CD-R化のススメ3

2023年8月6日 23:09

前回「CD-R化のススメ2」の続きです。今回はCD-R化するにあたって、注意してほしいことなどを解説します。今回は専門用語的なのが出てくるので、人によっては難しい話になるかもしれません。

①取り込む際の形式はWAV(無損失)で
②書き込み方式はオーディオCD形式で
③トラック間のギャップはなしがオススメ
④CD-RWは読み込まない場合がある
⑤650MBのCD-Rは74分未満

①取り込む際の形式はWAV(無損失)で

まずCD-Rを作るにあたっては、記録する曲を元のCDからPCに取り込む必要がある。この時に取り込む際の形式を選べるが、後述のオーディオCD形式でCD-R化する場合は「WAV(無損失)」形式がおすすめ。

ファイル容量はmp3などより大きいが、圧縮形式の音楽ファイルをオーディオCD形式で記録しても、結局80分未満でしか記録できないので、それなら元CD本来の音質のまま記録する方が良い。

PC内のデータ容量が気になるのであれば、CD-Rに記録した後、PCに取り込んだ音楽ファイルを削除すれば良いのである。
(ただしこの場合は再度のCD-R化が必要になった時、もう一度元CDから曲を取り込む必要がある。レンタルCDから記録の場合は残しておくのが無難)

なお、USBメモリやSDカードの場合は音楽ファイルの容量がそのままメモリ残量に影響するため、必要に応じて音質が悪くならない程度の圧縮形式を選ぶと良い。(自分もそうしてる)

②書き込み方式はオーディオCD形式で

CD-Rの書き込み方式には「オーディオCD形式」と「データ形式」の2種類がある。
オーディオCD形式は1枚のCD-Rに80分未満でしか記録できないが、CDが使える機器であればほぼ使用可能。データ形式はたくさんの曲を1枚のCD-Rにまとめられるが、対応機器が限られる上に動作が遅い。

CD-Rを作るに当たっては、ほとんどのCDプレーヤーで再生できる「オーディオCD形式」が断然良かったりする。

自分はPerfumeの曲を入れた「データ形式」のCD-Rをお試しで1枚作っているが、動作が遅くて実用的ではないと思った。(対応機器も少なめ)

また、データ形式CD-Rに対応しているオーディオ機器は、USBメモリやSDカードにも対応していることが多く、それらを使う方が動作が早い。

やはりCD-RはオーディオCD形式向けだと思う。(データ形式はUSBメモリやSDカードの方が向いてる)

③トラック間のギャップはなしがオススメ

ギャップとはその曲が始まる前の無音部分のことである。Perfumeではあまり少ないが、アーティストのCDを再生した時、経過時間に「-0:02」などが表示されたのを見たことがある人もいると思う。これはギャップの部分を再生しているという意味である。(ギャップなしだとマイナス表示なしで曲が始まる)

「トラック間のギャップなしでCDに書き込む」に
チェックを入れて記録すればギャップなしになる

で、Perfumeの場合はギャップなしでCD-Rに記録するのがオススメ。理由はPerfumeの曲は繋がりを持ったものがあること、曲によっては十分な無音時間があり、ギャップを入れると無音部分によって繋がりが不自然、無音が長いと感じることがある。

例をあげると、⊿のTake off → love the world、The best thing → Speed of Sound、JPNのレーザービーム (Album-mix) → GLITTER (Album-mix)が曲同士の繋がりを持っている。(当然、元CDのこれらはギャップなしで収録されている)

④CD-RWは読み込まない場合がある

記録が1回限りのCD-Rに対し、約1000回までなら記録し直すことができるCD-RWもある。

このCD-RWだが、曲の組み合わせを変えたくなった時に記録し直すことができる代わりに、機器によっては読み込みが悪い場合がある。また、CD-Rに比べて単価が高い。

CD-RWを使ってて読みが悪いと感じたら、CD-Rに変えることをおすすめする。
なお、CD-Rを使ってて曲の組み合わせを変えたくなった場合は新しいCD-Rを使うことになるが、単価が安いのであまり気にしなくて良いのかもしれない。
それと、記録し直しなどで不要になったCD-Rはシュレッダーするなどで読み込み不可にしてから処分した方が良い。

⑤650MBのCD-Rは74分未満

家電量販店などで売られているCD-Rは700MBがほとんどだが、ハードオフなどにある未使用のCD-Rの中には650MBのものが存在する。

650MBのCD-RはオーディオCD形式で74分未満で音楽を記録できる仕様である。そのため、74分〜80分で記録したい場合は700MBのCD-Rでないと対応できないので注意。

デザインが気に入った以外で650MBのCD-Rを選ぶメリットはほとんどないので、700MBのCD-Rを選ぶのがおすすめである。

あと少し書きたいことがあるので「4」に続きます。