に興味があって始めたものだった。結果、展示というかたちで6日間の短い間ではあったが、500人以上の方の目に触れる機会も作ることができた。

自分にとっては、これはほぼ昨年だが、創作・対話・内省という、クリエイティブラーニング的なプロセスをみっちり得ることができた。一方で、はじまりは興味関心からやっていたのもあり、社会への変化にどうつなげていくのか?というところは疑問のまま終わった。それがいまも探究の問いになっている。

これもほぼ昨年に執筆していたものだが、『クリエイティブデモクラシー』という本も出版することができた。

この本を書いている時は、選挙やデモに関わらない、個々人の内発的な活動からつくられる社会像に関心があった。産まみむめもや、issuesでみている政策プロセスなどを踏まえると、やはり自分が問うべきなのは、どのように社会システムや制度、政策やガバナンスに反映できるのか?というところだなと思った。

2024年から、自分は政策・ガバナンス周りの探究にフォーカスをしていく。趣味でnoteを書くことからはじめた、公共とデザインは3年で仕事の依頼も増え始め、会社としてはプロジェクトも増やし、メンバーが食べていけるように事業として本腰を入れ始めるタイミングになった。

他のメンバーと違い、自分にとってはサイドプロジェクトという位置付けになるので、探究のうつわとしてマイペースに活動することになる。結果、システムへのつなぎこみの部分で、公共とデザインが目指すソーシャルイノベーションの後押し、あるいはissuesに探求した内容をフィードバックできるようになるといいなと思う。

純粋な創作への渇望がありつつも、2024年も自分の創作=事業づくり+探究活動

基本は仕事やプロジェクト人間なので、振り返りを書くとこういった仕事面ばかりになる。

私生活周りだと、パートナーが京都の文フリでZINEを販売する。自分もその手伝いでブースにいる予定。

もともと日記を書いていたものから、立ち上がった創作活動。自分にとってこの活動は、社会や経済にも仲間にも求められたわけでもなく、ただ内発的に発露しているようすが窺えて、かなり眩しく、そして羨ましいものだった。

夏合宿と称して、数百の文章を印刷して編集的なおしゃべりを行った

自分もこういった自然に湧き上がるものから表現をしたい、という気持ちが触発される。ただそれは狙ってやるものでもないと思う。できることといえば、日々文章を残していくこと、本を読んだり旅をして、感じたことを残すことなど小さく日々と自分を観察していき、記録することくらいだろう。

自分にとっては事業と探究。そこに注いでいくことになる。純粋な創作的なものにも近い湧き上がりもありつつ、日々行なっていくのは愚直な仕事。だが、だからこそそれが目的や周囲への影響を帯びることに、楽しさを感じながらやっていきたいと思う。

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