念能力考察 水見式 特質系での現象を添えて

『水見式 念能力の方向性を突き止める役割』

ということで、予告通り水見式の記事になります('ω')
とはいえHUNTER×HUNTERの記事というのはわたしが今更考察するまでもなく世に多数存在していますので、今回も独断と偏見に満ちた内容となりますことをご了承くださいませ。
水見式という単語はこれまでも多数出してきましたが、その概要は把握していてもこの儀式がもたらす役割は作中でもそれほど語られていないので、今回は水見式によってもたらされる効果を含めて考察、もとい語っていきたいと思います。

『葉っぱを浮かべた水』

水見式

水見式に必要なものはタイトル通り、これだけである。出来るなら一部の変化は水そのものに影響する為、容器はガラスが望ましい。ちなみに操作系と特質系を除外するなら実は葉っぱすら不要だったりする。これは、そもそもオーラとは水と非常に相性がいいからである。これはわたしがこれまで書いてきた記事や、本編中でもパームが無意識に行った“練”もとい“発”によってコーヒーがこぼれるシーンからも見て取れるだろう。

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しかし、実際に水見式をする上で葉っぱは不可分な要素である。これは葉っぱへ影響を及ぼす系統として、先ほども言ったように操作系と特質系が存在するからだ。

では何故この二つ、特に操作系が葉っぱを必要とするのか。

これは操作系が自身だけでなく、それ以外へとオーラを出力させることを得意とする系統であるからだ。そして必然的に、葉っぱへの影響を及ぼす特質系は操作系寄りあるいは操作系系列の特質系であるとも言える。

『水見式における変化一覧』

前回と同じくアニヲタwikiから引用したものではあるが、まず水見式におけるそれぞれの変化を見てもらおう。

・水量の増減→強化系

・水の味が変わる→変化系

・水の変色→放出系

・葉が動く→操作系

・水に不純物が精製される→具現化系

・その他の現象→特質系

こうして一覧にして見てみると、心源流が開発した水見式という儀式が実にシンプルで優れているのがわかる。
強化系は水量、すなわちオーラの量を左右する能力が優れていることがひとめで判明する。さらに言うのであれば増減、すなわちオーラによって作用を弱くすることも強化系は場合によっては可能であることが水見式で判明するのである。
次いで変化系であれば水の味が変化するという部分から、オーラの性質へと影響を及ぼすことが見て取れる。
放出系は色の変化という一見放出要素と関係ないように見えるが、これはオーラを体外へ放出する、すなわち水の範囲を広げるということが色の変化=濃度として表れていると思われる。
操作系は前回の記事でも述べたが、葉っぱそのものへの影響が外部へオーラを及ぼすことを示しているが、では葉っぱを動かすのは何かとなるとそれは水である。つまり操作系はオーラそのものを操ることを暗に示唆しているとも言える。
具現化系は見ての通りオーラが異物として固形化することでその方向性を示している。オーラを具現化するというのは実際念能力において並大抵の密度ではなく、形状や性質を変える変化系と似て非なる系統でもある。そして最大の利点として、具現化した物質はそれが具現化物であるかを外見から判断することが困難であるということでもある。

そして最後に特質系であるが、これこそが水見式という儀式が最も優れている点だと断言しても過言ではない。何故ならば特質系は他の系統のように鍛えながら系統を予想することが極めて困難であり、無目的に鍛えても方向性が見えない系統だからである。しかし水見式は例え特質系であっても水とオーラの親和性から他の系統と同じく、自らが得意とする念の方向性を示してくれるということでもあるのだ。

では、次の項目で例題を出しながら更なる考察をしていこう。


『特質系における水見式の変化』

今回は作中描写であった以外にも、推測や他媒体を含めた水見式で起きる現象を書かせていただく。賛否両論あると思うが、これはあくまでわたしの意見なのでどうか参考程度に見て欲しい。

・クラピカの場合
彼の場合、ゲームではあるが全ての系統の現象が同時に起きるとされている。その能力である『絶対時間(エンペラータイム)』の特性を考えれば、あながち否定する必要もないだろう。起きた現象を元にあの能力を組み立てた可能性は否定できない。

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・ツェリードニヒの場合
水が悪臭を放ちドロドロとした液状となる。私見ではあるが、わたしはこれを“時間の超経過”だと推測している。事実彼が“絶”の修行において見せた念能力は時間の跳躍ともいえる反則級の能力であり、しかも本編で見せたその能力はまだその片鱗に過ぎないのだ。

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・ネフェルピトーの場合
彼の場合、水の上に浮かべた葉が枯れるという結果が起きた。これが示しているのはすなわち操作系と同じく外部へオーラの影響を強く及ぼすということである。つまり彼自身がそのまま能力を開発したならば、自らのオーラで対象そのものを一方的に侵食する系統となるということだ。無論他にも、見たまま葉が枯れるという現象をそのまま生命力が奪われると考えてもいいが、ここはネフェルピトーのオーラが他を侵食する性質を持っていると考えて考察を進めよう。
まず彼には二種類の念能力がある。一つは圧倒的な数の強制操作を可能にし、自身の肉体をも強制操作が可能な『黒子舞想(テレプシコーラ)』。そして肉体を対象として縫合のみならず復元に近い治癒ならぬ再構成能力を持つ『玩具修理者(ドクターブライス)』。前者もとい後者に限っては、彼の能力が操作系寄りの特質系であるからこそ作れた能力でもある。この『玩具修理者(ドクターブライス)』の恐ろしいところは対象の肉体へと強く干渉し、肉体を再構築、修繕してしまえることである。カイトに至っては言わずもがな、コムギを治療する際にも内臓へ重大な損傷があったにも拘わらず、治療が終了すれば彼女はなんら異常なく動くことが可能となっていた。これは如何に念能力が反則的な能力であるとはいえ尋常ではない現象である。また大胆な仮説ではあるものの、普通の念能力ではあれほどの治癒は不可能だと考えている。何故なら、ネフェルピトーの能力は単なる切創を継ぎはぎする能力ではなく、相手のオーラや肉体へと干渉して強制的に思い通りにするという能力でもあるからだ。この肉体の再構築という性質があるからこそ、中身のないカイトの肉体は『黒子舞想(テレプシコーラ)』ありきと言えど再起動を可能としたのだと考えている。

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・クロロ=ルシルフルの場合
彼の能力である『盗賊の極意(スキルハンター)』。これは複数の条件を満たすことで相手の能力を盗むという、特殊極まりない能力だ。ゆえに彼の水見式における現象は予測するだけでも非常に面白いものだった。
まず彼の能力は具現化系寄りである為、異物が水の中に発生したのは確実だと思われる。次に、その異物は水見式を行う度に異なる現象を起こした可能性が高い。彼の能力はいうなれば、本来の系統に関係なく能力を使用可能にするものだからだ。
であれば、その現象の中心にあるのは浮かぶ異物だろう。異物は彼が水見式をする都度大きさを変え、ある時は味が変わり、ある時は色が変化し、ある時は異物が動き、ある時は異物の量が普段よりも増えたりと様々に変化したはずである。
これをさらに検証するのであれば、自分以外と同時に水見式を試してみた可能性もあるだろう。他者と行った場合必ず他者の水見式と同じ変化が起こるのであれば、これが彼の能力を形作るきっかけとなった可能性は高い。

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・パクノダの場合
近年では殆ど着目されることのない彼女であるが、彼女もまた本編において特質系として断言されているキャラクターの一人である。団長と同じく具現化系寄りの特質系である彼女の能力は“記憶を読み取る力”。この能力はかなりのレア物で、旅団においてもシズクと並んで「替えのきかない能力」と言われている。本編では彼女の切り札である『記憶弾(メモリーボム)』以外の念能力名は不明だったが、作中で描写された部分から水見式で起きた現象を考察する。
まず再度言うが、彼女の能力は一見操作系寄りに見えるが実は具現化系寄りである。これは彼女の切り札である能力が具現化物であることからも断言が出来る。
そんな彼女の水見式であるが、能力の特異さから考えて彼女自身は天然の能力者だった可能性が高い。すなわち、先に“発”を得ていた彼女がそれをコントロールする為に念能力の修行をしたという可能性だ。
とはいえ、最初から触った人間の記憶が読めていたとまで断言するわけではない。恐らくだが、幼少期の彼女は何かと察しの良い人間だったのだろう。それこそ触れるだけで相手の気持ちを察するような。それが念能力の修行を行い、水見式を行ったことでその方向性を掴むきっかけとなった。水中のなかに浮かんだ異物。普通の具現化系であればそれで起きる現象は終わりであるが、彼女の浮かべた異物はまるで雪が結晶化する時のように互いを繋ぎとめたのではないだろうか。これは彼女の具現化されたオーラが、他と比べて特に彼女自身との親和性が高いことを示したものであると推測する。
このことから彼女の能力を強引に推測するのであれば、相手の体表に細やかな粒子のような具現化物を付着させ、それを持って相手のオーラと一体化、さらに一体化した粒子と自らのオーラの親和性を利用し、そこから源記憶を辿っている可能性があるのだ。

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・ビノールト
特質系と言えば忘れてはならないと思ってるのが彼である。登場シーンこそ少ないものの、レイザーとジンの関係を比喩した描写など、作品における数少ない特質系ということも相まって個人的評価の高いキャラである。
彼の能力である『切り裂き美容師(シザーハンズ)』。

その能力は! ハサミで切った相手の髪の毛を食べることによって!

年齢! 相手の肉質! 病気の有無! 遺伝的資質! さらには強さなどを解析する能力である!

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……とまあ強調はしたものの、ぶっちゃけ能力としては非常に優秀でありながら戦闘用には殆ど役に立たない能力である。なにせ食人鬼である彼からすればお肉の産地を調べる的な行為ではあるのだが、その能力を発動する為の条件が相手の髪の毛を食べるという難易度の高い行為であり、同じように髪の毛を媒介として呪殺することが出来る能力者がいる以上、ぶっちゃけ戦闘用として開発するならばやりようはいくらでもあるのである。
が、そこはそれ。そのことは何ら不思議ではない。なぜなら、わたしは彼が作中で触れられている“後天的な特質系能力者”だと思っているからだ。
まず彼の戦闘スタイルであるが、ビスケとの素手での勝負はともかく、基本的には念を通したハサミを用いたものである。ややこじつけではあるものの、これは彼が“周”を得意とする、すなわち操作系の能力者である可能性が高い。
では何故特質系に至ったのか。それは彼の性癖である食人衝動にある。他者を食らうという行動によって目覚めた能力。それが彼の持つ特質系能力であるのだ。すなわち、彼自身が念能力に目覚めた段階では、水見式は操作系の現象を見せた可能性が高いわけである。

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以上、作中に登場した特質系能力者の水見式を能力から逆算して推測する内容となりました。基本的にここに載っている情報はすべてわたし自身が考察した内容になりますので、公式情報ではないことを改めて告げさせていただきます。

さて、今回の考察記事、いかがだったでしょうか。
今回でちょっぴり触れましたが、次回はいよいよこれまでまるで扱ってこなかったキメラアントの王直属護衛軍について考察をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします(*'▽')

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