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太古から現在まで連なる風景 諏訪

長野県諏訪市。
平沢峠から南アルプスが見えてくる。
ナウマン博士も観たフォッサマグナの西端だ。
日本列島の成り立ちの姿を目の当たりにする


お諏訪さまへご挨拶にいくと、御柱が迎えてくれた。境内の四隅にある御柱は、寅と申の年に行われる式年祭の際に、地元の人々に運ばれてここに建てられる。そのため、裏は平たくけずれていた。


神長官守矢史料館の御頭祭展示。
江戸後期に菅江真澄が諏訪に来て御頭祭をみた。そのスケッチを元に再現したもの。

五穀豊穣の儀礼だ、と館長は話してくれたけれど、色んなものが混じって原型が何かよく分かってない。
椎葉村でみた、山の神さまに猪の内蔵を串に刺してお供えするのに、少しにてるのかな。

供えた鹿の耳は片方だけ裂けている。
現人神の大祝(おおほおり)も、サナギ鈴も、ミシャグジも、タケミナカタと守矢の関係も、まだよく掴めていないのだけど、何か不思議なものが残ってる、ていうのはわかったような。


諏訪は、在野の考古学者、藤森栄一が生涯かけて研究した土地だ。彼が提唱した縄文農業の可能性、当時バッシングもあったようだけれど、最新の研究ではそれが実証されてきている。


諏訪湖。
山も丘も湿地も川も湖も街道も宿場町もある。太古の時代から今に至るまで、ここは人が住み続ける豊かな場所だ。

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