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二郎系らぁめんのすゝめ ①麺は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず

ヤツには、本能に訴えかけてくるものがある。脳汁を、はっきりと確認できる。匂い立つ脂がニンニクと一緒に口の中へカチ込んでくる刹那、えも言われぬ幸福感が訪れる。

不幸話を幸せそうに話すのを肴に飲む酒、いい日本酒をあわせながら本物の職人が握る寿司、天使のような衣をまとった天ぷら、地元で食べるとれたてのフグや牡蠣、猪。路上で貪るディープキス。

閃光のような気持ちよさをもたらすものは、挙げればキリがないが、二郎系らぁめん程、手軽に手に入るものはない。

しかしながら、あたり外れがある

人間の舌程、千差万別なものはない。幼少期から培った、というより脳に刻みつけられた食べ物の味は、当然、人によって異なる。

ともすると何を「おいしい」とし、何をそうでないとするかは人によって異なるはずである。そうした違いからか、二郎系のラーメンの中でも当たり外れがある。というより目指している気持ちよさの違いがある。

それが当たり外れとして顕在化する。

麺は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず

最低時給の1000円札一枚握りしめれば、すぐに気持ちよくなれるラーメンに出会うことができる。当然、自分にあった二郎系らぁめんがない可能性はあるが(中にはおいしくないやつもある)、一度食べてみて欲しい。

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