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『値上げ』と『日本の状況』

このnoteでは、1人の日本の未来を何にも考えていない若者「けん」と、
「けん」に何が今、日本で起きているかを教えて、未来を考えようとする「松先生」のお話である。

けん・・・20代半ばの若者。派遣社員として働いているが、責任感は薄く。
     今を楽しめれば良いという人間。
     楽観的で、鈍感で、彼女に怒られることも、多い。
     ただそれもすぐに忘れる。

松先生・・過去から来た先生、努力家で勉強家。将来の日本を考えている。
     それを身近にいた「けん」に伝え変えようとしているが、
     感心・感激してはすぐに忘れる「けん」に頭を抱えている。

めぐ・・・「けん」の恋人。けんよりは多少しっかり。


1,値上げニュース

けん 「最近、値上げするっていうニュース見たけど、
    なんか最近、値上げばっかだよね。」
松先生「お!なんじゃ、ニュースを見るようになったのか。
    偉いのう!」
けん 「いや、何かネットニュースで流れてたから。
    先生、最近、どこも値上げとか、容量少な目とか、
    けちな所が多いですよね。
    もっと思い切って安くしてくれたら買うのに。」
松先生「けんよ、本気で言っているのか?と聞きたいが、
    まぁ、本気なんだろうな。お前は。
    お前、メーカーはけち臭いって思っておるのか?」
けん 「当たり前じゃないですか。高給取りばっかりで、
    お金持っていない僕たちから、値段を上げたり量を減らして、
    儲けようと思ってばかりじゃないですか。」
松先生「ん?とすると、今回の値上げの理由はどう思っておる?」
けん 「そりゃ、儲けようとしているんじゃないですか。
    色んな理由付けて」
松先生「そんな風に見えとるのか。
    分かった。何が起こっているか考えようか・・・」
けん 「えぇ~~~」

2,会社は儲けようとしているのか?

松先生「まず、今回の値上げは会社の儲けのためと思っとるのか?」
けん 「そうじゃないですか。値上げばっかりで、
    値下げは殆ど聞かないですよ」
松先生「ぬう。まぁ、確かに会社の儲け(利益確保)の側面もあるのう。」
けん 「ほら、やっぱり搾取だ。」
松先生「早とちりするな!お前も働いているだろう。
    その給料はどこから出てくると思う?」
けん 「そりゃ会社からですよ。」
松先生「だろう。その会社のお金がどこから来るかと言うと、
    儲け(利益)からだ。儲けが無ければお金が無い。
    すると給料も払えないし、人を雇うこともできなくなる。」
けん 「それは困ります。でも、会社は従業員の給料も上げずに
    ため込んでいるって聞きますよ!」
松先生「そりゃそうじゃろう。考えてもみなさい。
    家計で考えると、儲けが収入(家計では給料など)と考えて、
    従業員の賃金が支出(家計では家賃・食費など)に全部使ったら
    貯金が溜まらんだろう。貯金が無いと急な病気や事故では、
    お金が無くなってしまうではないか。」
けん 「そんな時は、どこかから借りれば。」
松先生「お前、それで、この間、街金で借りようとして、
    怒られていたではないか。そんなんじゃ、企業はもたない。
    何かある前にお金をためておく、それが内部留保という。
    これが多くあったから、コロナ禍でも保った企業が多いのじゃ」
けん 「納得いかないけど、そうなんですね。
    でも、その為に、値上げは納得いきません。」
松先生「そりゃそうじゃの。
    ただ、今回は会社の利益のための値上げではないぞ?」
けん 「え!そうなんですか?
    また、けち臭いことをしているんだと思っていました。」
松先生「まず、お前のそのけち臭い考え方をやめい!」

3,値上げの原因は?

松先生「まず、ニュースを観なさい。「原油高騰の値上げ」と
    あるじゃろう。これはどういうことだと思う?」
けん 「はい!全く分かりません!」
松先生「ちょっとは頭を動かせい!これは色々とあるが、
    まぁ、ガソリンなどと思いなさい。
    物を動かす、物を作る時に、必ず燃料が必要になる。
    それが高騰すると、どうなる?」
けん 「さあ?」
松先生「じゃあ、話を変えよう。おぬしがタクシードライバーとする。
    ガソリン代が1㎞走るのに100円から300円に値上がりした。
    今まで送迎の時に1㎞走るのに500円貰っていたとする。
    今まで1㎞走る報酬が400円の所、このままだと200円に減る。
    おぬしはどうする?
けん 「そりゃ、値上げして400円欲しいから、700円にしますよ。」
松先生「そうじゃろう。それが今回、起こっていることじゃ。」
けん 「でも、それなら、安くガソリンくれる所から
    買えばいいじゃないですか。
    それに何で、ガソリン代って高くなるんですか?」
松先生「そうじゃの。まず、ガソリンの値段は売りたい人と買いたい人の
    交渉で決まるのじゃ。
    お主もタクシーで早く行きたいから1000円出すお客と、
    700円で乗りたい客、どっちを乗せるかの?」
けん 「そりゃ、1000円ですよ。」
松先生「そうじゃ。そして、今はドンドンと買いたいという人が増えとる。
    だから、値上げがどんどんとされているのじゃ。
    それでも買う人がいるからの。」
けん 「え、でも、僕は値上げされたら、買いませんよ?」
松先生「そうじゃ。その言葉に、今回の大きな問題が潜んでおる!!」
けん 「え?」

4,日本の問題

松先生「なぜ、おぬしや、他の日本人は買い控えようとするのに、
    値段はどんどん上がると思う?」
けん 「う~ん、儲けるため?」
松先生「その発想から、そろそろ離れい!
    簡単に言うとじゃ、その値段でも買う人がいるからじゃよ。」
けん 「え?どこに?僕の周りにはいませんよ。」
松先生「世界じゃよ。世界中の国、特に中国などはドンドンと買う。
    アメリカもコロナから立ち直りつつあるから、どんどんと作る
    そして消費する。だから高くても買うんじゃよ。」
けん 「え?じゃあ、日本はどうなるんですか?」
松先生「お前がさっき言ったじゃろう。タクシーで1000円払うお客と
    700円払うお客がいた時、700円を乗せなかったじゃろう。
    そのまま放置されて、気にしないんじゃよ。」
けん 「え?じゃあ、日本は気にされなくなるんですか?」
松先生「そうじゃの。安く買いたいと言っている間は無視されるじゃろう。
    だから、高くても買わざるをえないし、高く買うから高く売る。
    その結果が、今の値上げじゃ。」
けん 「そうなると、値段は戻らないんですか?」
松先生「いつかは戻るかもしれん。世界中が不況になればな。
    ただ、いつかは分からん。
    むしろ、今の日本は世界から見ても異常な国なんじゃぞ?」
けん 「そうなんですか?」
松先生「うむ。ビックマック指数という面白い数値があっての。
    世界中、ビックマックは同じだが、それを幾らで販売しているか
    それを調べて、各地の物価を割り出しているものじゃ。
    これを見ると、日本はアメリカの6割程度の390円
    中国より少し高いが、先進国からは随分置いてかれておるの。」

けん 「安く食べられて良いじゃないですか。」
松先生「だから、言っとるじゃろう。安くて良いのは、物があるうちじゃ。
    どんどん世界が物を買い占め始めると、物が買えなくなる。
    だから、今の生活を維持したいなら、物の値上げに追いつくぐらい
    給料も上がらないといけないんじゃ。
    それが無理だと、生活レベルを落とす必要があるのう。」
けん 「そんな~。」

5,日本の未来を創る

松先生「そんな落ち込むな。今は日本はどんどん悪くなっておる。
    物の値段は上がったり、量が減らされても、それ以上に給料は
    上がってはおらん。むしろ下がっているから問題なのじゃ。」
けん 「そうですね。僕は派遣なので、最低賃金っていうのが上がって
    給料が上がったのですが、社員は何かボーナス減ったとか
    言っていました。」
松先生「お主は、相変わらずのん気じゃのう。
    ただ、そんな状況でも日本は復活できる。
    方法は色々とあるが、まずは日本に活気を吹き込むことじゃ。」
けん 「どんなことですか?」
松先生「まずは、否定の言葉を減らす。褒める。挨拶する。笑顔でいる。
    自分自身をご機嫌でいることじゃ。」
けん 「そんな簡単なことで・・・」
松先生「ほう。では、できておるのかの?
    では会社で元気よく挨拶して、笑顔で仕事に取組み、
    周囲を褒めているのかな?」
けん 「いや、してないけど。でも、それって意味があるの?」
松先生「ある。職場にご機嫌で活気の良い人が1人いるだけで
    仕事の生産性は全く違う。
    さらに、気軽に仕事のできる人なら、心の病気や
    パワハラの可能性も減る。
    仕事の成果も変わる。
    お主もご機嫌な人と一緒に働くと、仕事が楽しくて
    あっという間に終わるじゃろう。」
けん 「確かに・・・。」
松先生「それじゃよ。その取り組みをやっていくことで
    変化は起きる。
    もちろん、それだけじゃ足りんぐらいに今の日本は危機じゃ。
    わしが存命の時に比べても、危ない。
    血沸き肉躍るの~」
けん 「先生、怖いです・・・。」
松先生「おぉ、すまんすまん。今回の値上げはこういう仕組みじゃ。
    少しは分かったかの?」
けん 「はい!分かりました!勉強になりました!」
松先生「うむ。返事はよろしい。次まで続けばいいの~。」

6,その後

けんは、松先生からの様々な学びを糧に、GAFAに並ぶ企業を日本初として作る。
そこでは、
①日本に燻る技術の活用し、世界の社会問題の解決
②人材・組織の育成、活性ノウハウの活用
③若者が明るい未来を信じられる
を目標に行動する組織である。

7,終わりに

さて、今回は初の投稿です。
今後もネットニュースを取り上げ、世界と日本で何が起こっているのか。
その状況から私たちは何をすべきか、それを発信していきたいと思います!

詳しいことを知りたい方は、TwitterのDMまでご連絡ください!


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