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【VRChat】Quest2を1年半以上使った人のPICO4感想

はじめに

昨日2022/10/10にPICO4が届いた。
僕はQuest2でVRChatを1年半ほど遊んでいるが、今回サブ機としてPICO4に手を出したので、さっそくVRChatで遊んでみて感じたQuest2との差を書き連ねていく。メモのように気づき次第加筆していくので雑です。

Quest2に勝っていると感じた点

軽い

届いてからHMD持った瞬間に、「かるっ」ってなった。
実際にはエリートストラップ付Quest2が600g程度で、PICO4が580g程度なので総重量は20gほどしか変わらない。
しかし、前後の重量バランスがQuestが5:1程度なのに対しPICO4は
ほぼ1:1のバランスになっている。
さらに、手で感じる20gの差より頭で感じる20gの差のほうがどうやら大きいようで比較的長時間装着しても首が疲れにくいと感じた。

レンズの種類

Quest2ではフレネルレンズというものが使われているが、PICO4ではパンケーキレンズが使われている。フレネルレンズは波紋のようなジグジグが気になることがあるが、パンケーキレンズはツルツルしていて(画質とはまた違った意味で)きれいに見える。
またパンケーキレンズはスクリーンとの距離が短くて済むため、HMDがQuest2より薄い。こんなことを思うのは少数派だとは思うが、マイクアームを伸ばしてダイナミックマイクでVRChatをするときにマイクにぶつかりにくいと感じた。

背面のトラッキング

PICO4はQuest2同様インサイドアウト方式なので、カメラ外の背面のコントローラはトラッキングが切れることがある。ただし全く使えないわけではなく、速度やジャイロ?である程度位置を補完してくれる。その補完計算がQuest2よりきれいに感じる。この手のHMDで自分のケモミミを触るのは難しいことが多いが簡単に耳を折ることができた。

スピーカー

PICO4にはイヤホン端子がなく、USB Type-CかBluetoothイヤホンを使うことになる。と思いきや、意外と搭載されているスピーカーが良い。
ストラップのベルトあたりにスピーカーが搭載されているので、耳に近く
意外と低音感や左右のステレオ感もある。
何なら数千円のイヤホンでASMRを聞くよりこのスピーカーで聞いたほうがいいまである。

Quest2の方が勝っていると感じたこと

ゴッドレイ

ゴッドレイとはHMDの画面からの光を目が反射し、その光がさらにレンズが反射することで見えてしまう光の筋のようなもの。
初のパンケーキレンズだったため初めてこの現象にあったが、一瞬レンズが曇ったように感じた。メニューなどをスライドする度にゴッドレイもスライドしていくのでちらちらと光を感じるのが少し気になった。

マイク音質

Twitterでマイクが割れて聞こえるという話がよく流れてきた。
実際デフォルト設定では割れているようだったが、Windows側で40%くらいに下げると、割れは解消される。


ただ「あーーー」っと長く伸ばすとホワイトノイズと誤認するのか減衰して消えていく。しゃべり続ける分には問題なさそう。

2022/10/13より発売された「PICO4版 VirtualDesktop」の導入により音割れも減衰もなくなり、すべて解決した。
推測に過ぎないが公式の接続アプリよりVDのほうが圧縮送信の技術が優れているのかもしれない。
なお新たに発覚したこととしては、冷却ファンが激しく回るのでその音をホワイトノイズとして拾いやすい。しかし音質は「Quest2よりいいのでは?」という周りの評価を得た。

障害物にさえぎられたときのトラッキング

背面で死角になったときのトラッキングは上記の通りPICO4の方が良いと感じたが、三角座りの体制で膝がコントローラに被ったときのトラッキングの飛び方が大きいように感じた。
原因はよくわかっていない。

ハンドトラッキング

そもそもPICO4でハンドトラッキングはまだ開発者モードでしかできない。さらに対応アプリでなければ使えないので、現状VRChatでは使えない。
PICO4スタンドアロン版VirtualDesktopが対応アプリとして販売されれば可能性はあるが、特に言及もなくまだ先の話になりそう。
ハントラそのものの精度も改良を重ねてきたQuest2にはまだまだ及ばないように感じる。

バッテリー持続時間

PICO4の標準モードでは若干Quest2よりはやく充電が切れる。
PCVR無線接続でVRChatを遊んでいたらフル充電から1時間40分でバッテリー切れになった。
省電力モードではまだ未検証だがモードの切り替えの度に再起動が必要な点が面倒。起動しているアプリによっては充電しながら使っても充電が追いつかないことがある。

その他感想

コントローラだがQuest2のものよりPICO4のものはボタン類にストロークを感じ、若干固い。比較的固いだけなので気にするほどではないが、音がそこそこデカいので耐久性が心配である。プラスチックの質感もQuest2に比べるとチープに感じる。

また、スタンドアロンの時には気にならないがPCVRの時にコントローラの遅延とずれを感じる。ずれに関しては今後のアプデで直るかなと思う。

PICO4の画面が若干ぐわんぐわんして酔いやすいという意見があったが、水平移動のトラッキングが甘いように感じた。回転移動は気にならないが、移動するときに変なスライドが入るようで、無限歩行とかはしずらいかもしれない。

2022/10/14追記

マイク音質の項目でも書いたが、「PICO4版 VirtualDesktop」の導入により様々なことが解決した。
問題になっていたマイク音質も音量100%でも問題ない音質になっただけでなく、画質が向上しコントローラのずれも少なくなった。

遅延も若干少なくなったように感じるが、スタンドアロンの時点でQuest2よコントローラの遅延はあったのでPCVRビートセイバーは相変わらず遊びづらいかもしれない。とくに激しい動きが必要ないVRSNSとしての利用なら全く問題ない。

ざっくりとした感想としてはVDの登場によりQuest2買うよりPICO4買う方が良いんじゃないかというところまできた。
僕としては後はハンドトラッキングを頑張ってほしいところではある。


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