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街と等身大の美術館があること 『杉村惇美術館』

宮城県塩竈市にある『杉村惇美術館』は、地元縁の作家、杉村惇の作品を所蔵する市営の美術館&公民館だ。

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昭和25年生まれの建物をリノベーションし、杉村氏の絵画はもちろん、現代美術やワークショップ、コンサートなど様々な企画が催されている。喫茶室も良い感じだ。

人口5万人の街に、大きすぎない等身大の美術館がある。熊本県南部にある『津奈木美術館』に少し似ているかも知れない。街と美術館とのちょうど良い関係について。

そう、ここへは友人に会いに来た。そうだ、と思い立って。SNSはあるけど、あるからこそ、人に実際に会うということは特別になる。モニターの先にはこの世界を共有しているその人がいるという実感。移動することは生の偶然性に開かれることだ。

キャプションの写真は施設内の大講堂。木造の骨組で出来た9.7mのアーチ。どことなく、木造船を作ってきた塩釜の船大工の仕事を彷彿とさせる。

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